この時計はSINNのなかでも特に機能を追求しているモデルです。 142は西ドイツ時代に宇宙にも行っていますし、またGSG9というアンチテロ部隊のパラシュート部隊の正式装備品でもあります。その強靱さと機能性からいってSINNのなかでも最高峰といって良いと思います。日本ではEZMがもてはやされますが、本国ドイツではやはりこのモデルが一番の人気商品です。
Sinn 142.TI GSG9
裏蓋には”MISSION D1”の刻印があります。
実際に宇宙に行ったのは私の142.TIではなくマットブラック仕上げの142.BSだそうです。
大気圏外に出た初めての自動巻時計です。
西ドイツの宇宙飛行士ラインハルト・フラー博士がスペースシャトルのミッションで使用していたそうで、1985年10月30日のことだそうです。
どこのメーカーにもまねの出来ないSinnの誇りですね。
Model142シリーズにはすべて、裏蓋に同じ刻印がされていると言うのもうなずけます。

ムーブメントはLemania5100 耐ショック、耐磁構造です。
裏蓋の写真の向かって右上の竜頭で、インナーベゼルが回転します。
思ったよりも、軽く回ります。
私の所有するクロノグラフで唯一のValjoux7750ムーブメント以外のモノです。
竜頭によるゼンマイの巻き上げも、7750よりも軽いような気がします。
私の所有する142TIの他に、実際フラー博士と共に宇宙に行った142.BS。
ノーマルタイプの142.Mがラインナップされています。