2003/10読書日記

2003年10月03日
紅の喪章 デルフィニア戦記14 茅田砂胡 -74-
 タンガとの小競り合いの最中、リィはレティシアの放った毒矢に倒れてしまう。
2003年10月03日
勝利への誘い デルフィニア戦記15 茅田砂胡 北部図書館蔵書 -75-

 スケニアの参戦でデルフィニアは危地に立つが、イヴンの活躍でスケニアを退け、イヴンとシャーミアンは結婚する。
2003年10月03日
伝説の終焉 デルフィニア戦記16 茅田砂胡 北部図書館蔵書 -76-

 ルウがコーラルに現れるが、リィはレティシアの企みでタンガの虜囚となってしまう。シェラはスケニアに潜入し、ファロットを壊滅させる。リィの危機を知ったウォル王位をなげうちルウとタンガにむかう。
2003年10月03日
遙かなる星の流れに上 デルフィニア戦記17 茅田砂胡 北部図書館蔵書 -77-

 リィはボナリス城を破壊し、脱出することに成功する。ゾラタスもルウの活躍で討ち取られ、対タンガ戦争は終結へと向かう。
2003年10月03日
遙かなる星の流れに下 デルフィニア戦記18 茅田砂胡 北部図書館蔵書 -78-

 デルフィニアはタンガを破り、残るパラストも打ち破った。リィ、ルウ、シェラは自分たちの世界にかえっていく。

 と、予定調和的にデルフィニア戦記は終了した。非常におもしろかったが、
 ファンタジーはアニメやSF・本格推理と同じで、ある意味オタクの世界である。この本はオタク度がやや足りない、その代わり、主要登場人物をことごとくくっつける少女漫画的なアプローチがあり、良い味を出している。
 戦記的に見ると、良くも悪くも主人公が強すぎ、ゲームバランスが完全に崩れている。特に最後はひどい。戦術面では全くヒネリが無く、テロ的な主人公達の超絶の活躍を繰り返し見させられる。この点は落第。あと、戦術と戦略をはき違えている感じはします。

 十二国記と比べては可哀想なのかな?あのシリーズは世界の設定にやや無理が来てしまってはいるが、やっぱりすごい。そして、グローイングアップ(これも少女漫画の王道だが)に拘った点、ストーリーテリングのうまさなどに一日の長がある。

 もう一つ、このシリーズは誤植(というか誤変換がそのままのこっている)が多いように思います。
 これは、担当編集者の責任ですね。

 読むのが非常に楽しい本でした。近くに図書館があってよかった。
2003年10月07日
「デスティニイ 大空の子 上」 エリザベス・ヘイドン 650P  1,000円 -79-

2003年10月11日
「デスティニイ 大空の子 下」 エリザベス・ヘイドン 650P  1,000円 -80-

 いやー、終わった終わった。読み応えありました。
 シリーズ3巻とも上下巻の全部で6冊。3>2>1でこのデスティニィでは京極夏彦並の厚さになってしまいましたが、読み始めると一挙に読めてしまいました。
 ファンタジィっておもしろいですよね。現実逃避との批判は甘んじて受けます。所詮、遊びは多かれ少なかれ現実逃避です。現実にはない、心地よい世界で、現実には居ないような人々と現実にはあり得ないドラマチックな体験ができるのです。
 それにしても、ハッピィエンドで本当に良かった。ラプソディが幸せになってもらいたいと祈りながら読んだ人がたくさんいたのではないでしょうか。
 できることならいつかまた会えたらなあと思います。
2003年10月13日
「スカーレット・ウィザード 1」 茅田砂胡  235P 北部図書館蔵書 -81-
2003年10月13日
スカーレット・ウィザード 2 茅田砂胡 222P 北部図書館蔵書 -82-
2003年10月16日
「面影小町伝」 米村圭伍 509P 667円 -83-

 お色気百倍の大江戸三部作の完結編。と背表紙の紹介にあるが、お色気百倍??
 前2作と比べては申し訳ないが、作者が太田直次郎に語らせているとおり「君子は怪力乱神を語らずと言うが、遊子もまた、怪力乱神を語ってはならんのだ」ということかと・・。
 お仙をあんなにしちゃわなくてもよかったんじゃないかな〜と思う。良い娘なのに・・。
2003年10月19日
王女グリンダ 茅田砂胡 509P 北部図書館蔵書 -84-
2003年10月23日
「スカーレット・ウィザード 3」 茅田砂胡 247P 北部図書館蔵書 -85-

2003年10月23日
スカーレット・ウィザード 4 茅田砂胡 225P 北部図書館蔵書 -86-
2003年10月23日
スカーレット・ウィザード 5 茅田砂胡 273P 北部図書館蔵書 -87-

 楽しく読ませてもらいました。含みを残したラストもなかなか良いと思います。
 この下はいらんことが書いてあるので、茅田砂胡さんのファンの人は読まないでね。

 あとがきで作者が「知らなかったのですが、SFには”ほんもの”と”にせもの”があり、わたしの考えているようなSFは”にせもの”の部類にはいるので、SFという呼称は使ってはいけないそうです。」と書いていますが、残念ながらそのとおりで、濃いSFを読んでいる方々から見ると嫌悪の対象になるのではと危惧するほどSFではありません。
 1巻目のダイビングに度肝を抜かれて、以降読まなくなってしまった方が多いのではないでしょうか?そういう意味で読者選抜のよい手段だったかもしれません。

 わたしは物理は苦手です。それから濃いSFファンでもありません。しかし、70kgの人が1Gの重力で飛び降りれば、1秒後には約10m/secのスピードになり、下向きに70kg×10m/sec(700kg・m/sec)の運動量が働いており、ここで、下向きに44マグナムを撃ったとしても15グラム×500m/sec×2=15kg・m/secでほとんど影響が無いだろうと思います。しかも、重力がはたらいているのですから。だいたい、下を向けて撃ったら人が飛び上がるような火器を携帯して使えるわけがありません。
 まあ、この人達は、200km/hで走っているエアカーで海面に墜落して何ともない人たちですから、地上30mや40mから飛び降りても何ともないのもうなずけますが・・・。ゴジラに人間の常識が通じないのはよくわかりますが、下向きに小火器を撃っても屁の役にも立たないのを火器の知識が高いであろうジャスミンが知らないはずはないのでは?

2003年10月27日
「スカーレット・ウィザード 外伝 天使が降りた夜」 茅田砂胡 253P 北部図書館蔵書 -88-

 別に牽強附会という感じはしませんでした。なかなかにおもしろい設定ではあります。
2003年10月27日
「暁の天使たち」 茅田砂胡 243P 北部図書館蔵書 -89-

 なるほど、こう来るか・・・。という感じ。
 なんか、妖怪大行進というような感じが・・。
 リィはやな子ですね。女の子なら許せたが、男の子では許せない。
 ああ・・。人の業を背負って生きています。
2003年10月29日
◆グラヴィスの封印 真ハラーマ戦記 1 ひかわ玲子 257P 古本\100 -90-

 代々乳母を出している家系という記述があったが、そう旨く妊娠するものだろうか?
 母乳をやらなくても乳母といえるのか?

 ひかわ玲子さんははじめて読んだが、長編作家なのだろう、この本では何も始まらない。
 読むのがすごく簡単なので、数冊読んでほかの本1冊分という感じか?


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