| 年中行事とみきのくち5 |
| 五節句 |
| 五節供は、江戸幕府が公式に制定した式日です。 1月7日(人日・じんじつ。七草粥)。 3月3日(上巳・じょうし。草餅、白酒)。 5月5日(端午・たんご。ちまき、柏餅)。 7月7日(七夕・しちせき。瓜、そうめん)。 9月9日(重陽・ちょうよう。栗飯、菊酒)。 |
季節の変わり目であり、月日が奇数で同じになる日(重日)に、季節の食物を神さまにお供えし、且つ、自分達も食べて(直会・なおらい)、邪気を祓い、無病息災を祈る風習です。1月は、1日(元旦)は別格扱いとして、7日の人日が取り入れられました。 |
| 多くの年中行事は、平安時代に一般化した陰陽道(おんみょうどう)と関連があります。陰陽道は、シナから伝来した陰陽五行説に、神道、仏教、道教などを取り入れて、日本で発展したもので、天文、暦、占い、呪い(まじない)などを含みます。 |
| 9 桃の節句 |
五節供(ごせっく)の一つ、上巳(じょうし)です。 |
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| 雛(ひいな)遊びの図 | 蝶花形 |
女諸礼綾錦(★) (おんなしょれいあやにしき) 天保12年(1841)刊 |
| 9−2 ひなまつり |
| みきのくち 蝶花形 (折紙) |
梅枝百人一首匂鳥(★) |
| 寛政9年(1797)刊 |
| 雛をもて遊ぶ事は、源氏物語にも見え侍れば、いにしえより有事なり。這子(はふこ)とて、太き人形に衣服を着せもて遊ぶ事あり。是源氏物語に云へる、あまがつ(天児)の事なるべし。若菜の巻に、紫の上、あまがつを作り給ふ。萬の凶事を是に負ほ(おほ)する事なりとあれば、誠にすべき事也。しるし(霊験)十に余りては忌み侍る(10歳過ぎては避ける)物とあれば、十歳の内にてする事なるべし。成長しても為ん(せん)と思はば、この頃の模様(多くの人が行う)に習ふて、掛物等に画きてまつるべし。則(すなはち)、図してこれを教ゆ。 |
| 10 内証(ないしょう)の花見 |
吉原青楼年中行事 (よしわらせいろうねんちゅうぎょうじ) |
| 享和4年(1804)刊 |
| 内證(ないしょう)の花見の図 | みきのくち |
| 青楼は,江戸吉原遊郭の妓楼(女郎屋)のことで、内証(ないしょう)は、妓楼の主人夫婦のいる座敷です。妓楼では、3月(旧)、楼内慰安のために、晴天の日を選んで昼夜の営業を休み、遊女を上野、浅草、向島辺りへ花見に出し、外花見をしない店では、「内証の花見」と称してこれも昼夜営業を休み、なじみ客を招いて、遊女から若い者に至るまで、自由に遊ばせたとのことです。左上の、主人夫婦の後ろに、下が袋戸棚になっていて、上に、恵比寿、大黒、陽物などを祭り、商売繁盛を祈った神棚(縁起棚)があります。神前に、みきのくちが供えてあります。みきのくちの前に垂れている紐は上に鈴があり、鳴らして見世の始まりを知らせるもの(見世出しの鈴)です。 |
| 吉原再見江戸吉原遊郭に興味のある方はどうぞ。 |