[NT] NSlookup.exe の使用方法 更新日: 2000/08/23 ■ 概要 Nslookup.exe は、DNS サーバーのテストとトラブルシューティングを行うための、コ マンド ライン管理ツールです。このツールは、TCP/IP プロトコルとともにインストー ルされます。 ■ 詳細 Nslookup.exe を使用するには、以下の点に注意してください。 Nslookup.exe を実行しているコンピュータには TCP/IP プロトコルがインストールさ れている必要があります。 [Microsoft TCP/IP プロトコル]のプロパティ-[DNS]タブ-[DNS サービスの検索順序] フィールドで、少なくとも 1つのDNS サーバーが指定されている必要があります。 Nslookup.exe を対話型と非対話型という2つのモードで実行することができます。非対 話型モードは、1つのデータのみを検索したい場合に便利です。非対話型モードの構文は 以下のとおりです。 nslookup [-オプション] [ホスト名] [サーバー] Nslookup.exeを対話型モードで起動するには、コマンド プロンプトで以下のように単に " nslookup "と入力してください。 C:\> nslookup Default Server: nameserver1.domain.com Address: 10.0.0.1 > コマンド プロンプトで " help " または " ? " と入力すると、使用可能なコマンドの リストが表示されます。コマンド プロンプトで入力した、有効なコマンドとして認識 されていないものは、すべてホスト名として解釈され、デフォルト サーバーを使用して そのホスト名を解決しようとします。対話型コマンドを中断するには、[Ctrl] + [C] と 入力してください。対話型モードを終了して、コマンド プロンプトに戻るには、コマン ド プロンプトで " exit " と入力してください。 以下はヘルプを出力したもので、オプションの完全なリストが含まれています。 コマンド ( 識別子は大文字で表示され、[ ] はオプションであることを意味します。): NAME - デフォルト サーバーを使用して、ホストまたはドメイン名について の情報を表示します。 NAME1 NAME2 - 上記と同じ。ただし、サーバーとして NAME2 を使用します。 help または ? - nslookup サブコマンドに関する簡単な説明を表示します。 set OPTION - 問い合わせの動作を決定する構成値を変更します。 all - 構成値の現在の値を表示します。デフォルト サーバーコンピュータ ( ホスト ) の情報も表示されます。 [no]debug - デバッグ モードのオン/オフを切り替えます。デバッグ モードを オンにすると、サーバーに送信されたパケットとその応答に関する 詳細な情報が表示されます。 [no]d2 - 詳細デバッグ モードのオン/オフを切り替えます。それぞれの パケットフィールドがすべて完全に表示されます。 [no]defname - 単一要素の照合要求に、デフォルトの DNS ドメイン名を付加しま す。単一要素とは、ピリオドの含まれない要素のことです。 [no]recurse - DNSサーバーに情報がない場合、ほかのサーバーに問い合わせるよう に指示します。 [no]search - 設定すると、クエリ要求に少なくともピリオドが 1 つ含まれるが、 最後がピリオドではない場合、応答が受信されるまで、DNSドメイン の検索一覧内の DNS ドメイン名を問い合わせ要求に付加します。 [no]vc - 要求をサーバーに送信するとき、常に仮想回線を使います。 domain=NAME - デフォルトの DNS ドメインを、指定した名前に変更します。 srchlist=N1[/N2/.../N6] - デフォルトの DNS ドメイン名と検索一覧を変更します。 スラッシュ (/) で区切って、最大 6 つの名前を指定できます。 root=NAME - DNSドメイン ネーム スペースのルートのサーバーを指定した名前に 変更します。 retry=X - 再試行の回数を X に設定します。 timeout=X - 要求への応答を待つ初期秒数を X 秒に設定します。 type=X - 情報の問い合わせの種類 (例えば、A、ANY、CNAME、MX、NS、PTR、 SOA、SRV) を設定します。 q(uerytype)=X - type コマンドと同じです。 class=X - 問い合わせクラスを設定します。クラスとは、情報のプロトコル グループを指定するものです。 [no]msxfr - MS 高速ゾーン転送を使用します。 ixfrver=X - IXTR 転送要求で使用する現在のバージョンを設定します。 server NAME - デフォルト サーバーを、指定した名前に変更します。このコマンド は、指定した名前の情報を、現在のデフォルト サーバーを使って 調べます。 lserver NAME - デフォルト サーバーを、指定した名前に変更します。このコマンド は、指定した名前についての情報を初期サーバーを使って調べます。 finger [USER] - 現在のデフォルト コンピュータでオプションのユーザー名が存在 しているかどうか確認します。 root - デフォルト サーバーを、ルートのサーバーに設定します。 ls [opt] DOMAIN [> FILE] - ドメインの情報の一覧を表示します。出力をファイルにリダイレク トすると、サーバーから受信した 50レコードごとにハッシュ記号が 出力されます。 -a - ドメイン内のコンピュータの別名の一覧を表示します。 -d - ドメインの全レコードの一覧を表示します。 -t TYPE - 指定したタイプの (たとえば、A、CNAME、MX、NS、PTR など) 全レコードの一覧を表示します。 view FILE - 以前入力した ls コマンドを並べ替えて一覧します。 exit - nslookup を終了します。