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〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第187回例会 2004年3月14日


                 加藤健一事務所

  すべて世は事も無し


 まずは運営に関するご意見がひとつ・・・

☆運営委員を五年やっている会員です。この時期になると毎年思うことがあります。運営委員をやってみようと思う会員の少ないことです。この会は会員全員で運営していこうというのですから、誰もが一度は運営委員を経験してもよいと思うのです。そうすることで、会の活動が理解できるようになるのではないでしょうか。会員としての関わり方も変わっていくと思います。

 ここからは寄せられた感想をどうぞ

●山口果林さん七十三才にしては年寄りすぎると思いました。アメリカの老女はあの位なんですか。私は七十八才ですけど、もっと若いです。少し汚らしく感じました。セットは素晴しかったです。内容は大した事ない。眠くなりました。(七〇代)
 この作品は約80年前のものなので・・・今はまだまだ元気!!これからですよネ

●舞台装置が素晴しかった。役作りちょっと老けすぎではないでしょうか。(七〇代)

●とても楽しい演劇でした。自分も五十代人生をそれなりに考え(?)ていますけれど、常に前向きとユーモアをもって生活したいと思いました。さすがカトケンチームと思いました。ありがとうございました。そして、自分はどこにいるのか人は結婚して自分の場所を得るって言葉いいな!と思いました。(五〇代)

●ずっと楽しみにしていたカトケンワールドが市民劇場に登場しました。本当にこの日を待っていました 。(なかなか本多劇場まで行けませんので)帰りはサイン会もあり、握手もしていただき、とっても嬉しかったです!ニッコリほほえんで下さり、人柄を表している様で印象的でした。TVでお馴染みの女優さんたちもみごとに化けて(?)いて、声を聞かないと初めは確認できない位でした。内容も後半は悲喜こもごもで考えさせられました。世の中、死ぬまで「すべて世は事も無し」とはいかないものですネ(五〇代)

●幕が開き、まず舞台の美しさにビックリ。劇が始まり、今度は皆さんの声の通りの良さにビックリ。どこにもありがちなお話なのに、自然でそれでいて暖かく、気持ちよく観ることができました。(四〇代)

●お話もキャストも音楽も、あの家自体も大好きです!加藤健一さんは、全然知らない人だったけど、このお芝居を観てファンになりました。普段何気なく一緒にいてくれる人達とこそ本当に幸せを見出せるものなんですよね。私はまだ十七才だけど、これからの人生でともに遊んでいける人達がいるってことを信じて、楽しんで過ごしていけたらいいな、と思いました。(一〇代)

●全体の雰囲気がとてもほんわかしててあったかさが溢れていました。歩き方がみんな本物のお年寄りみたいですごいと思いました。一人一人の個性が出ていてわからなくなることもなく、さすがだと思いました。笑声もいつもとは違ったカンジでちょっとびっくりしました。お疲れさまでした。(一〇代)

●楽しかったです。ありがとうございました。皆さんの個性がはっきりしていて、わかりやすかったです。特におばあさん方が可愛くて良かったデス。セットもおしゃれで、ドアを閉めると枯葉が落ちたり、こっているなっという感じでした。(一〇代)

●私も「年をとる」というのは、劇中でアリーが言っているように、ずっと穏やかでやさしいものだと思っていましたが…やっぱり人間。意外に残酷で冷たい事なんだなと思いました。でも、人間だから、あったかい所もあるんだな、とも思いました。(一〇代)

●自分は、後半から物語が加速していく印象を受けました。前半は後半に比べるとやや背景の説明のような感じで、少し集中が途切れた。ユーモアもありました。ただ、その分、後半はすごい。集中することができ、席が後ろだったけど、本当に楽しかった。あと、舞台のディテールのこだわりがすごいなと感じました。(一〇代)

●幕が上ったら、そこは美しいアメリカの片田舎でした。四人の人間味溢れる姉妹の愛おしさ。歩く姿一つ楽しくって可愛らしい。年を重ねることは決して失望する事でないって、彼女達の生き生きした演技が語っているようでした。アリーの手紙に私は隣の方に恥ずかしい程、涙がポロポロこぼれました。老いても私達と同じように、揺れる思いがいっぱいあるんですネ。(そこがとっても愛しく感じました)アリーが出て行く時はどうしようと思ったけど!やっぱり、アリーだった!笑っちやいました。終った後、見ず知らずのお隣さんと「楽しかったネ〜」とお話してしまったくらい楽しいひとときでした。新しくみつだんごに入った友もよかった!と言ってくれました。嬉しかったです。 (みつだんご)

●「すべて世は事も無し」というタイトルにとっても惹かれていました。でも、正直観終わった時は、 何も変わってないじゃん! 何が言いたかったの? 単純に笑いがメインの喜劇とも違うみたいだし・・・と思ったんです。でも、ああでもないこうでもないって葛藤した挙句、端から見たら何も変わらずとも、彼らの中では何かが大きく変わったんだろうなと想ったりして。きっと成長したって実感したいタイプなんだな、ワタシ・・。なんてことを想いながら「いつまでたっても心配事が絶えない。不安ばっかり。周りは皆幸せそうに見えるのに。いいなぁ、何で自分ばっかり・・・」なんて思っているときに観たら 「いやいや、誰でもみんないろいろあるモンですよ、生きてればねすべて世は事も無し≠ネんてわけにはいかないって。」そんな声が舞台から聞こえてきたかもなあと思いました。もしかして言ったのかな? (風)

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