ミステリー海外


アイザック・アシモフ いわずと知れた、SF会の大御所。しかしミステリーも良質な物が多い。とくに連作短編の「黒後家蜘蛛の会」が秀
逸。毎回かとあるレストランで会が開かれ、謎が提示される。小さな謎だが、恋に絡んだ謎、殺人、国家機密などな
ど・・・。参加者がそれに対する答えを提示するが否定される。最後に謎の給仕ヘンリーが鮮やかに合理的な解決を
する。短い中にも本格の醍醐味と人情が込められた巧短編集です。ご本人が亡くなってしまったのが残念です。
・「黒後家蜘蛛の会」1〜5
・「ABAの殺人」
・「象牙の塔の殺人」


シャーロット・マクラウド シャンディ教授シリーズがお気に入り。中年を過ぎた老?教授が、大学の町におきる殺人事件に巻き込まれながら解決するお話です。この作者の持ち味の洒落たウィットに富んだ会話、ちょっと変わった魅力あふれる登場人物、その中で歴史の流れが息づいている空間が見えてくる場面場面。1作目を新聞の紹介覧でみて、読んだとたんはまりました。イラストは天野義孝さんが書いています。年代別に見ると書き方がちがってくるのがわかります。

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