NBTSTAT

■ 機能

プロトコルの統計情報と、NBT (TCP/IP 上の NetBIOS) を使う現在の TCP/IP 接続を表示します。

■ 書式

nbtstat [-a リモート名] [-A IP アドレス] [-c] [-n] [-R] [-r] [-S] [-s] [間隔] 


■ オプション

-a リモート名
	指定したリモート名を使ってリモートコンピュータの名前テーブルの一覧を表
	示します。 
-A IP アドレス
	指定した IP アドレスを使って、リモートコンピュータの名前テーブルの一覧
	を表示します。 
-c	各名前の IP アドレスを提供する NetBIOS 名キャッシュの内容を一覧表示し
	ます。 
-n	ローカル NetBIOS 名の一覧を表示します。
	"Registered" は、ブロードキャスト (Bnode) または WINS (別のノード型) 
	によりその名前は登録されていることを表します。 
-R	NetBIOS 名キャッシュからすべての名前を取り除いた後で、LMHOSTS ファイル
	を再読み取りします。 
-r	Windows ネットワークの名前解決統計情報の一覧を表示します。
	WINS を使用するように構成された Windows NT コンピュータでは、このオプ
	ションは、ブロードキャストまたは WINS を介して解決した名前および登録し
	た名前の数を返します。 
-S	IP アドレスのみによるリモートコンピュータを一覧表示して、クライアント
	およびサーバー ッションの両方を表示します。 
-s	クライアントおよびサーバーセッションの両方を表示します。
	リモートコンピュータの IP アドレスを HOSTS ファイルを使って名前に変換
	しようとします。  
間隔	指定した秒間隔で、選択した統計情報を再表示します。
	統計情報の再表示を停止するには、Ctrl + C キーを押します。
	このパラメータが省略されると、nbtstat は、現在の構成情報を一度だけ印刷
	します。 


■ Nbtstat に関する詳細情報

nbtstat ユーティリティにより生成されたヘッダー欄には、次の意味があります。

Input	受信バイト数。 
Output	送信バイト数。 
In/Out	接続は、このコンピュータ (発信) からなのか、または別のシステムからロー
	カル コンピュータ (着信) へなのかを示します。 
Life	名前テーブル キャッシュ エントリが取り除かれるまでの残り時間。 
Local Name
	接続に関連付けられたローカル NetBIOS 名。 
Remote Host
	リモート コンピュータに関連付けられた名前または IP アドレス。 
Type
	名前の種類を示します。名前は、一意名 (unique name) かグループ名 (group 
	name) のいずれかです。 
<03>	各 NetBIOS 名の長さは 16 文字です。
	1 つのコンピュータで、最後のバイト以外は同じ名前が複数存在することがあ
	るので、最後のバイトが重要な意味を持ちます。
	この表記は、最後のバイトを単純に 16 進表記に変換したものです。たとえば
	<20> は ASCII 文字の空白です。 
State	NetBIOS 接続の状態。状態には次のようなものがあります。 
	状態		意味 
	Connected	セッションが確立されています。 
	Associated	接続端点 (endpoint) が作成され、IP アドレスと関連付け
			られています。 
	Listening	端点を受信 (inbound) 接続のために利用することができま
			す。 
	Idle		端点は開かれていますが、接続を受け取ることはできません。
	Connecting	セッションは接続段階です。送信先名から IP アドレスへの
			マッピングは解決されつつあります。 
	Accepting	現在、受信セッションが受け入られており、まもなく接続さ
			れます。 
	Reconnecting	現在、受信セッションが受け入られており、まもなく接続さ
			れます。 
	Outbound	現在、TCP 接続が作成されており、セッションが接続段階に
			あります。 
	Inbound		受信セッションが接続段階にあります。 
	Disconnecting	セッションは切断手続き中です。 
	Disconnected	ローカル コンピュータが切断の指示を発行し、リモート シ
			ステムからの確認を待っています。