用語集
アプローチ
- 着陸コースに入るための飛行。降下しながら旋回し、滑走路に対して正対させる。
エルロン
- ロールをコントロールするための舵。補助翼。
- 主翼の後縁部分が左右逆に上下に動く。
- 関連項目:エレベータ、ラダー
エレベータ
- ピッチをコントロールするための舵。昇降舵。
- 通常は水平尾翼の後半部分が上下に動く。
- 機首が上がる向きに操作することを「引く」、下がる向きに操作することを「押す」と呼ぶ場合が多い。
- 関連項目:エルロン、ラダー
エンコン
エンジンナセル
- 航空機のエンジンカバーを含んだエンジンと補記類全体。
オイルダンパー
- オイルの粘性を利用して急激な伸縮に対して、それを抑える力を出す装置。
オートジャイロ
回転翼
回転翼機
逆ピッチプロペラ
- 一般的なラジコン用エンジンは前から見て反時計回りに回転するため、プロペラはその回転に合わせた形状になっている。それに対し逆回転のエンジン用、または、逆方向の推力を
得るためのプ
ロペラを、ピッチを含めた形状が逆になるため、逆ピッチプロペラと呼ぶ。
クラス
- 競技会などでの区分、または、機体の規模を簡易的に表す用語。
- ラジコンの場合エンジンの排気量で区分する場合
が多い。
クラック
グローエンジン
- ラジコン用エンジンとしては最も普及している形式のエンジン。白金などをコイル状に巻いた点
火プラグを使用する。エンジン始動時はバッテリーなどで通電し赤熱させるが、一旦始動してしまえば、燃焼熱で赤熱状態が持続するため、通電が不要になる。
焼玉エンジンの一種。
- 燃料はメタノールを主成分に、潤滑油とパワーや安定性を増すためのニトロメタンを適宜配合する。ガソリンに比べて揮発性が低く、また、引火点
も低いため安全性が高いが、コストが高いのが難点である。
ゲイン
航空機
抗力
コース
- ラジコンスタントの演技は、滑走路に平行の直線
上で行うのが基本だが、その飛行経路のこと。
- 実際の飛行コースがパイロットから近すぎたり遠すぎたり、また、滑走路に平行でなかったり、曲がったりした場合は減点される。
固定翼機
- 機体に固定して取り付けられている翼による揚
力で飛行する航空機。通常形式の飛行機。
- 一般には可変後退翼機なども含まれる。
- 回転翼機との対比で用いられることが多い。
コーニング
- ヘリコプターなどのローターは回転による遠心力
と、発生している揚
力がつりあう様に、回転面がすり鉢状になる。この状態をコーニングとよび、回転平面に対する角度をコーニング角と呼ぶ。
- 関連項目:フラッピング
コレクティブ・(ピッチ)・コントロール
サイクリック・(ピッチ)・コントロール
サーボ(モーター)
- 回転角などがコントロールできるモーター。
- ラ
ジコンでは送信機のスティック操作に応じた位置に回転し、舵などを必要量動かすためのユニット。
失速
- 主翼の迎角を大きくしすぎて上面の気流が翼面から剥離し
て乱れることで、揚力が急激に減少するとともに抗力が
急増した状態。
- 飛行速度を落としすぎた場合や、急激に引き起こした場合に発生する。
- 急激に揚力が失われるため、高度が低い状態で意図せずに発生した場合は墜落の危険が高い。
- 横滑りなどで左右が不均一に失速した場合は、揚力の左右のバランスが崩れるため、失速がひ
どい側にロールしながら落下する場合もある。
- 関連項目:翼端失速
ジャイロ(センサ)
- レート・ジャイロ・センサ。回転角速度を検出し、それを抑えるように舵を切ることで機体を安定させる装置。
- ラジコンヘリコプターのヨーコントロールには必須。飛行機では必須ではないが、使用することで飛行を安定させられる。
ジャイロ・(スコピック)・プリセッション
- 回転軸の方向が固定されていない回転体に、軸を傾ける方向に力を掛けると、回転方向に90度進んだ方向に傾く現象。
- この効果のために回転するコマは倒れずにみそすり運動を行う。
垂直離着陸機
スケール
- 実機を極力忠実に縮小した模型。
- 忠実に縮小した場合は空力的に不利になるため、ラジコンでは尾翼を大きくしたり胴体を細くし
たりの妥協が行われる場合が多い。
スタント
スタント性能
スティック
- ラジコン用送信機の主操作レバー。
- 空物用の送信機では左右2本あり、それぞれが上下、左右に動くことで、同時に四つの操作を
行える。
ストール
スナップロール
- アクロバット飛行のひとつ。
- 急激に機首を引き起こし、または、押し下げ、少なくとも片方の主翼の一部、または、全部が失
速した状態で、左右どちらかに急速に回転す
る機動。
スポイラー
スピン
- アクロバット飛行のひとつ。錐揉み。
- 水平飛行から失
速させ、失
速状態を保ったまま左右どちらかに回転降下する機動。
スロー
すわり
- 風などの外乱による影響をあまり受けずにどっしり飛行する様子。または、影響の受けにくさ。影響を受けにくいことをすわりが良いと表現する。
- 反対はすわりが悪い、すわらないなどと表現する。
セミスケール
- 飛行性能や作成しやすさを重視して、実機感を極端に損なわない範囲で形状を変更したスケール機。
空物(ラジコン)
対面ホバリング
- ラジコンヘリコプターを機首を自分に向けた状
態でホバリングさせること。
- ラ
ジコンでは舵は自分が機体に乗った状態と同じ向きで右左、前後が一致するようになっているため、機体と向かい合った状態では、見た目と逆に舵を切
る必要があり難易度が高い。
中スロー
ティルト
ティルトローター
デルタスリー(角)
ナイフエッジ
- アクロバット飛行のひとつ。
- 左右どちらかに90度ロールした状態(方翼が上方、反対翼が下方に向く)で飛行する。この状態では
翼は揚力をほとんど発生しないため、ラダーを打って機首
を少し上方に向け、胴体側面に当たる気流で揚
力を発生させて飛行する。
二重反転プロペラ
- 同軸で反対方向に回転するプロペラを、直近に設置した方式のプロペラシステム。
- プ
ロペラが発生する反動トルクや旋回流がほとんどなくなるため、その悪影響がなくなる。
- コントラプロペラとも言う。
ノーコン
- ノー・コントロールの略でラジコン用語
- 妨害電波やメカトラブルなどで飛行機などのコントロールが効かなくなること。
ハイ
排気量
- エンジンの一工程当りの理論的な吸入空気量。
- ラジコンで最も多く使われているグローエンジンでは、伝統的に立法インチで表わし、それをエンジン
名にそのまま使うことが多い。
- 排気量4ccのエンジンは、約0.25立法インチになるが、小数点以下2桁を取って、25エンジンと呼ぶ。この場合、小数点以下の読みなの
で、ニジュウゴではなくニイゴウと読む。ただし、1立方インチを以上の場合は小数点を外して3桁で呼び、1.40立方インチであれば140(ヒャクヨン
ジュウ)と呼ぶ場合が多い。
- ガソリンエンジンでは排気量をccでよび、それをそのままエンジン名とすることが多い。
パイロンレース
- 二つ以上のパイロンを結んだコースで、複数機が同時に飛行して早さを競う競技。
- パイロンは高い棒の先に円筒が載った形が多い。
剥離
- 気流が翼面に沿って流れずに、浮き上がってしまうこと。
- 剥離が起きると気流が大きく乱れるため、その部分の揚力がなくなる。
ハードランディング
- 着陸時に降下速度を巧く調整できずに、滑走路に強く当たること。
- 状況によっては降着装置や機体にダメージがでる。
ハブ
バンク
- 機体を傾けること。または、その状態。
- 傾けたまま維持することを「バンクをとる」、連続して左右に傾けることを「バンクを振る」などと表現する。
- ロールと似ているが、比較的傾きが小さい(60度程度まで)をバンク、それ以上傾ける(回転させ
る)場
合をロールと表現する場合が多い。
引き起こし(引き起こす)
- エレベータを引いて機首を持ち上げる動作。
- 急降下を止める場合や、水平飛行から急上昇する場合に行う。
飛行機
ピッチ(その1)
- 航空機の進行方向に対する、機軸の上下方向の角度(左右方向はヨー)。
- エレベータを操作することでコントロールする。
ピッチ(その2)
ピッチング
ピルエット
フラッピング
(スピード)ブレーキ
- 飛行機が空中で減速するために使う仕組み。
- 専用の機構を持っている機種と、必要に応じてス
ポイラーな
どを使う機種がある。
- プ
ロペラ機の場合はプ
ロペラの回転を下げたり、ピッ
チを減らすことでもブレーキ効果がある。
ブレード
プロペラ
プロポ
- 送、受信機、サーボ、などのラジコンシステム一式を表すラジコン用語。場合によっては送信機のみを指す場合もある。
- ラジコンシステムの発達途上で、スティックの動
きに比例してサーボが動くシステムが登場したとき、それを、プロ
ポーショナル方式と称し、以後、ほとんど全てのラジコンシステムがプロポーショナル方式に移行したため、ラジコンシステム自体をプロポーショナルを略して
プロポと呼ぶようになっ
た。
ヘッド
ヘリコプター
ホバリング
ミキシング
- 舵の動作を混ぜ合わせること。
- たとえばエ
ルロンを切る操作を行ったときに、同時にラ
ダーも切れるようにする、など。
迎角[むかいかく]
- 気流に対する翼の基準線の角度。翼の揚力発生に重要な値。
- 迎角が小さい内は迎角にほぼ比例して揚力が増加するが、ある程度迎角が大きくなると揚力の増加が少なくなり、さらに大きくなると上面で気流の剥離が
生じて揚力が急減し失速に至る。
メカ
- メカニカルの略でラジコン用語。
- 機体側に積むエンジン、受信機、サーボなどの搭載機器の総称。状況によってはエンジンを除く場合や、プロ
ポと同意で使われる場合もある。
Uコン(Uコントロール)
- 二本の細いワイヤーで操縦者が持つハンドルと機体を繋ぎ、ハンドル操作でエレベータを動か
すことで飛行する模型飛行機。
- ラジコンに比べて安い費用で始められるため、日本では1960〜80年代に流行した。
- ハンドルと二本のワイヤーを繋いだ形がアルファベットのUを横にした様に見えるためこう呼ばれる。ヨーロッパなどではコントロール・ラインと
呼ぶのが一般的。
- 機体は操縦者を中心とした半球面を飛行する。
ヨー
- 航空機の進行方向に対する、機軸の左右方向の角度(上下方向はピッ
チ)。
- ラダーを操作することでコントロールする。
揚力
翼端失速
- 左右どちらかの翼端付近のみ失速状態になること。
- 左右の揚力のバランスが大きく狂うため、失速し
た側にロールし
ながら機首を下げ、急降下する。
- 着陸時などの高度が低い場合に起こると、墜落の危険が高い。
- テーパー翼や後退翼で起こりやすく、また、横滑りがある場合は、滑っている方向と反対の翼で起きやすい。
ラジコン
ラジコン用語
- ラジコン関係者のみで通じる用語、または、ラジコン関
係者間では一般とは異なった意味で使用される用語
ラダー
リード・ラグ
ループ
- アクロバット飛行の要素のひとつ。宙返り。
- エレベータを操作することで連続的にピッチを
変更し、空中に縦の円を描く。
- 演技として行う場合は演技面が垂直で真円でなければならない。
- 関連項目:ロール
ローター
ロール
- 水平面に対する主翼の左右方向の傾きの角度、または、傾きを連続的に変化させる動き。
- 90度以上のロールはアクロバット飛行の要素のひとつ。演技として行う場合はロール中の角速度が一定で、飛行方向が変動してはならない。
- 一般的にはエルロンを操作することでコントロールするが、実機で
はスポイラーでコントロールする機種や、併用する機種も多く見ら
れる。
- 関連項目:バンク、ループ
ロール(軸)の通り
- ロールをしたときの機軸の振れ具合。
- 機軸が振れずに、真っ直ぐロー
ルしていく事を、ロール(軸)の通りが良いと表現する。
C/L(CL)
F2B
F3A
F3C
FAI
- Fédération Aéronautique Internationale の略で国際航空連盟。
- スカイスポーツの国際組織。
R/C(RC)
- Radio Control の略、ラジコンのこと。
U/C(UC)
VTOL[ブイトール]
- Vertical TakeOff and Landingの略で、垂直離着陸機のこと。