HONDA Fusion TYPE-X (2007)

20年間作り続けられたクルージング2シーター


気に入っていたスカラベ君とのお別れ

「セカンドバイク1年1,500kmジンクス」を久々に破ってくれたスカラベ君ですが、ちょっとしたツーリングの後でも左腕がかなり疲れるようになりました。原因は自分が15年前に起こしたクラッシュで左手の中指と薬指が季節の変わり目に曲がりにくくなることと、スカラベ君の左レバーで操作するフロントリア連動ブレーキの効きの悪さなのです。特に自分はリアブレーキ多用のコーナリングをするので、左レバーをかなり微妙にコントロールしながら乗るので、どうしても左腕が疲れるのです。そんな時に届いたのが「自賠責更新のお知らせ」。そうか、もう2年乗ったんだな・・・と思ったらバイク乗換えしたい病に罹患したのでした。リアブレーキがフットブレーキのスクーターは・・・、実は選択肢がほとんどありません。ホンダフュージョンかVespaのクラシックモデル。後者はあの左グリップチェンジで更に左腕が疲れるに決まってるので、必然的に決まりです。思い立った日の夜にネットで色々調べまくり、翌日には午後半休を取って、見積もりを取っていました^^)

丁度フォルツァとフュージョンの「アクセサリー3万円分プレゼント」をやってたり、スカラベ君の下取り価格が予想より高かったので、一日だけ悩んで契約。一週間後にはGIVIの46Lトップケースが装着された鮮やかなキャンディオレンジのFUSION君が家にやってきました。イタリアのお洒落なふんころがし君、2年間4,500kmの間ありがとね♪


ゆるやかな進化

実はフュージョンに乗るのは二度目。15年ほど前に一年くらい乗っていました。スチールホイールの初期型、しかも程度があまりよくない中古だったので、あちこちからガタピシうるさかったし、大きなウィンドウシールドが曇っていて前が見難かったのと、後ろからの風の巻き込みであまり良い印象は残っていませんでしたが、「のんびり走れるなぁ」という感覚は残っていました。

1986年新発売、1999年に国内販売中止、その後のビッグスクーターブームで2003年に再びラインアップされたフュージョン、この20年間でゆるやかに進化していました。一番変わったのはフレーム剛性かな?なかなかしっかりしています。短めのスクリーンも格好良いけど、あと10cmくらい高いと視認性とデフレクション性がバランス良いのではないかな?ヤフオクで7,000円くらいで売ってるけど、買ってみようかなぁ?


あくまでゆったりと・・・でもこのハンドリングって?

スカラベ君の特徴、16インチホイールからフロント12インチ、リア10インチという見事な小径ホイールに。ただホイールベースが長いので直進安定性はとりあえず合格ライン。20年前のエンジンはスカラベ君の元気なクォーサーエンジンに比べるとパワー感は30%減。ライダーを全くせかさない、黒子に徹したエンジンで、それだからこそのんびり走れるのです。発進直後こそ4ストシングルらしいパルス感があるものの、見やすいデジタルメーターで50〜60km/hで流すと排気音もほとんど聞こえずに快適そのもの。ソフトセッティングのサスペンションと肉厚たっぷりのシートでまさに「クルージング気分」です。しかし、ハンドリングは結構癖があります。姿に似合わずめちゃめちゃクイックなんです。切り返しなんてスパスパ決まるけど、コーナリング中の安定性は低いです。でも、200kmも乗るとコツが分かりました。後輪加重でセルフステアを邪魔しない、そうすれば下りのワインディングでビッグバイクについていけるほどの実力を持っていますよ♪まぁ、そういう走り方をするバイクじゃないですけどね^^)


長く乗れそうな予感・・・
納車後2週間で500kmほど走りました。子供が出来て以来ほとんどタンデムしなかったカミサンとも20年振りにタンデムツーリングを楽しみました。そうそう、タンデム性能も高いですね〜。二回給油しましたが、その平均燃費は30.5km/L。12Lタンクなので300kmは余裕で走れます。スカラベ君のときもそうだったけど、走行距離から言うとフュージョン君がファーストバイクでスポーツスターがセカンドバイクになりそうな予感・・・^^) 休日に天気が良ければ景色最高のオレンジロードをこのオレンジのビッグスクーターでのんびりクルージングしてストレス解消!