フツーの日記/1999年11月版
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このところ数シーズンの個人的慣例となっている「感謝祭スキー」に行って来た帰り、またいつも通りにそのスキー場の麓にあるスキーショップに寄っていつも通りにスキー用のホットワックス(スキーアイロンで溶かして塗るタイプのワックス)をまとめ買いした。実は店主の住んでいる辺りではスキーは盛んではなく、このホットワックスが手に入らないので、ここに来ると1シーズン分くらいをまとめ買いするのだ。
んで、そのショップのワックスの並んでいる棚を見ていたら、いつも買うメーカーの、今年の新製品らしいものが並んでいた・・・「人工雪用ワックス」・・・へぇ、そんな物が出たんだぁここじゃなくていつも滑る所は基本的に人工雪なんだよな厳密には雪じゃなくて細かな氷なんだよねこれ合うかもね、などと思いながら気が付くと2パックを手にしていた。
ワックスには万能型もあるんだけど、本来は雪温気温湿度結晶形状で細かく使い分けるものらしく、これもその中の1種類、という事になるのだろう。で、店主はそういう使い分けをするタイプでは絶対ない。大体1日滑れば気温なんて朝昼晩で変わるし、雪だって昼間に融けかかって緩んだり夕方にはまたそれが固まったりなどと一定していない。何かしらワックスが塗られていれば良いのだ、という方である。
それでもこうした物を買ってしまうのは、ひとえに、たまに「当たり」があるからだ。何かというと、色々と道具を手に入れていく中で、たまに「ををっ、これはっ!」と思う物に巡り会う事があるからだ。まぁ大して期待してないんだもんねでももしかしたら・・・と思いつつ手に入れた物の調子がいいと、えらく得をした様な気分になる。もちろん「ハズレ」もある。数年前に買ったスキー板はどうしても店主に合わなくて、結局数回使っただけでガレージセールで売ってしまった。
「良い道具」というのは実在する。きっとある。必ずしも高価なもの、高級な品ではないかもしれない。今の自分に合う物、というのはある筈だ。もちろん手に入れたものが何であろうと、その性能を自分の技量が上回っていれば自分を道具に合わせるという事もできるのだろうけれど、店主には(これまで、全ての趣味等において)まず無理だ(った)。だから「助けてくれる道具が良い道具」なのだ。
「道具に頼らず、自己研鑚せよ」という声もあろう・・・でも道具を選ぶのも技術の内だと思う。ただ店主の場合、多分にそれに巡り会えるかどうかの「運」に左右されているのが問題ではある。「幸運な事に上手になりました」、ってな話は、そう聞かないもんなぁ。
何事も、どれを選んでも上達への道はなかなか厳しいのである。
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仕事でイギリスに行った際に帰り際の1日が空いたのでちょっと徘徊。その時の雑感。今回は2回目で、前回よりも大分寒い時期となった。
住むとまた違うのかもしれない・・・店主的には居るだけで何となく満足してしまえる様な感じがする街なんだけど、物価が結構高いのが玉に疵、である。
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なんかレスリングの技みたいな名前だけど(・・・あるのかも)、こないだとあるレストランで出された濃い目のコーヒーの淹れ方がこう呼ばれていて、気になっていたので再現を試みた。
どういうものかと言うと、紅茶なんかを出すのに使われている、下に葉っぱを入れて上からぎゅっと抑える式のポット、あれでコーヒーを出すのです。新しい方法なのかそうでもないのか、は定かではないけれど、ビートルズだって今の十代の人が聞けば新曲だよな当人にとって目新しければ「新」なのだ、と訳の分からない納得をして、取っ手が壊れていて買い換えようとここ一年ほど思い続けている「ポット」を持ち出してきた。
レストランで見た時には、たしか結構たくさん豆(挽いたもの)が入っていた様に見えたなー、などと思い、何となく多めに入れてみる。ポットの全高の1/5くらい。これに上から熱湯を注いでこれまた何となくしばし待ち、しかる後おもむろにぎゅーっと押し込むと、細かな泡と共に随分濃い目に見えるコーヒーがメッシュのフィルタの上に溜まっていく。をを、そうだ、確かにこんな奴だったっけ。
あ、ちなみに店主、コーヒーにうるさい訳ではないです。よくわかんないし。ただたくさん飲むと気落ち悪くなりやすいみたい。
で、その「フレンチ・プレス」されたコーヒーを、マグに入れてみる・・・いつものペーパードリッパーで淹れたものより明らかに濃い。褐色と言うよりも黒色に近い。砂糖代わりの甘味料をいつも通りの量だけ入れて、ミルクもいつも通りにどぼどぼと入れて、飲んでみた・・・苦い。
甘味料を一つ足し、飲んでみる・・・良いみたい。感想を言うならば・・・「コーヒーの味がする」・・・いつも飲んでいる物を「コーヒー」とするならば、これは「コーヒースープ」ってとこかなぁ。因みにエスプレッソは、「コーヒー醤油」って感じか。味と同時に香りも強くなっていて、店主的には(ペーパードリップより手間もかかるし)毎日毎食後に飲みたくは思わないけど、週に一回くらいは何となく飲みたくなるのではないか、と思った。
事後だけど、インターネット上で調べてみたら、これって特殊な飲み方ではないみたい。器具と淹れ方とかちょっとした解説なんかが見つかった。そうか、あのプレス式のポットは、本来コーヒー用であったのか。豆も本来は荒挽きを使うみたいなんだけど、粉とかは出るもののペーパードリップ用の奴でもそれらしくはなっていた。
なんか、店主の味覚に関する能力ほかの関係から、ほんとの参照に耐え得るレポートになってないのが申し訳ないのであるが、比較的手軽にコーヒーの味を変える方法として、試してみる価値はあると思う。
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