第189回例会 『はだしのゲン』報告 会員768名 入会10名 退会14名 (−4) 参加率86.7% ●たいへんよかった 77.5% ▲よかった 20.2% ○ふつう 1.9% ×つまらない・わからない 0.4% ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲○ ←当日アンケート集計結果 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□ ←アンケート提出率72.8% 感想文集 |
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上演終了 ミュージカル 木山事務所 はだしのゲン 2004年7月4日(日) 午後6:30 開演 藤枝市民会館ホール |
東京都優秀児童演劇賞 厚生省中央児童福祉審議会特別推薦文化財 川崎市民劇場賞 旭川市民劇場賞 四国市民劇場賞 1977年12月から2003年12月までに京都労演で上演された新劇約290ステージの中で第1位にランキングされた作品です→新劇通信簿 |
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演技、ナレーション、歌、スライド、照明、音響を駆使した心奪われるミュージカル。感動的で悲痛な平和への叫び。 ニューヨーク(99)、ソウル(02)、ポーランド(03)でも上演。 メッセージ性はもとより、創造性にも富み、観る者をひきつける素晴らしい舞台。今夏で9年連続公演を迎える。 ■原作: 中沢啓治 ■脚本・作詞・演出: 木島恭 ■出演: 田中実幸、田中雅子、大宜見輝彦、前田昌明、他 ■ストーリー 終戦末期6歳になった元は、貧しいながらも楽しく暮らしていた。父・大吉は戦争に反対し朝鮮中国を弁護したため、近所の住民から迫害を受けていた。しかし父は、何度踏まれても元気に伸びる青麦のように育てと諭すのだった。 そして運命の8月6日・・・戦争とは何か、原爆とは何か、生きるとは何か、を考えさせられる作品。 |
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くまさんの独り言 | データブック | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新劇通信簿サイトの管理人様よりメールをいただきましたので、その一部を紹介します。 「はだしのゲン」は本当に笑いあり涙ありの素晴らしい舞台でした。 特に私たち京阪神(実は京都労演の会員ではあるのですが、大阪府民なんです)に住むものにとって、阪神大震災という未曾有の大災害を経験したことが、広島の悲劇を自分の身近なものとして感じられたのではないかなと思っています。 そして最後まで明るいゲンに救われたような気がしました。 (機関誌あけびより) ミュージカルの形式で、歌とダンスが声なき声を表現し、若い俳優達の躍動が生命への輝きを伝えます。 麦や扉も俳優がこなします。セットはいたってシンプルです。それなのに言い聞かせるのではなく全身に訴えてくるリアルさ。本当に、本当に素晴らしい舞台です。 京都労演の新劇通信簿サイトにあるランキングを見て驚いたのですが、京都労演の会員の作品評価は実に厳しいですね。「とてもよかった」の評がひとけた(つまり全体の10%以下)の作品があるのです。藤枝市民劇場では今までの最低評価でも25.9%もありました。 京都人が最高の評価をしたこの作品。期待が高まります。 ゲンの弟役の小野文子は「ミラクル」で主人公の少年アルを演じました。 ヒロシマについて予習しましょう。1945年8月6日の朝、ヒロシマで何が起きたのかがよく解ります。 広島平和記念資料館公式ホームページ→ヒロシマ・ピース・サイト インターネット上で広島平和記念資料館を見学 広島が被爆してから来年でちょうど60年となります。この悲惨な出来事をこのまま風化させてはなりません。 鳴門市民劇場のホームページに素晴らしい解説があります。ぜひ見てください 原作の漫画「はだしのゲン」については下記のサイトへ 1995GENPRODUCTION→広島の歩き方・・・ 週刊少年ジャンプ「はだしのゲン」データベース 原作は文部省推薦図書になっているんですね。こんなに広く読まれているとは知らなかった。少年ジャンプ連載当時(1973)は喫茶店でよく漫画を読みましたが、「はだしのゲン」はあまり注目していませんでしたから・・・。 FUJIMOTO SHOJI'S HOMEPAGE→観劇記のページ中段に作品評があります F-U1.JP←ゲンの母親を演ずる「俳優・田中雅子」を応援するページがあります はだしのゲンプロモーションムービー・・・漫画の雰囲気が味わえます 期待していた以上に素晴らしい舞台でした。ゲンから元気の素をもらいました。 終演後の座談会に演出の木島恭さん、案内役の前田昌明さん、そして主人公ゲン役の田中実幸さんが出席され、参加した大勢の会員からは色々な感想や質問が出されていました。 田中実幸さんは笑顔がとても素敵な女優さんでした。 この作品は、観客の想像力に委ねる≠ニいう演出が効果的だったと思います。観る側は泣いたり笑ったり、様々な感情に揺り動かされながら、改めて今生きていることの意味について考えさせられました。 運営サークルの皆さんも準備期間が短くて大変だったと思います。一人でも多くの人に観て欲しかったのですが、前例会をクリア(前回より一人でも多くの会員数で劇団を迎えることが)出来なかったことは本当に残念でした。 木山事務所の松井様よりメールをいただきました。(2004年7月28日) 演劇鑑賞団体で公演すると、「演劇の力」を感じます。 時々、演劇になんの力があるのだろうと、不安になります。 例会日までの準備、当日の運営、すごく体力(精神力も含め)が、必要だと思います。 私は会場ロビーに居るだけですが、 会員の皆さまのひとつひとつの力が結集され、 「はだしのゲン」という作品が例会として成立し、 次の例会へつながっているのだと実感します。 それと同時に、会員の皆さんで「はだしのゲン」という作品を 支えてくれているんだと思うと、感動してしまいます。 その上に、力いっぱいの拍手。同じ時を空間を共有できた瞬間。 そして皆さんからの熱い思いがたくさんつまった感想文。 「演劇にも、力あり!」 と、明日への希望が見えるような気がします。 なんて、私も熱くなってしまいました。 これからも、演劇界のご支援よろしくお願いします。 |
●2003年9月、ポーランド3都市公演を行い、巨匠アンジェイ・ワイダ監督らの握手と抱擁に包まれた。(チラシより) 左より、アンジェイ・ワイダ夫人、大笹吉雄(評論家)、 アンジェイ・ワイダ監督、木山潔 |