通常、ツキ板はその土台となる物の上に貼り付けることによって、初めて表面材となります。
先に土台を製作してからツキ板を貼ることを、「あと貼り」といいますが、高い技術と時間が必要となります。
そこで、あらかじめ他の物にツキ板を貼っておき、これを材料として製品を作成する手法をとるようになりました。
これが「化粧板」です。当社が製造している化粧板には、下記の種類があります。



ラワン合板貼り 基材にラワン合板を使用。強度はあるが、「干割れ」が起きやすい。貼る樹種によってはラワンの木目をつぶす必要があり、その場合はコーティング(CO)処理を施す。
MDF貼り 基材にMDFを使用。製品の品質ムラが少ない特徴があるが、反りやすく、水分に弱い。
パーティクルボード貼り 基材にパーティクルボード(PB)を使用。安価で、厚みを必要とする場合の使用例が多い。反りやすく、水分に弱い。粒子が粗く、表面がゴマ塩状の物もある為、コーティング(CO)処理が必要な場合もある。
和紙貼り 通常、「和紙貼り」というが、実際には和紙ではなく、ポリエステル不職布を使用する。主に縁貼りや曲面貼りに用いる。当社では2P貼り(ツキ板+和紙)と3P貼り(ツキ板+和紙+ツキ板)があり、2P貼りは柔軟で曲がりやすく、3P貼りは腰があり、機械貼りにも適する。
板貼り 基材に板材を使用。表面はツキ板を貼ってより美しく、縁は板材をそのまま生かすような使用例が多い。
小口貼り 基材を使用寸法に正寸カットし、縁貼りする。目地仕様の壁用に用いることが多い。
不燃材貼り 不燃基材にツキ板を貼った物で、いずれも不燃認定を取得している。(詳しくは「不燃化粧板」のコーナーを参照)
曲げ合板貼り 基材として曲げ合板を使用し、曲面用に使用する。広い面積の曲面には有効だが、径の小さい曲面には不向きである。

ツキ板を裁断する

基材に接着剤を塗布

ツキ板を貼る

高温高圧をかける
写真をクリックすると
      大きくなります


表面を平滑にする

チェック

はみ出たツキ板を除去