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急須で入れたお茶は、精神的身体的にストレスを減らす効果があります。この新聞記事によると、お茶の旨味成分のテアニンは脳内物質のドパーミンを放出させる効果があり、副交感神経の活性度があがり、脳波にはα波が放出されます。(α波は、熟睡したときに出る脳波で、疲れを取ったり、記憶力を上げたり、仕事の能率を上げる上でも大切な波です)つまり急須で入れたお茶は、イライラするとき、感情が不安定なとき、の生体調整飲料といて最適なわけです。付随効果として、胃を守り、髪の毛を守り、肌を守ります。(そういえば私はよく出張に行くと、ビジネスホテルのマッサージに行くのですが、そこのおばちゃんがツヤツヤした肌をしているとうらやましがられますね。)
また、いま売れているペットボトルのお茶については、まず使用しているお茶が、2番茶〜終番茶までのいわゆる安い茶が主体です。緑茶専門店でも常備していないような安いお茶もそれには含まれます。そしてテアニンは美味しいお茶、一番茶に多く含まれています。さらに抽出技術の発達で、ボトル1本に対する使用茶葉の量は半減以下となっています。(約10年前に館ドリンクの出始めに250mlに付き、茶葉2gと伊藤園さんが言っていました。現在は数分の一になっているようです。)つまり、ペットボトルのお茶では、ストレスを軽減する効果はあまり期待出来ないといわざるを得ません。
緑茶の場合は特に、急須で入れるという間(時間)、急須で入れるときの香り、そして注いだお茶の味という昔ながらのある意味パターンの部分がストレスを軽減していると思います。
さて、具体的には、一番茶のお茶(当店でいえば100g500円以上の物)で、急須で飲むことです。もちろん高いお茶ほどテアニンが多く効果が高いと思われますが、100g1000円前後の物でしたら十分でしょう。逆に、高いお茶を一日一回飲むよりも、そこそこのお茶を回数をたくさん飲むの方が効果があります(1度に吸収する量があるため)。お湯の温度は、確かに低い温度の方が良いですが、いまのお茶はある程度の熱いお茶でも美味しくいただけるようになっています。そこで、沸かしたばかりの熱湯でなければ十分です。肝心なのは忙しいときでもお茶を急須で入れる時間を作ることです。その時間はほんの3分もあればリラックスする時間を取れる。逆に忙しい現代にぴったりな飲み物ではないでしょうか?
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