天然木ツキ板(以下ツキ板)とは、製材した木をスライス、又は丸剥き(ロータリー)して作り出した薄い板のことであり、厚みについては、薄物(0.14〜0.4mm)を中心に、厚物、特厚物に分類されます。ツキ板は、その木目と色合いの美しさを生かして、家具、建築、住宅機器、仏壇、楽器などの表面材として広く利用されています。

 ツキ板はその木目によって、「柾目」「板目」「杢目」に分類されます。詳しくは下の写真をご覧ください。

 ツキ板は表面材として天然素材である木材を最大限に有効活用する方法で、同じ木のツキ板どうしであっても、一枚ごとに木目が微妙に変化します。その為、金属や印刷のように同一の物をいくつも作ることはできません。このことは扱いにくいという点でツキ板の最大の欠点でもありますが、同時に木の重厚感と温かみを伝えてくれる長所でもあります。

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かつおぶしをけずるイメージ

ライン状の
木目

水の波紋.が広がるような木目

大根のかつらむ
きのイメージ

幾何学模様の
木目