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フツーの日記/2001年10月版
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10/14(日)-弊害(或いは副次効果)

机でパソコンに向かっていたら、何かが左足首辺りを撫でる感じが・・・あれこの辺りに垂れてるストラップとかあったっけ、と思いつつ足を動かしてみると、また・・・で、認識した、これは意思をもって動いている何かだ。で、机の下を覗き込んでみると奥の暗がりになんか不自然な黒さが見える。因みに店主はやや近視気味で、光量の落ちた時には眼鏡がないとちょっと辛い。で、隣の作業机のスタンドをこっちに向けて照らし込んでみると・・・ゴキブリ君だった。

「%&$#?@??!!」と意味不明の叫びを発して後退する。が、一瞬で立ち直り、対決する事にした。こちらの武器は化学兵器。物理的な打撃を与えるタイプの兵器は、命中によって破壊された標的が周囲に飛散して環境を悪化させる恐れがあったので不採用。しかし、最有力候補となる兵器、殺虫剤が見当たらない。家に殺虫剤が無いのが良い事なのか良くない事なのかわからないが、取り急ぎセカンド・ベストな代替兵器を探す事にする。

最有力なのは中性洗剤だが、場所が場所であるのと標的の機動力からして、トータルで考えた場合に費用対効果(含後片付け)が低そうだ。CRC 5-56などの潤滑剤系も強力だが、やはり戦地の性格からして使用に踏み切れない。そして決断したのが「撥水スプレー」である。人体に有害(=多分ゴキにも有害)だって書いてあるし、例え大量に散布したとしても机の下の床面(カーペット)に撥水効果が与えられるだけで、大きな実害はなかろうと判断した。

武器を調達して戻って確認すると、敵は机足元奥右隅に定位して移動していない。照準を目見当で合わせ、躊躇わずに発射した。

だっと全力(だと思う)で移動して逃げるが、空間が限定されている為に、地形的には店主側に圧倒的に有利である。連続ホーミング噴霧を行うが、やはり転用品であるせいか、即撃滅という訳にはいかず、遂に引き出し脇の隙間に逃げ込まれた。ブラインドでいくらか噴射して、効いただろうと思われた頃にそっと引出しを開けて確認する・・・居ない(汗)。ではどこかの隙間に入ったのかとおそるおそる中身を取り出してみるが見当たらない。横のスライド面を下から嫌々ながらに覗き込んで確認したが、やはり居ない。消えたのか、と思って引き出しの前から奥を覗き込んでみると・・・奥の立ち上がりの右上辺に、わずかながら不自然な凹凸を発見した。

つまり標的はその裏側に貼り付いてじっと機を窺っているのだ(と思う)。引出しをそのままに、ノズルの向きをまたもや勘で決定し、今度は自分の側に向けて噴霧する事になるので万が一にも自弾を受けない様にポジショニングして発射した・・・凹凸はさっと消え、ややあってぽとりと標的が落ちてきたが、その動きに鈍った様子は見られない。それでも追尾噴射していると、やがて動きが遅くなり、遂に上を向いて動かなくなった。

やれやれと思って後始末をする。タオルを8つに折ってゴキをすくい取る様にしてその中に入れ、タオルごと捨てる。除菌効果ありのウェットティッシュで机のその辺りを拭いて、足は風呂場で石鹸で洗った。

という事で・・・撥水スプレーは期待通りの効果を上げて、おまけに机の下が撥水仕様になったのだが、これはどちらが主でどちらが従という効果、結果ではなく、否応無しに同時になされる物なのだ。つまり、撥水効果と毒性はセットなのだ。今回、確かに固体の重量に対して大量の噴霧を行って得た結果とはいうものの、ちょっと背中の辺りがすーっと冷えた感じがした。
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