新しい野鳥 〜 ガビチョウ

この頃よく見かけるようになった鳥、ガビチョウです。というより、よく聞くようになった、と言った方がいいでしょうね。とにかく大きな声でよく鳴きます。

囀(さえず)り、という、「ほ〜ほけきょ」とか、「ちょっとこい、ちょっとこい」「つつ・ぴー」などのような決まった特別の鳴き声ではなく、時には他の鳥の囀りを真似たりもします。

その鳴き方は、あたかも、選挙の候補者が、垂れ幕の下がったワゴン車の屋根で、聴衆がいようがいなかろうがお構いなしに、声の限りに我が思いを披露しているがごとく、自信満々で、途切れることなく、朗々といつ終わるかわからない、といった感じです。ときどき、エヘン、コホン、と咳払いするところなどは、ほんとうに演説みたいです。
じっと、聞き惚れてしまうこともあります。

中国や東南アジアの方の鳥らしいのですが、これだけ大きな声で鳴かれると、飼っておくのもうるさそうです。そういったときに、かごから放たれてしまったのでしょうか、どうも、ものすごい勢いで増えている感じです。

姿は、ご覧の通り、一度見たらすぐ覚えてしまう、印象的なアイラインです。
大きさは椋鳥(むくどり)ぐらいですが、ややメタボ系。

まだ、ウグイスも鳴いていますが、何だか、少し少なくなった気がしないでもありません。
どうか、増えすぎることなく、他の鳥と仲良くやってほしいものだ、と、毎日のように聞こえる、この声を耳にする度に思っています。