このブログ記事でのコメントが大方の人を代表した疑問であると思うので、そこで書いた私の説明コメントを一部引用して、今後、他者から同様疑問が提起された時の説明としてここに設けておきたい。
Q:空港の場所はどうして富士山から遠いのですか?
A:確かにご指摘のように富士山にそれほど近いところではないですが、
・空港造成可能地と交通(公共交通/自家用車..駐車費用問題も含む)の便との相関適地
・立地適地(県のほぼ中央にしないと、遠い県内地域から苦情...利用客減..設置意味が無くなる)
・余り東寄りだと羽田との関係の不都合(飛行管制上の問題/利用客減..設置意味が無くなる)発生
・富士山に近いほど、物理的や乱気流で飛行上の危険性が発生 過去の富士山乱気流事故の記録
等々でこうなったのです。
空港で降りてから、更に大きく見たくて富士山の麓(ふもと)を目指してくだされば、静岡県のことを色々と見聞できますし、道中でお金を使ってくだされば...の期待もあるとも言えますね。
Q:富士山にそれほど近くないに”富士山静岡空港”としたのはどうして?
(英語名で「Mt.Fuji Shizuoka Airport (読み:マウントフジ・シズオカ・エアポート)」)
A:特に外国人の知名度..静岡は知らないが富士山なら知名度抜群!ブランド的羨望感もあるようで、要するに誘客メリットや各国の操縦士の空港認識メリット(緊急着陸に役立つ)からのようです。
背景として
・欧米人にはMt.Fujiで有名。
・中国人の調査では日本の名所認知度で”富士山”が最高峰。→情報源[PDF]
・ミシュラン観光版(ギード・ベール)-日本編で富士山などが最高評点の三つ星に選定された。→情報源[PDF]
それに、地理的に利用の可能性の高い山梨県人にも”静岡”だけでなく”富士山”を冠したことで親しみが湧き、名称的にも喜ばれていると思います。
どうして?と分からない方に説明します。
富士山の中央に静岡県と山梨県の境界があることで当然、山梨県から富士山が見える大きさは静岡県と同じなので富士山への愛着心と誇りは静岡県人と同じと聞いています。
以上のことで、
開港をPRするテレビCMで静岡県内向けと同じ内容のCMを山梨県内でも使った理由が理解されたと思います。
山梨県の観光業界が”富士山”で誘客したい気持ちも同じでしょうから喜ばれていると想像しています。
”富士山”の言葉で”山梨県”もイメージしてもらえれば..と期待されているかと思います。
この写真は
白いツバサ@cocolog: 2009年の初詣は石雲院。そして富士山静岡空港の展望台へ より転用したものですが、空港の地上よりこの程度に見れるということは上空ではもっと裾野まで見えること間違い無しなので、”富士山静岡空港”と称しても良いのではないかと思います。
疑義のある方は是非ともこの空港においでください。(特に冬場が冠雪の見栄えが良いのと、空気の透明度が良くなることから遠くから見る明瞭性が高まる二重の利点があります。)
参考:よく「羽田からも富士山見えるよ」と負け惜しみ的に言う人がいますが地上ではこの程度かと思います。(少し望遠を効かせているようです。)