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〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第197回例会 2005年11月7日



  劇団民藝

         モンゴル帰りの爺



●色々なかたちの愛し方、愛のすがたを心温まる中で見せていただきました。不器用なほど、ぎこちないほど、愛のかたちが深いのだと思います。
 優しい気持ちになれました。ありがとうございました。(四〇代)

●私にも4人の息子・娘がおりますが、国内外問わず元気に生きてほしい、そして妻と私はもっと仲良く元気でいたい。楽しかったです。元気が出ます。私の人生もこれから楽しみです。 (四〇代)

●前回に引き続き社会的な面ものぞかせたストーリーに、さすが民藝と思った。大滝さんの爺の自由な生き方にほっとすると共に、何かアドバイスを受けた様に思われた。すてきな劇でした。(六〇代)

●いろんな時代の流れを感じました。キャストの醍醐味を感じました。(四〇代)

●今、自分の感じていることと同じことを演じて下さった。楽しくて、悲しかった。(五〇代)

●十年前静岡に友達と宝塚をみた同じホールに市民劇場のポスター(大滝秀治さん主演でした)を見ました。私が見たかったのはこういう劇の方なんだ・・・大滝さんの劇をみたいなあ〜と。そしてすぐ市民劇場に入りました。それから十年・・・。おかげさまでたくさんの喜びや悲しみを友達と共有して見る事が出来ています。
 劇の始まりはたくさんの出演者、人間関係、設定を理解するまで時間を必要としましたが、モンゴル帰りの爺が戻り、彼らとのかかわりの中でグングン一人ひとりの思いが明確になり、生き生きと動きだしました。
 大滝さんの気迫は胸にせまりました。誰もが自由に生きたい。思ったとおりにいきられれば・・・と願うものです。でもなかなかそう出来ない。耕吉爺さんは勝手に生きているようだけど、随分覚悟や捨てなければならない思いもあったのだろう。
 生きる為には、自由を得る為には、何かをあきらめなければならない。覚悟も決めなければならない。そんな事を感じ、長男に立ちむかっていく弟さんの背をみて、涙が流れました。ラストは、とっても素敵でした。二人の少女の通い合う心がとっても美しく表現されていました。(みつだんご)

●今回はとても楽しみにしていました。何といっても、出演者の方たちの実力に感動しました。(五〇代)

●長い間の憧れの人、大滝秀治さんと樫山文江さん。ものすご〜くよかったです。(六〇代)

●大滝秀治さんすてきでした。(六〇代)

●モンゴルに行ってみたくなりました。(四〇代)

●初めて観た水谷龍ニさんの作品がとてもおもしろく印象的だったので、市民劇場で水谷作品に出会える時は、より期待して例会を迎えます。
 『文学座×水谷龍ニ』(踏台)は「文学座がやるとこうなるんだなあ」と文学座らしさを見せ付けられたような気がしました。
 今回の『民藝×水谷龍ニ』は演出も水谷さんだったので、逆に水谷さんらしい芝居といえるのかな?と思いました。
 それが民藝にとって成功なのかどうなのかは判りませんが、新しいことに取り組む民藝、全てを水谷さんに委ねることが出来る劇団民藝の懐の広さを感じました。
 大滝さんの捉えドコロが無いけど憎めない爺っぽさ、そんなお兄ちゃんを慕い、いろいろ思う所はありながらも末っ子らしい明るい妹を見事に演じて下さった樫山さん、とても良かったです。
 それについては、まさしく民藝ならではだったと思います。(風)

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