フツーの日記/2000年1月版
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れん-ぱつ【連発<發>】レンパツ 名・自サ変
@他サ変 続けざまに放つこと
A物事が続いて起こること
(角川国語辞典112版/角川書店発行 より)
会議に使う資料を鬼神のごとき勢いでなんとか整えて飛行場にダッシュしたら予約してあった直行便がキャンセルされていたので別経路をと思って旅行代理店に電話したらちょうど営業が終わってて延々とカウンターで待って乗り継ぎありの振替便に乗せられて乗り継ぎする空港で晩御飯でもと思ったらお店が殆ど閉まっててホットドッグしかなくて大いに遠回りして目的地に夜11時半についたら雪が降っていてレンタカーをのろのろ運転してホテルに午前1時半に着いてお風呂に入ったら石鹸が無くて仕方ないからシャンプーで全身を洗って翌朝大抵は9時頃からなのに今回に限って8時から始まる会議を恨みながら6時半に起きて支度してお得意先に行って会議に出席したら結局資料は配らなくて口頭で説明して10時に終わって配らなかった資料を持ってとって返して空港に着いたら帰りの直行便がキャンセルされていてまた乗り継ぎありの振替便に乗せられて乗り継いだ空港の滑走路が混んでてドアが閉まって動き出してから飛ぶまで1時間近く待たされて地元に帰ってきたら年に数回しか積もらない雪が積もってて雪馴れしてなくてものすごくのろのろ走る車に何回も前を塞がれて普段20分の道を1時間かかって家に、2日間で色々あったけど足止めされたり寝過ごしたりどこかにぶつかったり滑って転んだり何食か食いっぱぐれたりする事なくこれを書くくらいの元気を残したまま午後9時頃帰り着いた。
ちょっと疲れたけど、まぁ、いいか。
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・・・いつかは壊れ消えゆくのは世の常である、というのは立派な先人達が繰り返し述べていることであり今更店主などが言う事ではないのであるが、しかしこれが「形あるまま消えかかった」場合にはどうすれば良いのかも教えてくれー、などと勝手なことを言ってごねてみる。
昨晩、長年愛用していたというより使ってる最中は苦しくてコノヤロと漕いでいるので憎用していたと言うのが正しいであろうエアロバイクが半端に壊れた。
「半端に壊れた」というのは、形を残したまま一部が機能しなくなったのだ。店主の強大な脚力に負けて変形或いは分解したとか超高速で漕いだ故に発熱炎上したとかという全損状態ではない、という事だ。何が壊れたのかと言うと、時間単位や全体の負荷調整/切り替え、等を行う「制御機構」がご臨終されたのだ。
このエアロバイクは全電子制御が売りになっていて、負荷調整はキーパッド上の+と-を押して行う。また最大10セグメント(部分)に、40段階くらいに細かく調整できる負荷が与えられ、更に各セグメントの時間が調整できる。これによって最初の2セグメントは空回し程度、徐々に負荷を増やして7、8セグメント辺りで最大負荷、残り2つでクールダウン、なんてプログラミングできたんだけど、これがうんともすんとも言わなくなってしまった。何回かスイッチを入れたり切ったり、元電源を抜き差ししてみたりしたけど、駄目みたい。
負荷は最弱の位置になっている状態で、だからペダルはくるくると回る。しかし、10分踏んでも20分踏んでも一向に運動しているという実感が湧いてこない。時計や速度計は働いていてだから時間と速さはわかるんだけど、運動量の目安になる「カロリー」がごくゆっくりとしか増えていかない。それでも頑張って、速度を上げたりしながら30分近く漕いだんだけど、なんか馬鹿馬鹿しくなって止めてしまった。
このエアロバイクはこちらへ来た直後にたしか特価$200(にせん、ではない、にひゃく、だ)ほどで買ったものである。結構使ったし元は充分取れている様には思う。だから、全く機能しない状態までになれば、「いやありがとうお疲れ様、君のおかげでいい汗かいたよ、さようなら」となるんだけどなぁ。まぁしばらく寝かしてみよう。もしかしたら何かの弾みで直るかもしれない。そしたらもう少し使って、その後誰かに譲れる。或いは「買いたい」なんて奇特な人が現れてくれるかもしれないしね。
そう、結局、半端なのは壊れ方ではなくて店主の諦め方の方なのである。
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明けましておめでとうございます。
本年も高機動小間物屋お引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。
ってな事でお正月だけど、これをお読みの方の内の何人か、もそうかもしれないけど、2000年になっても会社の諸設備がきちんと動いているか確認しよう、という事で元旦の朝から仕事だった。朝8時から始めて数時間・・・幸いな事に試運転的に運用できる範囲では特に問題が無く、恐らく稼働できるだろう、という事が確認できた。めでたし、めでたし。
もともとこの国では三が日的意識というとってもありがたい風潮が無くて、1月2日が平日なら大抵はそこから全開で操業である。クリスマスは休みではあるものの、店主の勤める様な小企業ではそこから後と年始の間にきちんと数日の稼働日が入っていたりする。まとめてスキーに行きたくて良く休んじゃったけど、過去には。
だから1月1日が出勤でも、まぁ予め決まっていた事でもあるし、いいや、とは思ったんだけど、でも、いつもよりかなり空いている道路を会社に向かって行く時の屈折したお得な感じ、はなんともし難かった。日本に居る時にも、土曜日の出勤ではこれを感じていたなぁ・・・空いてるんですよ、道が。
が、会社に着いてみれば、普段よりも少ないものの同僚が出てきてる。一旦事務所の中に入って仕事を始めれば外界とは隔絶(と言うと大袈裟か?)されて小さな世界の中で仕事が回り始め、それに集中して損だ得だ正月だ、ってな意識は無くなる。良くも悪くも目の前しか見えなくなる。
で、一通りの終了の報告を受けて、何となくその日の雰囲気で担当になってしまった上への報告書作りを終えて一番最後に事務所を出る。この時点では、新しい年が始まった、というよりこれで去年から持ち越してきたものが終わった、といいう感じの方が強かった。
自分の会社を含めてまわりの駐車場はがらんとしている。自分の車しかない。駐車スペースから後退しながら出るときにいつもより早めにハンドルを切り始めて両隣のスペースまで使って回転し、そのまま幾つかの区画をだらしなく斜めに横切って、車が走っていない道路に出る。
少しずつ速度が上がると、ささやかな征服感と共に店主の2000年がやっと動き始めた。
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