IF 判断
 
 
 IF(論理式,真の場合の処理,偽の場合の処理)

論理式を判断し、その内容が正しければ真の処理を行い、条件を満たしていなければ偽の処理を行う関数です。

■指定する内容
   論理式  判断させたい内容(条件)を論理式の形で指定します
   真の場合の処理  論理式の結果が正しいときの値、計算式などを指定します
偽の場合の処理  論理式の結果が正しくないときの値、計算式などを指定します

■イメージ図
  




次のような値で計算するものとします。

   判断元のセル→A1
結果を出すセル(関数を入力するセル)→B1
判断内容→セル番地A1の値が1ならばセル番地B1に男性と表示させる。そうでないときは女性と表示させる

■セル番地B1に入力する式


   IFA1=1,”男性”,”女性”)

■結果
A1の内容がのとき・・・男性
A1の内容がのとき・・・女性
 
■解説
 セル番地A1の内容がかどうか
を判断し、のときは男性と表示し、
そうでないときは女性と表示する。
また、文字は””で囲まないと文字
として認められないので注意して
ください。

判断元のセル→A1、B1
結果を出すセル→C1
判断内容→セル番地A1の値とB1の値が等しいときは、セル番地C1に同じと表示させる。そうでないときは違うと表示させる

■セル番地C1に入力する式

   IF(A1=B1,”同じ”,”違う”)

■結果と解説
A1:10、B1:10 ・・・ 同じ
→A1とB1の内容が等しいので同じが表示される
A1:15、B1:16 ・・・ 違う
→A1とB1の内容が等しくないので違うが表示される
A1:山田、B1:山田 ・・・ 同じ
→A1とB1に同じ文字が入力されているので同じが表示される
A1:15+3の計算式、B1:18 ・・・ 同じ
→A1の計算結果とB1の値が等しいので同じが表示される
A1:ABC、B1:abc ・・・ 同じ 
→お互いが半角文字であれば大文字小文字の区別はされず同じが表示される

判断元のセル→A1、B1
結果を出すセル→C1
判断内容→セル番地A1の値がB1の値より大きいときは、セル番地C1にA1を2倍した値を表示させる。そうでないときはB1の半分の値と表示させる

■セル番地C1に入力する式

   IF(A1>B1,A1*2,B1/2)

■結果と解説
A1:50、B1:30 ・・・ 100
→A1の値がB1よりも大きいのでA1*2の計算結果が表示される
A1:50、B1:50 ・・・ 25
→A1の値がB1よりも大きいくないのでB1/2の計算結果が表示される
A1:50、B1:ABC ・・・ #VALUE!
→条件を満たしていないのでB1/2を実行したがB1の値が文字なので計算できないエラーが表示される

判断元のセル範囲→A1からA10
結果を出すセル→A11
判断内容→セル範囲A1からA10の合計が100以上のときは、セル番地A11にオーバーと表示させる。そうでないときは何も表示しない

■セル番地A11に入力する式

   IF(SUM(A1:A10)>=100,”オーバー”,””)

  
※以上という条件を指定するときは >= とします。これを => とするとエラーになります

■結果と解説
セル範囲A1からA10の合計:100 ・・・ オーバー
→合計が100以上という条件なので100ではオーバーが表示される
セル範囲A1からA10の合計:99 ・・・ 何も表示されません
→結果として何も表示したくないときは””を指定する

判断元のセル→A1、B1
結果を出すセル→C1
判断内容→セル番地A1の値をB1の値で割り切れたときは、セル番地C1に余りなしと表示させる。そうでないときはその余りを表示させる

■セル番地C1に入力する式

   IF(MOD(A1,B1)=0,”余りなし”,MOD(A1,B1)

■結果と解説
A1:9、B1:3 ・・・ 余りなし
→A1÷B1の余りが0なので余りなしが表示される
A1:10、B1:4 ・・・ 
→A1÷B1の余りが0なのでMOD(A1,B1)の計算結果が表示される
A1:25、B1:0 ・・・ #DIV/0!
→25÷0は計算できないのでエラーが表示される

判断元のセル→A1、B1
結果を出すセル→C1
判断内容→セル番地A1の値をB1の値で割った余りを求めます。ただし、B1の値が0のとき(ゼロ割りのとき)はゼロでは割れませんと表示する

■セル番地C1に入力する式

   IF(B1=0,”ゼロでは割れません”,MOD(A1,B1)

   または

   IF(B1<>0,MOD(A1,B1),”ゼロでは割れません”

   
※条件式の<>は等しくないという意味です。

判断元のセル→A1
結果を出すセル→B1
判断内容→セル番地A1の値が1のときは晴れと表示し、2のときは、それ以外のときは曇りと表示する

■セル番地B1に入力する式

   IF(A1=1,”晴れ”,IF(A1=2,”雨”,”曇り”)

   または

   IF(A1=2,”雨”,IF(A1=1,”晴れ”,”曇り”)

   または

   IF(NOT(OR(A1=1,A1=2)),”曇り”,IF(A1=1,”晴れ”,”雨”)
         ↑
     かなりひねくれたやり方(A1が1か2でないときという意味)


■結果と解説
(1つ目の式)
A1:1 ・・・ 晴れ
→A1の値が1なので晴れが表示される
A1:2 ・・・ 
→A1の値が1以外のときは2つ目のIFが処理され、その条件を満たしているのでが表示される
A1:5 ・・・ 曇り
→1つ目の条件(A1=1)、2つ目の条件(A1=2)を満たしていないので曇りが表示される