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〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第189回例会 2004年7月4日


   
木山事務所   はだしのゲン


      感動の53通、異例の多さ

             〜「はだしのゲン」に寄せられた感想文〜

 藤枝は他団体にくらべて日頃から感想文を書いてくださる方が多いです。とても良いことです。感想を書くと、今観た舞台がより心と記憶に残ります。
 寄せられた感想は評価の良し悪しに関係なくすべて劇団にもお渡ししています。劇団も喜こんでくれます。
 「はたしのゲン」に寄せられた感想は、少なくとも過去10年間で最も多い数でした。終演後に書いてくださったもの、後日FAXや郵便、メールなどで寄せられたもの、その数53通。驚くのは長文が多いことです。事務所にみえる会員さんも口々に「ゲンよかったねぇ〜」とご自分の感じたことを語ってくださいました。思い出して目を潤ませている人もいました。観た人の心を揺さふる素晴らしい舞台だったと思います。良い舞台は語りたくなるものなのですね。


●どんなことがあっても戦争はいけない。それに参戦するなんてとんでもない。戦争にOKする党にはいれません。

●音楽が迫力があってよかった。今の世の中の平和のありがたさをつくづく思った。選挙の間近い今日、一票の重さを大切に!(五〇代)

●いつまでも原爆の悲劇を語り継いでください。一日も早く世界中が平和になりますように!合掌。(七〇代)

●音楽good。象徴的な黒衣姿の振り付けもgood。ストーリーの運びもgood。よいステージだった。「この事実を伝えてください。知らせてください」というセリフ全くそのとおり。こういう人達の思いを憲法に盛り込んだはずなのに、憲法改悪の動きが大になっていく現状は悔しくてならない。早急に「この多大な犠牲の上に、この人たちの思いを無にせぬためにできた憲法であること」を広めなくては。(六〇代)

●今、自衛隊がイラク戦争に参加しています。これからの日本がとても心配です。戦争は絶対にやってはいけない。(五〇代)

●中学二年の時マンガをいつも読んでいたので、大体わかりました。あのドロドロ感をどう表すのかなと、興味がありましたが、きれいな舞台にして見る側に想像させるとは考えもつかなかった。走るシーンはとてもよかった。この話は日本人にしかできないし、世界中に発信されなくては。戦争はやってはダメだ。日本に生まれてよかった。(三○代)

●私は小学校二年の時に広島へ行って原爆ドームや平和資料記念館などを見てきました。手などがドロドロにとけていて、すごく気持ち悪かったです。アメリカが落とした原爆がどれだけ恐ろしい物なのか、その時、本当にわかりました。今、私は中学三年生で沖縄の戦争のことを調べています。これから、第3次世界大戦が起こらないことを祈っています。(一〇代)

●好みだとか、好みじゃないとか、感動したとか、泣けたとか、共感したとか、一言では言い尽くせない、それらを超越したところで「なんてスゴイ舞台なんだろう」と思った。この芝居の制作、上演にかかわっている全ての人が誇れるものだと思います。私も藤枝市民劇場の会員=主催者として、藤枝でこの舞台を上演したことを誇りに感じます。市民劇場が地元でこの芝居をお披露目したけれど、ここからもっといろんな方向に広がっていって、もっともっと多くの人に観てもらえたらいいなと心から思います。ミュージカル形式でセットも殆ど無いのに、自分があたかもその場にいるような恐怖感を感じました。今までで一番リアルな舞台でした。(三〇代)

●オドロオドロした演出は戦争の怖さを充分伝えて、とてもよかったです。バランス的に少し音楽(コーラス)が少ないほうが良かったと思います。(三○代)

●原爆のこともわかりやすく、家族愛ひしひしと伝わってきて、感動して涙がでた。コーラスも素晴しい。(七〇代)

●泣けてしかたなかった。思ったより、最高に感激しました。平和のありがたさをしみじみ心に刻みました。(七〇代)

●久しぶりに見ごたえのある芝居でした。元気をもらいました。(六〇代)

●心がしめつけられる様につらい場面もありました。暗くなりがちな舞台のはずなのに、元気になるカ強さが感じられ、とても良かったと思います。素晴しかったです。(六〇代)

●現実にあった事なので、宗教家などの話より、大きく心に残った。自分にも小さな夢がまだあるが、希望を捨てず、もう少しがんばってみようと勇気が湧きました。ありがとう。(四〇代)

●印象的な場面が多く、すごく見応えがありました!原爆投下の前後は鳥肌が立ちました。特に被爆者が行進しているところはすごく気持ちが悪く怖かったです。ゲンのお母さんと弟が好きでした。テーマというか、伝ってくるものはあったかよくわかりませんが、少しがんばってみようかなという気持ちになりました。ありがとうございました。(一〇代)

●泣かされました。とてもよかったです。考えさせられました。今は幸せです。

●生きて伝えなくちゃいけませんね。泣きました。でも、気持ちいいです。(四〇代)

●つい忘れがちな戦争のことをもう一度考えました。(四〇代)

●戦争とは本当に理不尽なものである。絶対に繰り返してはならないと思いました。暗く重くなりすぎずにさわやかな舞台となっていて、救われました。(四〇代)

●いつもなら何かしら言葉が出てくるのに、今日はあまりにも様々な思いが頭の中から、体中にかけめぐり、何と表現していいのかわかりません。ただ、ただ、今は胸がいっぱいで・・感動しています。私たちが平和を守り、伝えていかなければいけないと改めてヒシヒシと感じております。感動をありがとう。(四〇代)

●忘れかけてしまいそうなピカドン。8月6日絶対忘れてはいけないと思う。(六〇代)

●とてもいい劇でした。涙をこらえられません。「はだしのゲン」はマンガで全部読みましたが、実写(?)で見ると、また新鮮でショッキングでした。すごいなあ・・と思ったのは麦とか扉とかの黒子さんです。動くので、とても迫力がありました。・・でも、やっぱり、戦争はいやだなあと、切に思いました。今、勉強で他のコトをあまり考えていなかった自分に、そのことを思い出させてくれて感謝しています。(一〇代)

●教員をしていました。新卒五年目に世界大会に行きました。その時、購入した「はだしのゲン」のマンガをボロボロになるまで組の子どもたちが読みました。そのため、三回買いかえました。そのことが思い出されました。子どもの心に強く響いた本でした。私の大事な本です。すばらしい劇ありがとう。(六〇代)

●子供のマンガで見た事があるので、内容は知っていました。劇としてどのようにやるのか興味がありました。内容も気持ちもとてもよく伝わって、戦争の為に死んでいった人々の声を私たちは忘れないでおこうと思いました。(五〇代)

●あふれてくる涙をおさえることができませんでした。二十五年位前、中沢啓治さんのマンガを子供と一緒に読み、当時の強烈な印象を思い出しました。忘れかけていた原爆の悲惨な情景、間違っていた戦争に対して私個人で何ができるのか、という思い。等々。深く考えさせられました。ミュージカル形式でどうなるのかしらと、最初は思いましたが、シンプルな舞台に若々しい俳優さん達のあふれる躍動感、すばらしかった。とても感動しました。(五〇代)

●音響と照明のシンプルさ。その装置を場面場面で変えていく。ものすごい演出だと感服した。あの原作の巻数をどのようにしたら、1時間45分のミュージカルになるのだろう。息づまる辛い内容だったら嫌だなと思いながら、会場に足を運んだのも事実です。しかし、事実をしっかりとらえながらも、前向きな生き方を描いていて「ほっ」としました。戦争が何でもない家族をこれほどまでに辛い目に合わせること・・私達はどっしり、胸にこたえたのではないでしょうか。これからも日本中はもとより世界中で演じ続けてほしいと思います。特に若い人たち(小中高生)にみてほしい。みせてほしいと切に願います。(五〇代)

●若い人に観せたい。もっと多くの人に観てもらいたい。 (六〇代)

●中高生にぜひ見せたいですね。 (五〇代)

●原爆の恐ろしさをあらためて思わされました。その当時より今はもっと恐ろしい爆弾になっています。この現実をもっと多くの人に知ってもらいたいです。 (六〇代)

●ミュージカル風にして楽しく観られた。戦争の怖さ・悲しさが良く出ていた。(六〇代)

●ミュージカルというものを初めてみました。(一〇代)

●重いテーマを分かりやすい演出で見せていただき有難うございました。色と光、シルエットの演出も素晴しく、歌もよかったです。 (四〇代)

●人による小道具(黒いシルエット)が生きています。置いてある物が最小限で初めは?でしたが、少ないことでかえって緊迫感が沸いてきました。(五〇代)

●こんな表現の仕方もあったなんて。こわかった、でも、すごくよかった。それにきれいだった。 (五〇代)

●ミュージカルというのは、初めて見ましたが、こんなに素晴しいものだと思いませんでした。高校演劇をやっている私にはとても新鮮ですごくステキだと思いました。照明効果が本当にすごくて、役者さんの演技を2・3倍にも引きたてていたナアと思いました。役者さん達の演技はとてもおもしろくて、そしてすごく感動しました。本当にすばらしい舞台、どうもありがとうございました。(一〇代)

●舞台芸術の良さを存分に味わいました。もっともっと勉強したいです。(一〇代)

●すばらしい!伝えたい≠ニいう思いが心にグッときました。部活(演劇部)を引退する前に観ておきたかった・・(一〇代)

●面白かったデス。ありがとうございました。演出がとても面白かったデス。物や人の使い方がとても好きです。黒子さんがとてもステキでした。動きがすごかったし、穀物が特に好きです。ウツすやつ(名前わかんないデス)が使われてたのも面白かったデス。ピカのシーン、かっこ良かったデス。音響がビリビリしました。本当にコワかった。劇という形で見れて本当に良かったデス。コイのシーン、かわいかったデス。しゃぼん玉良かったデス。戦争とは全く関係のない世代・・というと言葉が良くないですが、実際ボクらは戦争を実感できない世代だと思います。いくら写真を見ても、人形を見てもよくわかりませんでした。今日、これで完璧にわかった・・とは言えないケド、いくらか、おそろしさがわかった気がします。ありがとうごさいました。(一〇代)

●私は戦争を知らない世代です。今日、この劇を観た人の中にも戦争を知らない人が半分位いるのではないでしょうか。戦争は直接知らないほうが(平和という意味で)いいのかもしれません。けど、知らなくてはならないと思います。でなければ、この悲惨さは伝わらないし、伝えなくてはならないはずです。話を知っているだけに、よけいにやりきれない気持ちになってしまいました。原爆・・怖かったです。鳥肌が立ちます。また、ゲンの未来に対する頑張る気持ちがすごいと思いました。本当に辛い現実を知っているからこそ、前向きになれるんだなあと思いました。とても感動しました。観れてよかったと思います。お疲れ様&ありがとうございました。 (一〇代)

●とても完成度の高い作品をどうもありがとうございました。僕は戦争を知らず、豊かで裕福と言われる時代に生まれ、日々、のほほんと生活しています。親から子ヘさらに次の世代へと伝えなければならないこと・忘れてはならないことがたくさんあると思います。将来、それを伝えられるような大人になれたらと感じました。 (一〇代)

●感動しました。戦争を知らないので、泣けてしまいました。今の幸せを大切に生きて行きたいと思います。(五〇代)

●演出が大変素晴しかった。本当に平和の大切さを感じ、涙がとまらなかった。一人一人の一生懸命の姿がよくわかった。どうもありがとうございました。 (五〇代)

●子どもの・孫の未来のために、絶対に戦争は二度と起こしたくありません。 (五〇代)

●涙がとまらない。悲しすぎます。命の大切さ、今の若い人達に考えてほしいものです。戦争はいらないです。この世界から。 (五〇代)

●大変感動しました。今一度、平和の大切さを考えたいと思います。 (五〇代)

●最初から最後まであくびひとつ出さず集中させてくれました。終演後の座談会で演出の木島さんが 「簡単な装置なので、あとは観客のみなさんに想像してもらって」とのコメントがあったようでしたが、全然そんな必要はありませんでした。シルエットを使った効果など、感動的な演出に感激しました。芝居の最後の拍手の長さはこのことを物語っていると思いました。次の演出が持ち遠しい。 (ドラムカン)

●芝居を観て久しぶりに泣きました。ラストの合唱で「君の笑顔を忘れない」という亡き人を偲ぶ歌詞にこらえていた涙が溢れました。前評判の高かった作品でしたが、期待以上の感動に今も胸が一杯です。この深い悲しみを経験した人もしない人も、老いも若きも、また民族(言語)も超えて感動を与える稀な作品だと思います。私もゲン少年の生きる勇気に励まされました。原爆投下の瞬間を舞台でどの様に表現するのか大変興味がありましたが、音響効果が見事に原爆の恐怖を再現していました。その後に続く亡霊のような被災者のシルエット場面を観て、もう二度とこの地球上に原爆を投下するようなことがあってはならないと強く思いました。  (五〇代)

●演出の木島恭さんのお洒落で繊細でそして優しさが、役者さん達を通して丁寧に伝わってきました。とても嬉しかったです。張り上げ声や、早口言葉で何にも分からないミュージカルが多い中、ゲンは丁寧なので、安心して観させていただきました。だから、心から泣きもすれば、笑いもした・・こんなに幼い少年が??親を助けて妹を育てる。そして、迷い込んだ子も助けて行く・・「オレは元気のゲンだ!」ゲン!しっかり聞き取れましたよ。原爆の恐ろしさ、おどろおどろしたものよりも、ずっと心に染み渡ってきました。余韻を充分と残して、改めて戦争の悲惨さをかみ締める事ができました。 (コテツ)

●ミュージカル風という事を聞いていたので、どんな風なゲンになるんだろうと思っていました。また、舞台には、あまり装置みたいな物がなく、これからどのように展開していくのだろうと不思議な思いのまま劇は始まりました。ゲンとシンジは、どんな時でもどんな所でもはじけるように生きていました。生き生きと、伸び伸びと・・劇の途中から、これだけの重いテーマに見合う大道具や装置は何一つないのかもしれない。生身の人の動きや歌・肉体・さけび・写真etc.そういうものでしか、この劇の心を伝えるものはなかったのかもしれないと思いはじめました。精一杯演ずる心が、こうして生きる命を何故奪わなければならないのと訴えているようでした。灯篭が美しく流れていきました。はかない命の灯のようでした。(みつだんご)

●すばらしかった。感動しました。 (六〇代)

●今年は主人の初盆をひかえ、すばらしい「はだしのゲン」をみせていただきました。 (五〇代)

●大変感動しました。今一度、平和の大切さを考えたいと思います。 (五〇代)

●平和を伝えて下さってありがとう。どうぞ、これからもお願いします。私も伝えます。(五〇代)

                        全53通

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