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政府がe−Japan構想を発表して以来、「IT(情報技術)」という言葉は浸透しました。 しかし、その「IT」が本当の意味で浸透し活用されているかというと疑問があります。 そこには、手段と目的が混同されている場面が多く見受けられるからです。 インフラは確かに重要。でも、それは手段に過ぎません。 「何のためにそれを使うのか」「それを使ってどうしたいのか」 が明確でないと効果は望めません。 私は、約20年間、コンピュータシステムの開発や導入に携わってきました。 その間、技術はめまぐるしく変化しました。 しかし、「役に立つシステム」としての条件は不変でした。 「コンピュータ」と「人間」と連携した仕組みをいかに作り込むかということ。 特に「業務系システム」では重要なことです。 それは、単に画面設計や帳票設計の「狭義のユーザーインターフェース」のみならず 業務上での「広義のユーザーインターフェース」と呼べるかもしれません。 「コンピュータ」と「しかけ」と「人間」がうまく結合されないと効果の出せる 「システム」にはならないということです。効果が出せなければ意味はないのです。 世の中のインフラは整いつつあります。いままで実現することができなかった事が 安く、早く実現できることも増えました。 (不景気な時期こそ、意味のある情報化投資を検討すべきです) 流行に流されるのではなく、本当の「コンピュータシステム」を もっともっと皆様と共に作りたい。 そんな気持ちで私はこの仕事をしています。 2002年10月 勝システムデザイン 鈴木勝俊 |