母星はまだ青くて丸い星だった。
しかし大地は砂漠化しているのがよくわかった。
そして自分の起こそうとしている奇跡によって砂漠化はさらに大きく進行するのかもしれない。

自分たちを生んだ母星に何もしてやることはできない。
自分たちが前に進めば母星は傷付く。
そして自分は前に進もうとしている。
だから何も言うことはできない。

前に進む自分を見て、よくできましたと母星に住むチャオが笑ってくれる。
そんな実現しそうにない幻想を抱きながら自分たちの星へ戻っていく。
来るはずのない称賛でも諦めはしない。
それだけを母星に誓った。


今、僕たちの幼い冒険が終わる。
ピュアストーリー

十二月二十三日完結予定。