オーランド 「ヨーロッパ切手(発明と発見)」 1994年発行

切手の図案:ヘパリンの部分構造式と血液の一滴(赤)

化学式の左からL−イズロン酸とD−グルコサミンを表示している構造式である。

ヘパリンは基本的にはD−グルコサミンとウロン酸(D−グルクロン酸とL−イズロン酸が入る)とからなり、アミノ基と6位の水酸基とに硫酸を持つことを特徴とする多糖類の一種で抗血液凝固作用を持つので手術後の血栓防止、血栓症の治療に使用されている。

オーランドとはフィンランドの自治領オーランド諸島を指す。オーランド生まれの生化学者E.ヨルベス(1894−1973)の業績(ヘパリンを純粋に取り出し、特性を解明)を讃える切手。

ヨーロッパ切手とは、ヨーロッパの連帯を示すため毎年テーマを決めてヨーロッパの国々が独自の切手を発行するもので1994年のテーマが発明と発見である。

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