
磐田市には、“日本一のトンボの郷・桶ヶ谷沼”がある。
これは“日本一のジュビロ磐田”と並んで有名な存在であり、私たちにとって自慢できる宝物である。
しかし、よく考えてみると自慢していてイイのだろうか?・・・という疑問が湧いてくる。私たち磐田市民が価値あるものとして、守ってきたものだろうか?子供の頃には、トンボなんて保護するどころか、いることが当たり前の存在でした。
いつの頃からか、トンボや蝶を見かけなくなり、小川の魚も少なくなってきたことに何となく気付いてはいたものの、さして重要なこととは思わないまま、いつの間にか桶ヶ谷沼が注目されるようになり、宝物になってしまった。
桶ヶ谷沼、鶴ヶ池は、確かに素晴らしいところです。しかし、以前からその価値を認識していた人は、そんなに多くなかったと思います。
一部を埋め立ててゴルフ練習場にしてはどうか?などという話も聞いた覚えがありますし、ゴミの不法投棄の場所になりかけたこともありました。
一部の人のご努力で今に至っているのですが、昔はあまり価値がない所、使い道のない所として、ほっとかれたことが幸いしたのかも知れません。
しかし、これで安心してしまって良いのだろうか?
川が流れ込んでいなかったことで汚染されなくて良かったのですが、桶ヶ谷沼と鶴ヶ池は、西側の大地にしみ込んだ雨水や太田川の水がいったんしみ込んで湧き出てくる湧泉池です。周りの環境の変化によって枯れてしまう危険性が指摘されています。
最近、もう一つ貴重な宝物・ひょうたん池の保護活動が進み、だいぶ整備されてきました。こうして環境保護、環境整備が行われるようになり、少しずつ良い方向に向かっていると思います。
考えてみると何と多くの大切なものを失ってきたことか、豊かな自然に勝もの無し、自然の恵みを享受できる幸せを子供たちに残してあげなければ成りません。
しかし、昔に戻って不便な生活ができるのか?原始帰りが本当に我々が選ぶべき道なのか?自然保護と文明発展は、両立、共存できるのか?失ったものを取り戻せるのか?難しい問題です。

そこで、ささやかな提案があります。
私たちの手で「第二の桶ヶ谷沼」を造ってみませんか?
【何処に・・・?】
磐南屎尿処理場の周りの休耕田等を使って・・・。
処理された廃水を人工池の中に流します。
【どの様に・・・?】
処理場から池までの間は、小川を造ります。(できたら“蛍の郷”を造りたいですね)そこを通って、大量の排水が池に流れ込みます。
池はできるだけ広い面積を確保して、池の中程にはいくつかの島を作り、渡り鳥の産卵、子育ての場所を確保し、全体的には1m位の水深にして、池の縁周りの水深は50cm位、池の周りは、5〜10m位の幅で湿地帯を造り、その周りに木道を設置し、外周には木を植えます。
そこに昔からこの地方に存在した葦(あし)や水草を移植し、昔から生息していた魚や水生昆虫などを厳選して放し、自然の力を利用すれば、数年間で立派な“第二の桶ヶ谷沼”が誕生します。
【目的は・・・?】
最新の屎尿処理施設で処理された水でも、やはりわずかばかり不純物は残り、海を汚染します。そのわずかな汚れをなくすためには、莫大な労力とお金がかかります。
このような人工池に排水を流し込み、しばらくすると葦などの水生植物が綺麗な水に浄化してくれます。そこにオタマジャクシ、ヤゴ、ミズスマシ、フナ、ゲンゴロウ等々が生息し、子供たちが昆虫採集に集まり、魚釣りに夢中になる光景を思い浮かべるとき、今まで失ってきたもの、壊してきたものを、ほんの少しでも取り戻したような気分になれます。
本当の“桶ヶ谷沼”では、トンボや魚、昆虫を捕ったりすることはできません。しかし、本来の池は、生活の場であり、遊び場であったはずです。
失ってしまった本当に大切なものは、少しずつでも取り戻していきたいものです。
【管理方法】
専従管理者(定年後の雇用者)を1人置き、その方を中心に野鳥の会、自然を守る会、鮒釣り愛好会、トンボの会等々のボランティアがネットワークを作り管理します。

自然保護と言えるか分かりませんが、ビオトープのように自然創造(人工的に再生する)をしていくことができればイイなと思います。
できれば、町中の川に魚が戻り、緑が蘇れば、幸せな気分を味わえるのではないでしょうか。そうすれば、家庭排水にも気を使うようになると思います。
便利で快適な生活様式と豊かな自然を共有することはできないものでしょうか?贅沢で矛盾したことでしょうか?
自然なものって何だろう?見付けてみて下さい。何が自然で、何が人工?何もしないで放っておいたら、失うものの方が多いと思います。自分たちで創造していかないと、良い環境は得られないと思います。 |
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