福島県いわき市中央台澄川様より
改めて追加メール頂きました。
昭和30年代に販売されていた HK-3-S をローカル局から譲り受け,メンテナンスを行い
ましたので,ご連絡いたします.
まずはメッキの光を取り戻す為に,金属磨き粉で磨き上げました.
真鍮に施されたニッケルメッキ全体に緑青が発生していましたが,大きなダメージは無く,
時間はかかりましたが,再びメッキの光が蘇りました.
大理石もツヤをなくし,少しくたびれた感じがありましたので,耐水ペーパーの400番で荒削りして,
600番〜1000番まで使用して磨き直しました.仕上げは,金属磨き粉を使って研磨を行い,
大理石のツヤを復活させました.
御社には,支点のベアリング用ミニチュアボール,槓杆(こうかん)支持用のネジとその固定用
ローレットツマミを注文し,手に入れる事が出来ました.
また,大理石前面の両側に,本体のズレ止め用ボルト取付穴がありましたので,そのボルトの
座金を注文し,最後の在庫を分けていただきました.
ところで,この頃のネジ類は,旧JIS規格なので現在のISOネジとはピッチが合わないので,
メンテナンスを行う時は注意が必要でした.
銘板には,接点がφ3mmの銀が使用されていると書かれており,現行機種と変わらないので
すが,操作する時のタッチは全く別物でして,現行機種のカツン,カツンからコツン,コツンと
メタルタッチな感覚です.
それは,支点の座が全て金属で構成されている事と,黒い台座が現行機種とも違う硬めの樹脂
であるから,反動が違うのであろうと想像出来ます.
40年以上過ぎてしまった製品ですが,飾ったままにするのは惜しい存在ですので,現役復帰
させまして,しばらく使う事にしています.
また,詳しい内容は私のブログで紹介しております.
URLは下記の通りです.
http://blog.goo.ne.jp/ja8rxd/e/f3cfc641a6c4869e0c91f0eea2d908f6
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