当店の契約農家について

1.当店契約農家の特長


まず第一に当店と契約している農家は、自園といって自分の畑をもち、自分で管理しています。さらに自分の荒茶工場を持ち、自分で荒茶まで加工します。利点は茶の新芽にあわせて荒茶に出来ることです。また、機械規模が小さいので、「やぶきた」以外の品種なども個別に製造してもらえます。大規模な茶農協などの工場ですと、24時間中、連続で製造しているため、品種ごとの製造や、畑ごと芽にあわせて製造することが出来ません。
当社としては個人の農家の方が、そのお茶に合わせてお茶を製造することが出来るので、良質なお茶が出来ます。また、最近流行の農家の直販はやっておりません。なぜならお茶時には朝の暗いうちからお茶の葉を摘み、暗くなってからも茶葉を揉み上げます。そこにはそのお茶を仕上げ加工して、袋詰し、発送作業などを行なう余地はありません。1日の製造時間は軽く12時間を超します。そこで当店の契約農家さんは「持ちは餅屋。作業の分担だ。その分いいお茶を作るからがんばって買って。」といってくれています。
写真は、京都の宇治へ、抹茶工場の見学に行ったときの集合写真です。私の親父(勿論まだ現役)、義弟(一緒に働いております。)、当社の職人、社員、契約農家で勉強に行きました。私は会社で仕事です。(笑)

中田好明
静岡県榛原郡相良町白井


当店の契約農家の親方的存在。ずいぶん私も助けられています。相良町白井、牧の原大地の麓に荒茶工場があります。最近、息子さんが跡を継ぐように、栽培製造をやり始めました。機械は送帯蒸しといって、お茶の生葉を上下から高熱蒸気で蒸し揚げるタイプの蒸機を使っています。一番好い出来のときの色は、正に緑色といえる色になります。

黒田衛
静岡県榛原郡相良町東萩間


3代にわたって仕入れさせてもらっている自園農家です。このお宅も送帯蒸しを使い、生葉をムラなく蒸し上げることが出来、味と色がすばらしいお茶に仕上げます。当社の所属農家の中では最大規模の茶園を持っています。現在おじいさん夫婦も現役バリバリで茶を揉んでいます。蒸かしと新芽の状態がうまく合うと、すばらしい味と水色になります。

源間茂夫
静岡県榛原郡相良町東萩間


過去に共進会で「農林水産大臣賞」を2年連続でとったお宅です。そんなお宅ですから、茶園の管理は一番細かく行ないます。生葉を蒸す蒸し機は、昔ながらの丸胴式ですが、、その特長をうまく出しています。当店の品種別茶「さわのみどり」7132品種もこのお宅で製造しています。蒸しよりも形状の有る、芯のあるお茶が出来ます。

村松和洋
榛原郡榛原町勝田


前記3軒とはやや離れているお宅。ここのお宅は4代の付き合いになります。茶畑の場所が山の中の斜面に面したところが多いため、管理が大変です。しかしそのため他のお宅にはない、色水色香のお茶になります。よく仕入れの時お願いするのが、相良町のお宅とは別のお茶を目指してほしいということです。お同じようなお茶だけでは、美味しいお茶にはなりませんから。

中村貢
静岡県榛原郡相良町東萩間


このお宅は、東萩間の前記3軒のお宅よりも、牧の原台地の上の平地の方にあるお宅です。そのためお茶の性質も他のお宅とやや違います。柔らかい新芽を丁寧に揉み込んでいくお茶です。写真を見ていただくとわかる通り、後ろがまっ平らでしょう?

松浦正美
静岡県掛川市大野


掛川でも、金谷のすぐ隣の日坂といわれるところのお宅です。昨年より当店の契約農家に加わったしい農家さんです。場所の気候的には村松和洋さんの所と似ていますが、お茶はぜんぜん違っていて、蒸しをしていくと特徴の有る色が出るタイプのお茶です

持塚 英樹
静岡県榛原郡金谷町



当社所在地の北側にある茶農家さんです。昨年から当店とお取引を始めた新規の自園農家です。きっかけはまさに飛び込み。それこそ新茶の4月末に、新茶の仕入の拝見(仕入の鑑定ですね。値段を付ける事を昔からこう言っています。)をして入るところへいきなり入ってきて、「うちのお茶を買ってくれませんか?」と言われたのが最初です。1年たって今年のお茶の出来がよくなりました。やはり畑を作るのをしっかりやってもらうようにアドバイス(ほとんどが所属の農家さんが言ってくれます。やはり畑を作る事は餅や餅やで、畑に入る人の方がわかります。)した事で、原葉(生葉の事。やはり、茶畑から取れる葉が、いい物でないといい茶ができません。)がよくなったのが大きいです。




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