ビッグコミック2003年記

忙しい毎日の中で、ほっとする瞬間
 それは、漫画を見るとき。
 今までの人生で、漫画はいつも傍らにあった。
 子供の頃は、月刊誌「りぼん」や「なかよし」
 「アトム」や「リボンの騎士」
 そして、今は「ビッグコミック」「ビッグコミックオリジナル」

            読み始めは、主人が「おい、こんなのがあるぞ、読んで見ろ」と、教えてくれた
           「どんぐりの家」、、、、障害児を扱った漫画でした。
            もう、泣けて泣けて、、、、、、

 それからは、毎週買って、読んでいます。(7年になるかな?ーーー)

 いいですねえーーーー
 おとなの世界ですよね。
 もう、どれもこれも いい!!
 今 注目は、「太陽の黙示録」「玄米先生の弁当箱」「黄昏流星群」などなど・・・・
 毎週、読みながら、泣いたり、笑ったり、、、、、楽しんでいます。
                       


  漫画はいい!
  軽くていい。
  軽いけれど、ずしっと、人生を感じる


            子供たちが読んでいた「天使なんかじゃない」「スラムダンク」は、
         単行本を買い揃えました。
そして、「黄昏流星群」16巻と 「人間交差点」27巻も。

         かたわら、「池波正太郎は日本のシェイクスピア」と教えられ
         小説「剣客商売」16巻も、一気に読破。これも面白かった!

  本はいいですねえーーー。
 自分以外の人の、思想に触れ、違う人生を味わえるのですから。
 教員になった初めの夏休みに、日本、世界の文学全集80巻を読破したことを思い出します。

  ちなみに、私が今までに読んだ本の中で、一番すきなのは「ジェーン エァー」
 孤児で育ち、家庭教師として、入った家(お城)は、主人と一人娘。
 ところが、夜中に叫び声。実はこのお城の離れ家には気がふれた妻が、、、
 ある夜、この妻が城に火を放ち、それを助けようとした主人は盲目に、、、

 
 愛し合っていながらも、すでにこのお城を去っていた、ジェーンの耳に、
  聞こえてくるのです。



              「ジェーーン!ジェーーン!」と、呼ぶ声を!!!
               ジェーンを求めた、この主人の叫ぶ声でした。
               親子ほども歳の違う二人は、結ばれます。

 私とは、正反対に 奥ゆかしく、控えめで しかも賢い女性、ジェーン
 私の、理想の女性像です。

  


 「ピュアな 気持ちになれる 漫画」

 漫画が好きです。
どうして?いい大人が!・・・と、思いますか?
それはね・・・・


           

       読みながら、思わずぐっと、涙をこらえる。
       感動して、ピュアになった自分を 感じられるのは、漫画の醍醐味ともいえ、嬉しい瞬間です。

       通りすがりの他人の話なのに、自分の中にも感じる同じ想い。
       他人の悲しみを感じられると、少しだけ自分が好きになる。

       多くを求めなければ、辛くはないサと
       でも、漫画を読んで、思わず涙してしまうのは
       やっぱり、人生の鎧を着ているから なんでしょうね。

       ひととき、鎧を脱がしてくれる 漫画は 貴重です。

       鎧を脱ぐと言うことは、傷つきやすくなることだけど
       そのぶん、普段 キャッチできなかった心の声が、聞こえてくるのです。



60年、70年生きてるとな
  人の優しさが持つ色に出会うときがあるんや。

  言葉から生じる色やないで。
  態度から生じる色でもないわ。

  その色は、心から出てきた色や。

  お互い、ジーッと 立ってるだけで 見えてくる色や。

  お前は若い。
  まだ、人の優しさの色を見る眼は できてない。

  でもな、60になったら 見えるようになる。
  色が見えるようになったとき
  お前も、優しい心の色を出しとるんや。

  あせらんでええ。60年は すぐに来る。
「風の大地」より



               In the later years of their lives
               men and women
          sometimes find themselves
             in the glow of love.
        Their love stories are shining
              like shooting stars
                   in the twilite.

                               「黄昏流星群」

「人は 二度死ぬ」と言います。

「一度目の死は、肉体が滅んだとき。
二度目の死は、すべての人の記憶から、消えた時・・・・」

でも、三つ目の命は、死なないのです。

一つ目の命が”人生”
二つ目の命が”想い出”
三つ目の命は、”魂”です。
心のDNAと言ってもいいかもしれません。

    「玄米せんせいの弁当箱」より






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