本当に久し振りに寸又支流の大間の上流へ釣行した。7or8年振りになるのでは、今回はお連れさんが入った事がないと言うので案内役ナビゲ−タ−である。少し早めに自宅を出る。これには訳があり、早く出発すれば早く現地に着く、という事は早く宴会が出来ると言う図式になるためである。一路春野町を抜け中川根から南赤石林道へ入り山犬段へ到着、時間は8時30分、早速車外で七輪に火を入れハツ、タン、ホルモンで一杯を始める。ちょっと風はあるものの天気は安定していて宴会も盛況の内に終了する。朝まで他の釣り師は出現せず、しめしめである。用意を済ませ林道を少し下降し久し振りの山道をスイスイと降りて行く。ワサビ沢の横を通り下西出の沢底へ降り立つ。水は平水、私は本流の上西出に、お連れは下西出にと分かれて入渓する。

行きは良い良い、帰りは怖いのだ
ワサビ沢を降りた下西出との合流点付近、渓の規模は小さいが大物のアマゴが過去には良く釣れた。ワサビは何年か前の出水で全滅、作業小屋は健在でブル−シ−トが敷き詰められ釣り師の小屋と化していた。
上西出の中流の通らず鍛冶屋の段、ここは右岸の岩壁をへっつり越える。ここでイワナを釣るが、キ−プせず放流する。今回は釣った魚は全部聖地へとお帰り頂く。大物になってもらうため。
釣りを終了した付近、ここでも良型のアマゴが釣れる。
下流部の岩場、水量が多い時は渡り込み難儀しそう。
下西出と上西出の合流点、昔はしっかりした吊り橋が2本架かっていて、左岸の小高い所に作業小屋があって泊まりの釣りの良いねぐらだった。
久し振りの大間アマゴ、型はいまいちだが綺麗な魚体。

本流の上西出に出会ってから少し歩いた辺りから毛鉤で攻める。いきなりライズ、しかし針に乗らず、次の淵でも反応があるが掛からない。毛鉤を諦め川虫に変更、平瀬でヒットし手元に納める。23cm綺麗である。写真撮影し流れに帰す。結構それから頻繁に当たりがあり魚を確認する。釣れた魚は全部流れへと今回は帰す。上流の通らずを越え少し遡行した時点で釣りを終了する。1時で終了、帰りの山道へと進んで行く。ワサビ沢に沿った道は比較的楽にクリヤ−するが、それから先の禿げ山の登りではチョット進みゼエゼエハアハア、少し歩き休憩の繰り返し、極めつけは林道へ出る登りの急勾配、殆ど四つん這い状態、やれやれで林道到着、しかし落とし穴が待っていた。車までまだ林道の残りの登りが待っていたのだ。ヒイコラヒイコラで何とか車に到着、行きは楽だったけど帰りが辛かった。大間も結構きつい釣り場である。しかし以前と同様に魚の姿は健在であり、またのんびり河原で泊まって釣れた魚をつまみに一杯やる釣行を計画したいとの思いが浮かぶ、そんな環境の渓流である。この渓の魚と自然を大事にしなくてはと思う。

帰路は林道を車で下りR362へ、途中喉を潤す苦味の効いた命水を買うべくコンビニに立ち寄る。買い終わって車に乗り国道に出ようとしていると、隣でお連れが「ウヒャ〜〜」と調子抜けた大声を発すると同時にドシャンと鈍い音が辺りに響いたのであった。コンビニから出ようとバックしてきたワゴン車がわしらの車の側面に追突したのである。地モチ〜の中川根のおっちゃんであった。あれこれ修理の件等を話し10分待機する。帰路はお白けム−ドで楽しかった釣行の車中反省会の会話がテンションの低い事、だがわしはそんな雰囲気にもめげずに喉を潤していた。「プシュ〜〜、ゴクッゴクッ、ぷふぁぁぁ〜〜」の世界である。こうして本当に行きは良い良い、帰りは怖いを地で行く様な釣行は、あの山道の登りと言いコンビニ追突事件と言い、悲惨な終演となったのである。みんなも帰りにゃこんな風にならん様に気をつけよね。

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03、8月寸又支流大間川