フツーの日記/1999年9月版
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もともと雑誌の付録とかに付いてくるソフトウェアの体験版とか試供版ってのが、個人的にはあんまり好きじゃない。例えば、店主が一番良く接するOSであるWindows95/WindowsNTの場合、インストーラを実行して、ぐりぐりとレジストリ他への変更を加えてるっぽい(これがなくてもソフトウェアの実行によるレジストリ変更は大なり小なりあるらしいけど)のが好きじゃない・・・いつかはアンインストールしなければならないのだろうけど、アンインストーラでも、そのまま実行しただけでは完全にレジストリ・エントリとか細かなファイルとか削除しきれない時もあるらしい。
2週間ほど前と、更にここ数日の2回、家の前の道路が台風の影響で冠水し、不可抗力的に家の前が水面である状況を体験させられている。前回よりも今回の方が水位が高く、水面の面積も広い。近所の元気な青少年達は風雨の中、膝下まで水に浸かりながら自転車やらボートやら持ち出してこの状況を楽しんでいるんだけど、をい、キミタチ、これって側溝とか、下水道から溢れた水なんだぜ。健康には気を付けてくれ給え。
で、理由と水質はともかく、自宅の敷地が海湖川に面しているとはこうであろうという状況を疑似的に体験している訳だけど、例えばそういった宅地、ウォーター・フロント、に高目の値がつくのもわかる様な気がする。かっこいい。窓から見てると、家と家が水路で継がっていて、向こうの角を曲がればそのまま大西洋に出られるとか、遥かに氷河を臨む湖に出られるとか、そんな錯覚さえ起こしてしまう。地球は「水球」と呼んでも良いくらい「水面」が多い惑星なのだそうだけど、でも地面と水面の交わる所というのは、地面と地面が交わる(?)所より圧倒的に少ないだろう。また、実際に水面へのアクセスが実用的に行える所というのはその中でも更に限られ、ゆえに価値があるのだ。
だけど、この水はいつかは退く。退いた後には土とか砂とか小枝とかゴミとかの雑多なものが道路上に残り、見苦しく、場合によっては出向いて行って片づけなければならない。やっぱり「体験版」は好きになれないなぁ、と自分に確認している。
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黴が生えた。家の中とか食べ物とかは大丈夫なんだけど、ガレージの中に、である。
最初に目に付いたのは、普段ガレージの中に仕舞ってあるFiat Pininfarina Spiderに乗ろうとした時だった。なんとなく違和感を覚えたんだけど、ドアを開けるまで気が付かなかった。が、なんか変だ・・・と思って数瞬後に気が付いた時、思わず、うわ、と叫んでしまった。
ステアリングホィール一面というか一周に真っ白く毛が生えて・・・かびていた。見事に丸く、均一に、である。で、はっと思って見ると、手の触れる所(つまり、栄養がありそうな所)にはすべて、程度の差はあれ黴が生えている。Fiat嬢にはほんとに済まないがその時、すっ、と僅かに身を引いてしまった。
更に良く見ると、木製のインストゥルメント・パネルの断面(周囲)にも生えている。ベンチレータの吹き出し口にも、良く見りゃシートの縫い目にまで生えている。なんてこった。が、このまま彼女を放っておく訳にはいかない・・・ってか、かびたまま走る訳にはいかないので、掃除、である。
アルコールっぽい成分を含むウェットティッシュでざんざんと拭く。幸い黴には根性がなくて(?)、触った程度ですっと取れてくる(だから始末が悪い場面もあるだろうが・・・)。とにかく、拭き取る時には息をしない様に注意し、さっさっさ、と手早く、しかし出来るだけ丁寧に拭き取る。この辺りになると、Fiat嬢に対する済まなさが一杯である。とにかく、視界から黴の姿がなくなる様にきっちりと拭き取る。
その内に、とある傾向に気付く。どうやらテキは、ほんの少し凹凸のある様な表面、例えばビニールレザーとか、起毛素材等に主に生えている様だ、と・・・はっと気が付いていつも乗っているマウンテンバイクを見ると・・・嗚呼、そこには白くふんわりと起毛したサドル@本来、黒レザー、が・・・。その他改めて見てみると、ガレージの中、ここと思う所には全て生えている。いつの間にか黴に囲まれていたのであった。気が遠くなりかかる。
子供の頃に何も見ずに木に登り、ふっと白っぽい毛虫が一匹目に入った瞬間、その木いっぱいにたかっている同じ毛虫が一斉に見える様になり、毛虫の群れのど真ん中に登っていたのに気が付いて全身総毛だって同化してしまった。絶叫して飛び降りた。見えない方が良かったのか、見えて良かったのか、未だに何とも言えない。
ただ言えるのは、場数を踏んでも慣れないだろうし、それ以前に踏みたくもないというのを、不本意ながら同様の情況を異なったアイテムで経験する度に再認識している、という事である。尚、本件は通算5件目ほどにあたると思われる。
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これはちょっとおかしいな、と思ってはいた。ただ確信が無かったのと、暫くの間はそれに頼らざるを得ない情況であった為、疑いながらも共存していくしかなかった・・・というより心の何処かでそんな筈はない、そうではあって欲しくない、今に変わるさ、という、願いにも似た信頼があったのかもしれない。
そんな思いをした事も、日々につれて自分の身の周りが変わっていくと共にいつしか記憶の隙間から零れ、時間が写真の色を削り落としていく様に薄れ無くなっていった。しかし、昨日、久々に目の前に現れたそれと、懐かしさと少しの躊躇いの中で対してみて確信した・・・
「クソー、やっぱりキサマだったのかぁぁぁぁ!」。
米国製の、とある大手の口腔清浄用品メーカー製の幾つかある歯磨き粉( : 正確には「練り歯磨き」だ)の中に、これ、ちょっとヤバイんじゃない?、って思う奴がある。はっきりした原因はわからないんだけど、現象は把握している。何だと言うと、ものすごく「強い」。
磨き終わった後に口をゆすぐとびりびりと痛む。ちょっとしみる、なんてものではなくて、口中が切れているかの様に痛む。最初は歯ブラシを変えた時期と前後していたので、歯ブラシを強く使い過ぎなのかなぁ、と思って気を付けてみた。でもあんまり変わらない。磨いていて痛く、ゆすぐ時には更にひどい。涙をにじませながら歯磨き粉をすすぎ出している。いやほんとに痛いんですよ。
以前、「舌炎」という物に罹った事があるんだけど、これは舌の表面が炎症を起こして物の味が分からなくなり、何を食べてもまるで砂を飲んでいる様に感じ、食べる事が嫌になり、とっても辛い。最初はこの舌炎が再発したのかと思った。あの感じが甦り、ちょっと暗い気持ちになった。罹った当時は数週間、その状態が続いたと記憶している。が、今回は、その後暫く同じ様な感じはあるものの、それ以上ひどくはならないみたいだし、そこそこ味もわかるので「軽いけど慢性化してきてるのかな?」などと呑気に考えていた。
先の一時帰国で日本製の歯磨き粉を使う様になり、それをこちらに持ち帰って更に使っていた。その間舌炎の様な症状も無くなっていたんだけど(そこで気付きそうだけど・・・)、昨日、洗面台の脇に置いてあった件の歯磨き粉を何気なく使ってみたら、一発で、口腔内切れまくり感+半舌炎症状再発、である。キサマだったのか。
使わなければ良いんだけど、でもまだチューブが原形に近い状態に見えるほど残ってる。今も舌に残っているひりひりした感じを認識しながら、一方では、子供用の低刺激の物と混ぜてみたらどうかな、などとも思っている。「マイ歯磨き粉のレシピ・・・品名と混合比」、なんてのを作るのも悪くない様に思えてきた。歯磨きの度に数本のチューブから定量を、用意したガラス板に絞り出して混ぜる・・・ちょっとカッコイイかも、と結構本気で思っている。
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そんなに積極的には発売を待っていた訳ではないんだけど、気がつくと「まだかなー」と思ってお店に聞いたりしていたいた映画、「the TRUMAN show」のビデオ版が発売されていたので買ってきた。あと、目に付いたので「DEEP IMPACT」も購入する。2本で約4000円♪
この土地に来て少しは映画を見に行く様になったとは言え、でも公開をさほど積極的にウォッチしている訳でもなく、勢いビデオのリリースを待つ事が多くなる。映画館の大スクリーンで見た方が良いとは思うし、見に行けば「来て良かったなー」って思うんだけど、でも大方は公開時期を逃してビデオや「Pay per View」( : PPV/ペイ・パー・ビュー=CATVの通常受信料とは別料金を払い、見たい映画を買う。一本3〜500円くらい)のお世話になる事になる・・・って言ってもPPVも番組表や宣伝を良くチェックする訳でもなく殆ど見逃し、今まで買った事があるのは1本だけである。
で、両方とも感動して納得して良かったんだけど、「the TRUMAN show」はまだしも、「DEEP IMPACT」の方、しまったなぁ・・・映像がどかーんぐばばばずおおおばしゃぁぁぁといった感じなので、映画館で見れば、さぞかし迫力があっただろうなぁ。前に「LION KING」のオープニングや「TITANIC」全編をスクリーンとビデオの両方で見て、その迫力の差に改めて驚いているので、それを思えば尚更である。
それでもまめにチェックしようとは思わず、グラストロンを買おうかどうしようか、という方向に考えが行ってしまう様では、ほんとの大画面で見る機会はそう多くはならなそうである。
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ここのところ暫く当地のお天気チャンネルの話題を独占していている台風のデニス君だけど、この台風、東海岸沿いに一旦北上して向こうへ抜けるのかやれやれ、と思ったら戻ってきた。今は熱帯性低気圧になってるみたいだけど、緩急付けながらの雨と風攻撃に、特に海岸線では砂浜の侵食によるビーチハウスの流失等の被害、また海岸線からちょっと離れた所でも浸水や冠水などの被害がかなり出ている。店主の住んでる辺りも、ここ数日の大雨で、土地が低い所ではその心配が出てきた。
更に夕方には幾つかの隣街に「Tornado Warning」、竜巻警報まで出て緊張した。竜巻は北米大陸中央部の名物なんだけど、数年前に隣街に竜巻による被害が出ている。台風がらみとなると、万が一発生した時にはとても強力なのかなぁ、なんて漠然と考える。
なんでも1971年にも同じ様な軌跡を描いた台風があったとかで、でもそれは内陸にまでは入ってこなかったから、今回のケースは特別なのかもしれない。TVのニュースでも、ローカル版で常時情報を流している。「ハリケーン・エキスパート」なるおじさんが出て来て解説してるし、また若手のリポーターが台風が直撃中の現地に出向いて常時レポートも送っている。フットボールのゲームの合間にレポートが映されるんだけど、このおにーちゃんはフットボールの放映中はこの風雨の中で待機しているのかなお疲れ様です、なんて思ってみる。
進路予想図の様子などを見ていると、お天気チャンネルは、まだ数日間はこの「デニス君」で引っ張るつもりの様だ。この先、どんなエキスパートが引っ張り出され、また何人の各地のおにーちゃんが説得依頼命令されて風雨の真っ只中に立つ事になるのか、台風自体の行く末よりもそんな事の方がふっと気になった。
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店主、歯はさして良くない(ってか、むしろ一般の基準から見れば悪い)と思うんだけど、でもどうしても止められない癖として、飲み物の中に氷が入っているとがりがりと噛み砕いてしまう、というのがある。この瞬間も噛み砕いている。絶対に歯に良くないと思うんだけど、でも他の硬いものは止められても氷だけは止められない。店主にとって飲み物の中の氷とは、食事の際の主食と同じレベルにある。
ばらしちゃうけど、店主はこの氷とピーナッツを一緒に噛み砕くのが好きだ。いやなんでかはわからない。とにかく、冷たい氷の上でピーナッツが一緒に砕けていると、幸せなのである。「冷たいピーナッツ」というのが新鮮だからだろうか・・・むしろ妙なのかな、とも思うけど。
尚、柔らかい物なら歯に良いとは限らない。小学校4年の時に、キャラメルを食べていたら歯が折れた。これは既にジャケットを被せてある前歯だったんだけど、それを差し引いてもなかなかすごいなぁ。柔らかい物ばっかりだと、顎も弱くなるしね・・・輪郭はかっこ良くなり易くなるみたいだけど。氷を噛み砕く際には顎に衝撃状の力が伝わって来るからもしかしたら顎の関節なんかには良くないのかもしれないけど、細かな振動ならマッサージ効果もあって良いかもしれない。だれか「氷塊咀嚼における微振動が顎関節に与える影響に関する一考察」なんて医学論文書いてくれないかな。店主、読みます、まじめに。
また、店主、好き嫌いが多いと同時に、食べるのが遅い。日本にいた頃に事務所でお昼を食べると、女性を含む全50人ほどの中で一番遅かった。いや休んでいる訳ではなくて一生懸命たべているんだけど遅い。良くかまないと嫌だから。これの出所は分かっている。とあるハードボイルド小説で、諸般の事情により捕虜収容所に入る事になったタフガイの主人公が、収容所の粗末な食事を良く噛んで食べて最大限に栄養を補給する様に努めた、とあって、「うを、カッコいい・・・」と思ったから。
斯様に噛む事が好き(・・・違う意味に取られそう)な店主だけど、でき得るなら臍は噛まない様に気を付けよう。我ながら、美味しそうじゃないしね、臍自体も、そういう状況も。
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