MATCH 位置検索
 
 
 MATCH(検索値,検索範囲,検索方法

検索範囲から検索値を探し出し、その位置(何番目なのか)を求める関数です。
検索方法によって検索値が検索範囲内にないとき#N/Aエラーになります。

検索値  探す元になる値を直接指定するかセル番地で指定します。
 文字や数値などが利用できます。

検索範囲  探したい値の集まりをセル範囲で指定します。

検索方法
 のとき 完全に一致する値の位置を求めます。

 のとき 検索値に近い値の位置を求めます。
検索範囲の値は昇順に並んでいる必要があります。
昇順とは数値の小さい順や五十音順、ABC順のことです。

 省略したとき 1と同じ働きをします。

 -1のとき 降順に並んでいる値に対してその位置を求めます。
降順とは数値の大きい順や五十音の逆順、ABCの逆順のことです。





次のような値がセルに入力されているものとします。この例題では数値に対する考え方を説明します。




MATCH15,C3:C13, セル範囲C3:C13の中で15は5番目にあるので。

MATCH,C3:C13, #N/A 4に一致する値がセル範囲内にないので。

MATCH15,D3:D13, 範囲内の値が大きい順でも一致すれば、その位置が求まる。

MATCH,E3:E13, 範囲内の値が順不同でも位置は求まる。
ただし、同じ値が複数あるときは1つ目の位置になる。

このように検索方法を0にすると、完全に一致した値の位置を求めることができます。



この例題は文字に対する考え方を説明します。




MATCH”J”,C3:C13, アルファベット順でもその位置が求まる。

MATCH”K”,C3:C13, #N/A Kに一致する値がセル範囲内にないので。

MATCH”J”,D3:D13, 範囲内の値は逆に並んでいても検索される。

MATCH”P”,E3:E13, #N/A セル範囲E3:E13内に1文字のは存在しないので。

MATCH”PP”,E3:E13, 10 セル範囲内にPPという文字は存在するので。

MATCH”テレビ”,F3:F13, 日本語でも検索される。

MATCH”イス”,F3:F13, #N/A イスという文字が範囲内に存在しないので。
いすはありますが・・・。

このように文字でも位置を求めることができます。ただし、文字が完全に一致しないとエラーになります。



この例題では検索方法がの設定で、数値に対する考え方を説明します。




MATCH15,C3:C13, 一致する値があるときは、正確な位置が求まる。

MATCH17,C3:C13, 範囲内に17は存在しないが、検索方法がなので、この値(17)より小さく一番近い値(15)の位置が求まる。
したがって、検索値が15以上18未満の値で求めると結果はすべてとなる。

MATCH50,C3:C13, 11 範囲内の最大の値(35)以上を検索値にすると、範囲内での最大位置(11)が求まる。
したがって、検索値が35以上のときは、すべて結果は11になる。

MATCH,C3:C13, #N/A 範囲内の最小値(1)より小さい値を検索値にするとエラーになる。

MATCH,D3:D13, #N/A 検索方法が1のときは、範囲内の値は小さい順に並んでいないとエラーになる。

MATCH,E3:E13, 10 範囲内の値が順不同のときは、意味不明な結果がでる。

このように検索方法を1にするときは、検索範囲内の値を昇順に並べておく必要があります。(文字のときも同様です)



この例題では検索方法が-1の設定で、数値に対する考え方を説明します。




MATCH,D3:D13,-1 10 検索範囲内の値が降順(大きい順)なので正しい結果が求まる。

MATCH,D3:D13,-1 10 検索値(3)より大きく一番近い値(5)の位置が求まる。
したがって、検索値が1より大きく5以下の値で求めると結果はすべて10となる。

MATCH40,D3:D13,-1 #N/A 検索範囲内の最大の値よりも大きな値で検索するとエラーになる。

MATCH,C3:C13,-1 #N/A 検索範囲内の値が昇順(小さい順)なのでエラーになる。

MATCH21,E3:E13,-1 #N/A 範囲内の値が順不同のときはエラーになる。

このように検索方法を-1にするときは、検索範囲内の値を降順に並べておく必要があります。(文字のときも同様です)




HLOOKUP  横方向に値を検索する関数です。