私の書架2003年(3)

2003. 6.  新宿歌舞伎町交番 久保博司 2
ノンフィクションの書き手としてあまり上手くない
2003. 6.  一瞬の光 白石一文 4
 超がつくエリート商社マンの主人公も、トラウマを抱えてもがく香織(設定が極端すぎるのでは?)も、あまり好きになれない。好感が持てるのは、美しく強く健気な瑠衣と、香織を支えようと奔走するの方か。筋立ても、やはりこうなってしまうのか、とため息。
 …とけなしてみたが、企業小説の一面も備えているせいかリーダビリティが高く、一気に読まされた。恋愛小説としては、ここ数年間のマイベスト。要するに、こういう理屈っぽい恋愛小説が好きなのだ。
2003. 6.  繋がれた明日 真保裕一 3+ 
吉村昭「仮釈放」に続く緻密な更生保護小説
2003. 7. 4TEEN 石田衣良 4
 大人のための胸が熱くなるメルヘン でも本当の14歳は…
2003. 7.  手紙 東野圭吾 3
 真保裕一と競作? 加害者の家族を描く 視点の新しさが全て
2003. 7.  うつくしい子ども 4
 これも加害者の家族 14歳が賢すぎるが爽快で深い
2003. 7.  延長戦に入りました 奥田英朗 3
 あれ?ハラダさんを読んでるんだっけ?
2003. 7.  裏庭 梨木香歩 3
 上手いのだろうがファンタジーはあまり好きになれない
2003. 8.  羆嵐 吉村昭 3+ 
ほんの半世紀前の生活の厳しさに圧倒される
2003. 8.  迷宮 清水義範 3
 もっと大がかりなどんでん返しがあると思ったが…


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