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フツーの日記/2000年3月版
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3/20(月)-Vail

7年間のアメリカ赴任を終えて帰ってくる途中に、社則で「業務に支障なければ良い」となっている帰任時の立ち寄り(事実上の休暇取得)をした。場所はコロラド州のヴェイルスキー場である。だけどさ、実際問題として「業務に支障のない休暇取得」なんてのは有り得ないと思うんだけど・・・まぁいいか、休んじゃえ。

03/15(水)-雨、雪
前日、つまり米国勤務最後の日も午後11時まで働いてなんとかかんとかまとめ上げ、今朝は朝7:20の飛行機に乗り込んではるばるコロラドまでやって来たら、最後の最後で最終目的地のVail/Eagleという空港近辺が猛吹雪で着陸できないかもしれない、という。2回試した後(この時点で通常50分の飛行が既に2時間近くになっていた)、そこから200キロほど離れた空港に降りて、そこから2時間陸路で本来の目的地である空港に向かう。予定では午後2時半くらいにホテルに着く予定だったんだけど、最終的に部屋に落ち着いたのは午後6時半だった。外に食事に出る気力もなく、ピザの出前で済ませる。疲れた・・・が、明日は良い雪であろう♪
03/16(木)-晴
ををー、晴れている♪
朝食(:バイキング式)が一人$12だというので、「た、高い・・・しかし昼分まで詰め込めばいいのだ」などと意地汚く振る舞い、結局食べ過ぎて気持ち悪くなった(←バカ(笑))。ううう、となりながらも支度をしてリフト券を買い、とりあえずの足慣らしとして一人でゲレンデに出る。昨日積もった雪が約30センチ、圧雪されていない斜面には、既に何本かのシュプールが刻まれている。
いそいそと滑り出す。うひー、気持ちいい。仕事だ引越しだで時間がとれず、ひと月ぶりの滑走だ・・・で、気をつけていたつもりだけど、いつの間にかはしゃいでいて息が切れる位になっていた。ここは標高2500〜3400メートル、空気がかなり薄いのだ。マジで目が回る。本当に順応するには1ヵ月くらいかかるという。ぐったりして昼ころに一旦終了し、午後3時くらいからもう一回滑る。
夕食は無料シャトルバスで行く隣町のレストランでとる。ジャンバラヤがえらく辛くてほとんど残してしまった(勿体無い)。
03/17(金)-晴〜雪
今日は娘と一緒に滑る。圧雪されていない、足が潜る様な斜面は初めてで、何か妙だ、という顔をしている。リフトを乗り継いで、このスキーエリアの一番高いところ(3433メートル)にあるレストランまで行き、昼食。相席したグループが食べ物、飲み物を持ち込んでいたが、その量とラインナップに驚く。数種のサンドイッチ、ヨーグルトなどから始まり、粉末ココアを持参して湯だけはレストランから頂戴する、という徹底ぶりである。
午後から雪模様になり、2時くらいで終了する。「天気雪」状態から徐々に吹雪になり、遂には立っているだけでも目が開け続けられない位にまで激しくなった。「これで明日は・・・むふふ」などと思いつつ夕食にいただいた、刻みニンニクとアサリのパスタが絶品であった♪
03/18(土)-雪〜晴
さ、寒い。前日からあまり衰えた様子なく雪が降っている。久々にフェイスマスクをつけて滑ることにする。以前に零下30℃ほどの中で滑って顔に凍傷を負って以来、あまり無理はしない様に心がけている。もともと寒がりだし。
このヴェイルには、林間にコースを開いた「表」と、木のあまり生えていない所、一面の雪を圧雪なしで滑らせる「裏」(:バックボウル)がある。今日はこのバックボウルを滑る事にする。
リフトから降りて「コース整備なし/危険に関する責任は自分で持つこと」と書かれたゲートを通ってボウルに入る。途端に膝上まで雪に潜る。スキーを始めて13シーズン目になるけど、正直言ってここまでの深さの雪の中を滑ったことはなかった。
深い雪を滑るにはスキーの先端を雪の上に出す様にする、って事なんだけど、なんせ初めてでどうしていいのかわからない。後ろに乗ってみたり足を引き上げてみたりしたけどイマイチ・・・スピードを上げれば良いと気付いてからは楽しく滑れた(本人的に・・・傍から見れば深い雪の中でもがいている様に見えただろう)。ルートを誤ってどえらく急な斜面に入ってしまったりしてぐったりしつつ、午後4時ころまで滑る。
夕食に、生まれて初めて「フォンデュ」を頂く。チーズ+オイル+チョコレート(:デザート)のコンビで、これまた絶品であった。
03/19(日)-晴
初めて「朝一」(8:30)のゴンドラ+リフトで山頂まで上る。またまた寒い。零下10℃位だ。あまりに寒いので、山頂にあるショップで顔+首カバーを買ってしまった・・・置いてきちゃったんだよねー、ホテルに。ちぇっ、二重投資だ。こんなもののスペアがあっても嬉しくないぞ。昨日から右足親指の爪が剥がれかけているので、あまり無理せずに楽な斜面を選んで娘と滑る。昼は「Foot」チケット(:スキーをしないけど上に上がりたい人の為のリフトチケット)で上ってきた家内と、ゴンドラ終点のカフェで取った。この頃になると気温も上がって良い感じ。基本的には春なのだなぁ。
昼食後、ゴンドラ沿いを滑りながら、ゴンドラで降りる家族に上から写真を撮ってもらう。過去の経験から、自分が思うほどには上手に滑れていない確率極めて高し、である。
夕食は、ヴェイルに着いた時から気になっていた「Mako's Sushi Bar & Reataurant」に出向く。着いた当日にどっかで広告を見たんだけど、以来どのガイドブックを見ても見当たらず、かえって頭の中に残ってしまっていたのだ。で、予約して店に入って板さんから開口一番に聞かれたのが「どうやって知ったんですか?」・・・うーむ(笑)。店は小さくて、カウンター、テーブル含めて10人も入ればいっぱい。で、ここの板さんが面白いというか、頑張れ、なのだ。とにかく「俺が作った通りに食べてくれ、例外は認めない」・・・カウンターに座ったアメリカ人のお客が「これにかけたいから、醤油をくれ」、と言うと「駄目だ。これは醤油で食べないでくれ。かかっているソースを含めて味を決めている」・・・声に出せないが、心の中では大爆笑+拍手喝采である。これで味がさもなかったら噴飯ものだが、しかし、寿司と料理、どれを食べても美味いのであった。
で、持ち帰り用に寿司とチーズケーキとミルフィーユを頼んだのだが、寿司はとにかく今晩食べてくれ、と念押しされ、更にミルフィーユは持ち帰りに適さないということで却下された。久々の硬派Sushi Bar、Makoは、
100 East Meadow Drive
Vail Village Inn Plaza Unit#14
PO Box 987 Vail CO 81658
Tel. : 970-476-0977
である。試す価値あり。太鼓判。店が小さくて混み合うので、予約必須。
03/20(月)-晴〜雪
コロラドの、というかアメリカのビッグ・エリアはここヴェイルしか知らないんだけど、もしかしたらスキーヤー、スノーボーダーの半分くらいは国外から来ているのではないか、と思ったりする。何語かは良くわからないけれど、とにかく英語以外の言葉を耳にする。今日リフトで一緒になったおじさん二人組は、オランダのアムステルダムから来ている、と言っていた。
ヨーロッパのスキー場はアルプス等を擁してゲレンデの環境は素晴らしいのだがリフト等の機動力が低いらしく、それを嫌ってあえてアメリカに滑りにくる人も多いと聞いた。
それにしても疲れている。高度にはそこそこ慣れてきた様な気がするんだけど、一本の長さと、広さにつられてのハイスピード、それと去年から履いているSalomon X-Scream Seriesが寄越す強烈なGで、例えばちょっと飛んで着地するときに脚を曲げてショックを吸収すると一瞬力が入らなくてそこから立ち上がれない、等という事が起こる。楽しい、滑りたいんだけど無理はできないなぁ、と思い、雪が降り始めたこともあって午後3時には終了した。
夜は「Contemporary American(現代アメリカ風) Cuisine」と謳われたレストランに出向いた。色々と美味しかったんだけど、ついてくれたウェイターが何となくイエス・キリストを思わせる顔をしていて、畏れ多くてそわそわしてしまったのであった。
03/21(火)〜22(水)-晴
朝4時半に起きて最初は7時の飛行機、2回目の乗り継ぎでワシントン州のシアトルから成田、となった。預けた荷物は3人で5個、内、荷造りした状態で18キロのスキーが1つと25キロの大きなキャスター付きバッグ3個、なんだけど、実はそのキャスター付きバッグの内ひとつはタオル20セットや風呂マット15枚、お菓子石鹸シャンプーといった「実用的土産」であるとは誰も思うまい、ふふふのふ、と。これらを1個1500円で家までの輸送を請け負ってくれた宅配業者さん、ほんとうにありがとう。

以後、「小間物屋日記国内編」に続く。
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3/5(日)-反復嫌い

長くても短くても、パソコンを使っている方なら一回ならずあるんではないだろうか・・・何らかの原因で延々と打ち込んだ文書やデータや、延々と作業していた画像データが一瞬にしてパーになって最初からやり直し、って事が。

現象として店主が一番に考え付くのが、毎度おなじみ(ではいかんのだけど)の「このプログラムは不正な処理を行ったので云々」。実は操作側(つまりあなたです)には何ら落ち度はないのであるが、プログラムがページ違反やら何やらをしでかして勝手に終了してしまう、って奴。これこそ「一体俺が/私が、何をしたってんだよぉぉぉ/言うのよぉぉぉ?」、である。

もう一つ店主が遭遇するのが、「Esc」キーで操作を取り消したりウィンドウを閉じたりできるプログラムで、何かダイアログボックスとかコンテキスト・メニューなんかを同じく「Esc」キーで閉じていると、誤って入力ウィンドウまで閉じてしまう、という奴。これは操作側のミスであるし、またこの様なタイプのプログラムは動作が軽かったりキーでのコントロールがし易かったりして好ましい印象を持っていて、自然に多用する事になるんだけど、でも、でも・・・。

パーになった文書や作品に思い入れがあったり気合いが入っていたり、持てる技術を駆使したり丸3時間くらいかけて出来上がってきていたデータだったりすると落胆の度合いは尚大きくなる。一般にその直後、「一からやり直し」状態の折には作業意欲並びにそれに大きく左右される作業速度が極限まで低下すると思われる。さっきまであんな勢いだった自分がまるで別人ではないのかとさえ思える。気分的には一じゃなくて-500位からやり直し@店主。やだ。モノスゴク嫌だ。特に上記の後者のケースの場合、自己嫌悪がおまけに加わる。

まぁ面倒がらずにこまめにセーブしたり自動保存機能が利用できればそれを利用したりという対策を取れば良いんだけれど、それでもある程度の損失は避けられない訳で、そんな時に自分が「やり直し」をかなり嫌っている事を意識する。その割に「なんで一回でまとめられないんだ?」とか、「懲りない奴だな、お前も。」と言われることが多いのが気になるところだけれど。

あ・・・この日記を書いている途中に一回もセーブをしなかったのに今気が付いた(本当)・・・ま、こんなものだよね。
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