TT250R Raid(1995)

ラリーレイドの雰囲気充分、だけどオンロード向き

raid.jpg (17662 バイト)

  1993年に久々の4スト本格派トレールとして発売されたTT250Rに遅れる事1年、ビッグタンクと大型ライトを装備してラリーレイド仕様のTT250R Raidが発売された。エンジン、フレームは共通だが、サスペンションストロークは短く、リアスイングアームは鉄製に、チェーンはTTの520サイズから428にと結構相違点が多い。16リッター入りのタンク、幅広でつかれないシートなどロングツーリングには最適の装備が反面林道ではハンディになる。舗装路中心のツーリングの間に林道をそれなりのペースで走るというのが正しい使い方だろう。94年のTT250Rのマイナーチェンジでリセッティングされたエンジンは93年モデルの低回転での大トルクがコントロールされてスムースになったが、面白さとしては93モデルの方が上。高いギアでスロットルを開けると「カリカリカリ」とノッキング音を発するのが250ccのキャパから30psを絞り出すハイチューンエンジンの泣き所。高いギアでシングルの鼓動を楽しむということは出来ない。ハンドリングはニュートラル、舗装された林道が楽しくて仕方ない。

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