藤枝市民劇場 第188回例会 2004年6月2日
青年座 赤シャツ 感想文を書くと、観た芝居が自分の中にしっかり残ります。 「味わった」感じがして「忘れちゃった」なんてなりませんよ。 ●原作の坊ちゃんとは一味違って面白かった。マジメで悩める赤シャツよかった。ウシさんピカ一でした。(七〇代) ●本で読んだことしかない世界が身近に感じられて嬉しかったです。ウラナリの美しい日本語に感心したり。人間模様の煩わしさ・愛しさに溢れた面白い芝居で楽しかったです。(三〇代) ●原作ではあんなにいい気味だと思った赤シャツヘの仕打ちが、今日は初めて理不尽なものに思えました。坊ちゃんたちだけが必死に生きているわけではないということをひしひしと感じました。これは私たちの生きる現実の世界にもあてはまることだと思います。一人一人の役が個性豊かでとても好きになれました。赤シャツ党バンザイ!(ニ○代) ●今までお芝居と無縁でしたが、今夜は素晴しい舞台に夢中になり、楽しいひと時を過ごさせてもらい、ありがとうございました。(五〇代) ●こんなに笑えるお芝居とは思っていなくて、とても楽しい。席も見やすい場所でした。(五〇代) ●あまりピンとこなかった。好きではない。(五〇代) ●おもしろかったです。ありがとうございました。大道具が特に色々かわったり、まわったりビックリでした。女の方々、赤シャツさん、大好きです。(一〇代) ●やる事全て裏目に出て、見えない力に左右されて。身近にあることだったと思う。非常におもしろかったです。(一〇代) ●見てよかったです。今日初めて、夏目漱石の世界に触れたのですが、とても感動しました。それぞれ、とても個性の強い人間で印象的。特に赤シャツ先生のやるせなさには強い共感も覚えました。彼の最後の叫びにぐっときました。(一〇代) ●舞台の展開部分で流れる坊ちゃんさんの語りがすごくよかったと思います。私は坊ちゃんを読んだことないので、読みたいと思います。(一〇代) ●なぜか寝てしまいました。なぜでしょう? 久々に芝居を観たぞという気がしましたのに・・・(四〇代) ●長谷川稀世さんしか知らないので、ちょっと心配でしたが、大変良い役者さん達でした。山嵐の声、大きすぎの気がしましたが。(四〇代) ●一番普通の人がなぜか、いとおしく感じました。ぶざまの中に本当があるのかも・・・(四〇代) ●セリフのテンポがいいですね。セリフの掛け合いというかキャッチボールも素晴らしい。さすがです。今まで赤シャツは鼻をつくうるさ方というイメージが強かったけれど、本音は「男らしい男になりたい」ということなのですね。今日の赤シャツが好きでした。山嵐や坊ちゃんがいなくなるのは寂しいですね。赤シャツは本当に寂しいんですね。自分を自然のままに出して生きていくのは本当に難しいことですね。でも、人は誰も皆それを望んでいるのだと思います。よかったです。(四〇代) ●この劇の中でイブシ銀のような存在が女中の「うし」ではなかったか。赤シャツの訴えていることは、主体的な生き方なのだろうか。(六〇代) ●なかなか違った見方をした面白い芝居だった。セリフの聞こえないところが多すぎた。後ろ向きの時、呟きの時は、まず聞こえなかった。こんなにこじんまりホールなのに、千人以上のホールでは、もっともっと声が届かないと思う。劇団の人にはもっと努力してほしかった。舞台装置の早変わりはすばらしかった。(六〇代) ●こういう物語はいつ見ても楽しい。ありがとうございました。(六〇代) ●長谷川稀世さんの演技味があって楽しかった。(六〇代) ●主役が変わると見方も変わるのですね。かわいそうだったけど、喜劇でおもしろかった。(風) ●とてもおもしろかった。アイデアもすごい。話も見事に坊ちゃんの本編とリンクしていて、良く出来てるなあと感心した。漱石さんもそう思うのでは?(それとも怒る?)事前に運営サークルが企画した上映会を見たのも非常に良かったと思う。舞台を見ながら別の場所で行われているであろう坊ちゃんと山嵐のシーンが頭の中で同時に進行しているので、広がりのある舞台だったと思う。誤解されまくった赤シャツが最後に「もうどうでもいいよ」みたいに諦めてしまうのが少しやり切れなかったけど、現代の私たちにはそんな赤シャツの方がかえってリアルな気がする。自分の思い込みだけで人を見ず、視点を変えてみると人に優しくなれるだろうし、自分にも優しくなれる気がする。(風) ●巨人引カって、それ何・・・ふざけてるのかナ?って初めは思った。でも、何度か聞く中で、切なくて切なくてたまらなくなった。ボールを投げる・・・落ちる。希望を持っても落ちる。夢を見ても落ちる。伸びようとする思い、引き戻そうとする力、その狭間に人間はいるんだ・・・。その中で私も赤シャツも生きている。調子がよいと言われても・・・自らの信条を多少曲げても・・・赤シャツのあまりの誤解は、気の毒でたまらなかった。でも、赤シャツ君、君は失うものも多かったけど、どうしても失ってはいけないものは守ったヨ!小鈴サンはあなたの側にいるし、ウシサンはあなたをとってもよく理解してくれている。それが私にとって救いでした。名作「坊ちゃん」その中でまさか赤シャツが主人公で、そして、私と同じように、大きく動く流れの中で、自分を見つめている。後半見せたするどい赤シャツの瞳に赤シャツの苦痛を感じました。(みつだんご) |