2004/01読書日記

2004年01月03日
★「宿命の囁き 上 」 マーセデス・ラッキー 373P 840円 -1-

 よいですね。エルスペスと<暗き風>がどう出会うのか楽しみです。しかし、最近文庫本が高くなったと実感させる値段です。
 上下巻あわせてこれぐらいの値段だといいのになあ。
2004年01月03日
「エンデュミオンエンデュミオン」 平谷美樹 411P 北部図書館蔵書 -2-

 年末は図書館の貸し出し期間がのびます。
 今回は早川の「Jシリーズ」を4冊、もう一冊がこの本でした。
 Jシリーズは「傀儡后」、「アイオーン」とあたりが2度続いており、期待しています。
 この本は読むのが若干つらかった。
2004年01月04日
★「宿命の囁き 下 」 マーセデス・ラッキー  347P  840円 -3-

 エルスペスと「暗き風」は無事に落ち合うことができ、「星の刃」を助け、モーンライズを退けるのにも成功した。
 後にいろいろと含みを持たせつつ、第1部は無事に終了。
 ホントにこう高くなければいいファンタジィだと思うのですが、文庫本で1,700円はねえ。
 もう少しやすくなってもらいたいですね。

2004年01月17日
海を見る人 小林泰三 347P 北部図書館蔵書 -4-

 これはなかなか美しく、切ない短編集です。よい本です。
 さすがハヤカワJシリーズですね。
 残念ながら、イメージを把握しきれないところがあり、文系の悲哀を感じます。
 自分も昔はブルーバックスなどを読んで、量子論をイメージしようとしたこともありますが、全然ものになりませんでした。
 ホーキングの一番易しい解説書を読んで、相対性理論はなんとなくイメージできたように思ったのですが・・・。
 今思えば、それもただ自分でそんな気がしただけなんですよね。
2004年01月17日
グラン・ヴァカンス 飛浩隆 309P 北部図書館蔵書 -5-

 著者のあとがきで、「ここにあるものはもしかしたら古いSFである。ただ、清新であること、残酷であること、美しくあることは心がけたつもりだ。飛にとってSFとはそのような文芸だからである。」とあるとおり、非常に美しく、グロテスクでエロティックな作品だと思う。
著者のイメージの宝石箱をひっくり返して作ったような作品であり、予告どおり連作となるとしたら、この人のイマジネーションの容量は想像を絶するものがある。才能というのはこういうのを言うのだろうなぁ。
 あとがきの最後の謝辞はできすぎである。


トップへ
戻る
次へ