コマンドプロンプト ■ コマンドプロンプトで利用できるカーソル移動、編集キー 編集キー 機能 ---------- ------ [←] カーソルを1つ左へ移動 [→] カーソルを1つ右へ移動。空行の時は、直前の行のカーソル位置から1 文字だけコピーして(呼び出して)、カーソルを1つ右へ移動 [Control−←] 語単位でカーソルを右へ移動 [Control−→] 語単位でカーソルを左へ移動 [↑] コマンド履歴を逆順に(先頭に到達するまで)表示 [↓] コマンド履歴を順番に(最後に到達するまで)表示 [Backspace] カーソル左側の文字を1文字だけ削除して、カーソルを1つ左へ移動 [Insert] 上書きモードと挿入モードの切り替え [Delete] カーソル位置の文字を1文字だけ削除 [Home] カーソルを行の先頭へ移動 [End] カーソルを行末へ移動 [Control−Home] 行の先頭からカーソル位置までを削除 [Control−End] カーソル位置から行末までを削除 [PageUp] コマンド履歴の先頭のものを表示 [PageDown] コマンド履歴の最後のものを表示 [Esc] 入力をすべてキャンセルしてカーソルを先頭へ移動 [F1] [→]キーと同じ [F2] 指定した文字([F2]キーに続いて入力する)の直前までコピー [F3] 直前の行をすべてコピーして、カーソルを行末へ移動 [F4] カーソル位置から指定した文字([F4]キーに続いて入力する)の直前ま でを削除 [F5] [↑]キーと同じ [F6] EOF(Control-Z)を入力 [F7] コマンド履歴ウィンドウをポップアップ表示する。[↑]、[↓]キーで コマンド履歴を選択して、[←]、[→]キーを押すとそのコマンドが入 力され、リターン キーを押すとそのコマンドが入力、実行される [F8] コマンド履歴からカーソルの左側部分に一致するものを選び、順番に 表示する。カーソルが行の先頭にあるときは、全コマンド履歴を順番 に表示 [F9] 指定した履歴番号のコマンドを入力。番号を入力してからリターン キ ーを押すとコマンドが入力される ■ コマンド プロンプトのプロパティ画面 ◇ オプションタブ コマンド履歴の最大保存数や、挿入モードと上書きモードは、コマンド プロンプトのプ ロパティ画面で設定することができる。最初の[オプション]タブでは、起動時のウィン ドウの状態、挿入・上書きモードの切り替え、コマンドの履歴の保存数などを設定する。 カーソルのサイズ カーソルサイズの設定 バッファサイズ 保存しておくコマンドの履歴の数の設定。デフォルトの50だ と、最大50行まで過去にさかのぼってコマンドとその引数を 記録しておくことができる。 バッファ数 プロセスごとに固有な履歴バッファの最大数。cmd.exeからさ らにネストしてcmd.exeを起動した場合(ウィンドウは同じで あるが、内部では別プロセスのcmd.exeが起動されている)、 デフォルトの4だと、5段目以降のcmd.exeでは履歴バッファは 利用できなくなる。5段以上ネストする場合は、この数値を大 きくすればよいが、実際にはこれでも十分だろう。 重複する古い履歴を破棄 重複する(同じ内容を持つ)コマンドラインを履歴バッファに 入れないようにして、履歴バッファの使用効率を高める。 表示オプション 起動したときに、ウィンドウ モードで表示するか、全画面モ ードで表示するかを切り替える。 簡易編集モード マウスを使って範囲選択やコピー、貼り付け操作を行いたい 場合にチェックする。 挿入モード デフォルトの編集モードを挿入モードにする。オフにすると 上書きモードになる。 ◇ レイアウト設定タブ ここでは、画面バッファやウィンドウのサイズを設定する。 画面バッファのサイズ 画面バッファ サイズの指定。ウィンドウ サイズよりも大き い場合は、ウィンドウの右端と下端にスクロール バーが現れ 、内容をスクロールして表示できるようになる。 ウィンドウのサイズ ウィンドウ サイズの指定。実際のコマンド プロンプト ウィ ンドウのサイズを指定するが、ウィンドウの端をドラッグし てサイズを変更することもできる。 ■ コマンドプロンプトの起動オプション コマンドプロンプトの起動オプション cmd [/a | /u][/q][/d][/t:bf][/e:on | /e:off][/f:on | /f:off][/v:on | /v:off] [/x | /y][[/s][/c | /k] 文字列] オプション 動作 ------------ ------ /c "文字列"に指定されたコマンドを実行した後、終了する(デフォルト) /k "文字列"に指定されたコマンドを実行するが、終了しない /s /cまたは/kの後の文字列の扱いを変更する /q バッチ コマンド実行時のエコー(コマンドの表示)をオフにする(デフ ォルト=エコーする) /d レジストリからのAutoRunコマンドの実行を無効にする /a 内部コマンドの出力結果をANSIで出力する(デフォルト) /u 内部コマンドの出力結果をUnicodeで出力する /t:bf 背景色と前景色(文字色)を設定する。bfには16進2桁で背景色と前景色 を指定する。色コードについては次の表を参照。デフォルトは"/t:07" (背景色は黒色で、文字色は白色)。 数値 色 数値 色 ----------------- 0 黒 8 灰色 1 青 9 明るい青 2 緑 A 明るい緑 3 水色 B 明るい水色 4 赤 C 明るい赤 5 紫 D 明るい紫 6 黄色 E 明るい黄色 7 白 F 明るい白 [/e:on | /e:off] コマンド拡張機能の有効(on)/無効(off)の設定(デフォルト=有効) [/f:on | /f:off] ファイルおよびディレクトリ名補完機能の有効(on)/無効(off)の設定 (デフォルト=無効) [/v:on | /v:off] 遅延環境変数の展開機能の有効(on)/無効(off)の設定 (デフォルト= 無効) /x コマンド拡張機能を有効にする(デフォルト)。/e:onと同じ意味(旧版 との互換性のために存在) /y コマンド拡張機能を無効にする。/e:offと同じ意味(旧版との互換性の ために存在) コマンド プロンプトの起動オプションの一覧。オプションの"/c"と"/k"は、後続する文 字列をコマンドとして解釈するため、一番最後に置かなければならない。ほかのオプシ ョンはどの順番で使用してもよい。 "[ option ]"という表記は、その内部に記述されて いる「option」が省略可能であることを示している。"[ opt1 | opt2 ]"は、「opt1」か 「opt2」のいずれかだけを使用することができることを表わしている(両方指定すること はできない)。オプションやパラメータの順番は、特に記述がない限り任意であるし、オ プションは常に"/"から始まるので、オプションの間の空白も不要である。 ■ cmd.exeとcommand.com 従来のWindowsやDOSとの互換性を保つために、Windows2000には、16bitプログラム用の シェルであるcommand.comも用意されている(標準ではC:\winnt\system32\command.com) 。これを起動すると16bit環境となり、Windows 95/98などのコマンド プロンプトと同じ 環境となる。ただし、16bit環境でないと動かないプログラムを利用するような場合以外 では、これを明示的に使う必要はないと思われる。また、16bitのコンソール プログラ ムを実行すると、自動的にこのcommand.comが起動して16bit環境を作ったのちに、プロ グラムが実行されるようになっている。