マイクロバスをレンタルしました。
「スタッドレスタイヤにしますか?」
「うーん・・・、チェーンはありますか?」
「はい、全車載せてますよ」
この冬の寒波を考えると、ノーマルタイヤは不安です。
でも、降ってしまったら通行止めになりますから、タイヤを替えてもいっしょです。
「ノーマルでいいです」
ノーマルタイヤでおぢば帰りすることにしました。
「旅行もあちこち行っているし他に見たいところもないから、おぢばだけでいいよ」
みなさんそうおっしゃいます。
ほとんど70代の方ばかり。
長旅は疲れる、ということで1泊2日おぢばのみの日程にしました。
25日
朝8時に浮嶋分教会を出発、澄んだ青空、美しい富士山を眺めながらバスはおぢばを目指します。
途中、上級である富士分教会、そして山名大教会を参拝しました。
順調です。
雪の心配はまったくありません。
伊勢湾岸道から眺める風景は楽しみの一つ。
それだけで、みなさんに喜んでもらえました^^
いつもは山名詰所で宿泊ですが、今回は人数が多いため本部宿舎である八母屋になりました。
別席場のあるおやさと館と千人風呂のある十二母屋の間にある建物です。
ここは、山名詰所よりずっと神殿に近いんです。
お年寄りが多いですから、これはたすかりました。
裏口からは千人風呂の入り口がすぐ目の前ですから、これもたすかります。
十二母屋前の乗降場からは専修科の学生たちさんが八母屋まで荷物を運んでくれました。
ほんと、至れり尽くせりで、ありがたいです。
荷物を置き、落ち着いたところで本部へ参拝に向かいました。
「腰が痛いからワシは残るよ」
ひとりのおじいさんがそういうおっしゃいます。
「では、おさづけを・・・」
おさづけを取次ぎ、その方を残して宿舎を後にしました。
1月も末だというのに、柿がなっていました。
午後4時半を過ぎ、あたりは少し暗くなってきています。
夕食時間は4時から6時までですが、十分間に合うでしょう。
昇殿し、御礼のおつとめです。
おつとめの後、浮嶋分教会長が、かんろだいを指差し、おぢばの説明をします。
しかし、たくさんの参拝者がいます。
それぞれに、大声でおつとめしています。
そんな中ですが、なんとか説明を聞き取ろうと、皆さんは努力してくださいました。
教祖殿で教祖にごあいさつ申し上げた後、おさづけの取次ぎとなりました。
お年の方ばかりですから、身体のどこそこが痛んでいます。
足の不自由な方、腰の痛い方、首の悪い方、手分けしておさづけを取次ぎました。
寒いです、手もかじかんでいます。
私は、首が悪いという方におさづけを取次ぎました。
「直接触ると冷たいよなぁ」と思いましたので、後頭部と肩には触れましたが、首には直接触れないようにしました。
もっとも、女性の方ですから髪の毛もあり、わざわざ触ろうとしなければ触れない、というところではありますが。
取次いだ後、その方は「すごい熱くなりますね」と、私がおさづけしたところを撫でながら言います。
「私の手、冷たいでしょ?」
私は手のひらを上に向けて差し出すと、その方は触って「ほんとだ!」とおっしゃいました。
ありえないんです、ふつうなら。
私の手が熱いのならまだわかりますが、その時はとっても冷たかったのですから。
しかも、直接肌に触れていないんです。
私の触れたのは、パーマのかかった髪の毛と厚いセーターのみ。
祖霊殿を参拝し、回廊を進むと夕づとめが始まりました。
日の落ちるのがまだ早いので、夕づとめは5時15分からです。
「急がないと夕食に間に合わないよ」
でも、進めないんです。
夕づとめ参拝で濡縁まで人が溢れているので、その間を縫うように進まなければならないからです。
それでも、なんとか5時半には靴をはくところまで来れました。
夕食にも間に合い、ゆっくりと風呂に入り、明日の祭典に備えます。
26日
朝づとめは7時からですが、その前に回廊拭きをしました。
朝づとめ、参拝者は多かったです。
朝づとめを終えて詰所に帰る人たちです。
例のおじいさんは朝づとめも留守番だったのですが、トイレで顔をあわせました。
「いやあ、腰が楽になった気がするよ、昨日は仰向けに寝られた・・・」
「そうですか〜、よかったですね^^」
親神様が働いてくださってるんだなあ、と思います。
祭典開始は10時半からです。
祭典が終わってからお土産を買うと出発が遅くなるので、先に済ませることにしました。
例のおじいさんも、買い物に出かけました。
商店街の混雑、すごいですね。
人だらけです。
もうすぐ祭典。
ぞろぞろと、人の群れは神殿をめざします。
教祖百二十年祭、東礼拝場前のパイプイスに座って参拝しました。
人、人、人、神苑はひとでいっぱいです。
どこの取材でしょうか、ヘリコプターが何機か飛んでいます。
晴れたり曇ったり、風が吹いたりやんだり、やはり寒いです。
かぐらづとめ、よろづよ八首まで参拝しました。
お年寄りには、やはり寒さがこたえるようなので、宿舎に向かいました。
昼食の弁当を広げ、小休止ののち宿舎を後にしました。
帰り道も順調。
無事、たどり着きました。
27日
おぢば帰り団参に参加された方が教会に御礼に来られました。
「楽しかったですよ・・・、よかったですよ・・・」
その一言が、なによりうれしい私たちでありました。
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