今年も恒例の黄金週間宴会温泉付き車中お泊り釣行の時期となった。随分昔からつるちゃんと「このつるちゃんとは頭髪が薄いからつるちゃんと呼んでいるのではない。名前が鶴田だから鶴ちゃんであるので誤解のない様に」あちこちの渓へ馳せ参じ、釣りが3割酒飲み会が7割の遠征をしている。今回も遠山水系へと計画、一日目は午後ゆっくり自宅を出て<、まずはかぐらの湯へ行き癒され、梶谷の車止めで前祝の宴会を実施、翌日梶谷を釣って、またかぐらの湯で疲れを癒し池口の車止めにて第二次宴会を挙行、翌日を池口で遊び帰宅の途に就くと言う理路整然とした計画が出来上がっていた。5月3日そそくさと買出しを済ませ浜松祭りで賑わう街を尻目にいざ出発、遠山へと車を走らせる。現地着で理路整然とした計画はものの見事に壊れる事となった。同業者が早くも陣を取り明日への入渓に準備怠りなし状態で一人宴会をしていた。出鼻をくじかれた形で計画変更、池口へと転戦を強いられる。連れは「ちくしょ〜〜これで少し飲む時間が遅れたじゃんか」と悔しがる。オイオイ釣り場の確保はどうでもいいのかよって思うんですが、宴会の方が大事みたい。1日目はちょっとしたアクシデントで終了。
2日目池口の朝を迎え、早速お連れ気合いを込めて入渓して行く。私は仕度が遅いのでのんびり準備、そうこうしているとお連れご帰還、二度目のアクシデント発生、膝の痛み出現あえなくリタイヤ。今日はわし一人の釣り、口では「大丈夫か、一緒に行けんじゃ残念、何とかならんか」と心配の素振り、心では「ラッキ〜〜、今日はわし一人貸切状態だもんね。ウシッシ」足取りも軽く入渓して行くのであった。渓は水量もまあまあで最初は毛鉤で攻めるも反応イマイチ、途中から餌にチェンジ、オモリを重めにして沈ませて釣る。以外にもアマゴが釣れて来る。イワナの勢力が強いのだが、今日のアマゴ寿司のねたとしてキ−プする。いつもの上流のガレ場にて納竿とした。帰路はかぐらの湯へ直行、温泉に浸かり汗を流す。梶谷の車止めで魚を調理していると昨日の釣り師が帰って来る。我々の何とかキ−プサイズの魚を見て「いかい(静岡市近辺の方言で大きいの意)魚だな、上等上等」と感心していた。なんか喜んでいいのか複雑である。今の時代このサイズでもいかいサイズになってしまうのか、せちがらい時代となったものだ。寿司、なめろう、刺身と料理し宴会に突入。帰宅する釣り師が恨めしそうな口調で「それが一番だよな、酒と魚で一杯か」との台詞を残して去って行ったのを尻目に「プシュ・・・グビッ・・ゴクッゴクッ・・・ぷふぁぁ〜〜、堪らん堪らん」と連発、宴会の夜は更けて行くのであった。
3日目梶谷で、今日はお連れも何とか参戦出来そうである。山道を歩き滝の頭へと出る。下流を割愛して暫らく歩いて広河原から竿を出す。最初は毛鉤で釣る。ボチボチである。お連れは途中で餌に変更、そしたらやたらに釣れる事、一つの淵で3匹も釣れて来る。最上流の二又まで釣り上がり二人でイワナばかり40匹は釣りリリ−スを繰り返す。大物で33cmを釣る。これを含め6本お持ち帰り。例の如くかぐらの湯へ直行、一汗流して梶谷の橋の下を第三次宴会場として料理を作る。今日はイワナのワイン風味ソテ-、骨酒、フライ、肉料理としてしそ巻きカツを作り、しこたまのワイン、ビ-ル、日本酒と何でもありぃの、今宵も酔い奴と化していくのであった。今回も魚は見たし、温泉は入ったし、酒は嫌と言う程飲んだし満足満足、これで若い姉さんでも付録で付いていたら最高、それは贅沢か。今回の黄金週間もその名の通り黄金のお休み週間であった事に間違いない。来年もまたやっちゃおっと。

上流部の渓相、川幅は小さいが岩のエゴの中に魚は潜んでいる。
最上部の魚止めの滝、この上流にもっと大きい20mはある大滝があり、大水が出た後左岸を巻いて遡行したが魚影はなかった。
良型のイワナ、写真の色が悪いのでウグイの様である。
山道を歩き終わった所で遭遇する最初の大滝、滝壺にはきっと大型が棲みついているのだが、一向にお会い出来ない。
途中の山道、腐った丸木橋と岸壁のワイヤ−に掴まり渡る。10m下は渓である。落ちたら助からない。怖い怖い。

03,5月八重河内梶谷川にて

GWは酒池肉林なのだ
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03,5月梶谷、池口