カロナール 

A:禁忌(該当する患者さんは飲まないこと)
(1)消化性潰瘍のある患者さん
(2)重篤な血液異常のある患者さん
(3)重篤な肝障害のある患者さん
(4)重篤な腎障害のある患者さん
(5)重篤な心機能不全のある患者さん
(6)本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者さん
  ほかの名前で、アセトアミノフェン錠(辰巳化学)、アトミフェン錠(高田製薬)
  コカール錠(三和化学)、サールツー錠(東和薬品)、アニルーメ錠(長生堂製薬)
  カルジール錠(大洋薬品)ほかたくさんありますのでご注意ください。
(7)アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘発)

B:慎重投与(つぎの項目にあたる患者さんは注意して飲むこと)
 (1)消化性潰瘍の既往歴のある患者
 (2)血液の異常またはその既往歴のある患者さん
 (3)出血傾向のある患者さん(血小板機能異常の可能性あり)
 (4)肝障害またはその既往歴のある患者さん
 (5)腎機能障害またはその既往歴のある患者さん
 (6)心機能異常のある患者さん
 (7)過敏症の既往歴のある患者さん
 (8)気管支喘息のある患者さん
 (9)アルコール多量常飲者(肝障害を起こしやすい)
 (10)高齢者
 (11)絶食、低栄養状態、摂食障害等によるグルタチオン欠乏、脱水症状のある人
     肝障害があらわれやすくなる

C:用法用量
   低出生体重児、新生児および3ヶ月未満の乳児に対する使用経験が少なく
   安全性は確立していない。
   小児、幼児の1回投与量の目安が2007年12月に新設されました。
    体重 10Kg 1回用量 アセトアミノフェンとして100mgから150mg
        20Kg 1回用量 アセトアミノフェンとして200mgから300mg
        30Kg 1回用量 アセトアミノフェンとして300mgから450mg
   一回、成人、1.5錠(300mg)から2.5錠(500mg)
   一日2から3回(900mgから1500mg)
   空腹時の投与は避けることが望ましい


D:相互作用


 リチウム製剤・・・リチウムの濃度があがるかも
 チアジド系利尿剤・・・利尿剤の効果がさがる
 カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、リファンピシン、イソニアジドなど
  を長期にわたり飲んでいる人は肝薬物代謝酵素が誘導され、肝障害を生じやすくなるとの報告あり。


E:副作用


 1:喘息発作の誘発
 2:ショック、アナフィラキシー様症状
 3:皮膚粘膜眼症候群中毒性表皮壊死症
 4:肝機能障害、黄疸
 5:アルコール多量常飲者は肝障害があらわれやすくなる。
 6:クマリン系凝血剤の作用を増強させる。
 7:小児用座薬の過量投与で肝臓、腎臓、心筋の壊死が起きたとの
   報告あり
 8:顆粒球減少症があらわれることあり

F:過量投与の解毒
  アセチルシステインの投与を考慮すること


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ポンタール 

禁忌
 1:消化性潰瘍のある患者さん
 2:重篤な血液の異常のある患者さん
 3:重篤な肝障害のある患者さん
 4:重篤な腎障害のある患者さん
 5:重篤な心機能不全のある患者さん
 6:本剤の成分に対して過敏症のある人
 7:アスピリン喘息またはその既往のある人
 8:重篤な高血圧の患者さん
 9:過去に本剤で下痢を起こした人
10:妊娠末期の御婦人

A:用法、用量
  通常、成人にはじめ500mg(250mgで2カプセル)
  その後、6時間ごとに250mg、また一日の最大量は1500mg(250mgで6カプセル)
  当院では、125mgと250mgのカプセルがあります


慎重投与
 1:消化性潰瘍の既往のある人
 2:非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者さんで、
   本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療がおこなわれている
   患者さん
 3:血液の異常なたはその既往歴のある人
    自己免疫性溶血性貧血、顆粒球減少症等の副作用を起こしやすい
 4:出血傾向のある人
 5:肝障害またはその既往のある人
 6:腎障害またはその既往のある人
 7:心機能異常のある人
 8:過敏症のある人
 9:気管支喘息のある人
10:高齢者
11:SLEの患者さん
12:潰瘍性大腸炎の患者さん
13:高血圧の人
14:クローン病の患者さん
15:低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児
16:食道通過障害のある人
17:妊娠中の人また、妊娠する可能性のある婦人
18:授乳中の人

 


B:相互作用


 1:クマリン系抗凝血剤(ワーファリン)
   抗凝血作用が増強することがある
 2:リチウム製剤(炭酸リチウム)
   リチウムの濃度があがる
 3:チアジド系利尿剤(ヒドロフルメチアジド、ヒドロクロロチアジド)
   利尿剤の作用がよわくなるおそれあり


C:副作用


 1:小児のインフルエンザには原則として使わない
 2:めまい、眠気があらわれることがあるので、ポンタールを飲んでいる間は
  自動車の運転等危険を伴う機械の操作には十分注意してください
 3:ショック
 4:溶血性貧血(頻度不明)、顆粒球減少(頻度不明)、血小板機能低下
 5:骨髄形成不全(頻度不明)
 6:皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)、中毒表皮壊死症(頻度不明)
 7:急性腎不全(頻度不明)、ネフローゼ症候群(頻度不明)、間質性腎炎(頻度不明)
 8:消化性潰瘍(頻度不明)、大腸炎
 9:劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
 10:浮腫、倦怠感、下痢、口渇、食欲不振、眠気、めまい
 11:蕁麻疹、発疹など


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バファリン330mg 


A用法用量
  頭痛、歯痛、月経痛、感冒の解熱に一日2回、一回2錠
  本剤1錠中にアセチルサリチル酸330mg、ダイアルアルミネート150mgを含みます
  狭心症、心筋梗塞、虚血性脳血管障害に使われるバファリン81mg錠は1錠中に
  アセチルサリチル酸81mg、ダイアルアルミネート33mgを含みます。
  成分的には良く似ていますが、バファリン330を81の変わりには使えません。
  アセチルサリチル酸の血栓・塞栓抑制作用は1日330mgでは多すぎて効果が望めませんので
  代用はしないようにお願いいたします。 


B:禁忌(飲んではいけません)
 1:消化性潰瘍のあるひと
 
2:アスピリン喘息のあるひと
 
3:重篤な血液異常のある人
 4:出産予定日が12週以内の妊婦さん
 5:重篤な肝機能障害のある人
 6:重篤な心機能不全のある人
 7:スルフィラゾンを服用している患者さん
 8:本剤及び本剤の成分またはサルチル酸系製剤に対して過敏症の既往のある人
 9:重篤な腎障害のある人

C:慎重投与
 1:消化性潰瘍の既往歴のある人
 2:血液の異常またはその既往歴のある人
 3:出血傾向のある人
 4:肝障害、腎障害またはその既往歴のある人
 5:心機能異常のある人
 6:過敏症の既往歴のある人
 7:気管支喘息のある人(アスピリン喘息のある人は禁忌)
 8:高齢者
 9:妊婦さんまたは妊娠している可能性のある御婦人、授乳中の御婦人
10:小児
11:手術、心臓カテーテル検査または抜歯前1週間以内の患者さん
12:非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者さんで、
   本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者さん
13:アルコール飲料の常用者

D:基本的注意
 1:15歳未満の水痘、インフルエンザ等のウィルス性疾患の患者さんには投与しないこと
   かつて、小児用バファリンがインフルエンザの子供さんに投与され、脳症がでました。
   米国においての疫学調査でこのライ症候群と関係あり。
 * ライ症候群とは
     水痘、インフルエンザ等のウィルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害
     痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST,ALT
     LDH、CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等
     の症状が短期間に発現する高死亡率の病態です。
 2:他の消炎鎮痛剤との併用は避ける


E:相互作用、併用注意
   より容量の少ないバファリン81mgとほぼ共通なので81のものを記載

 1:痛風治療剤
    スルフィンピラゾン。プロベネシド
 2:抗血小板剤
    塩酸チクロピジン、シロスタゾール、オザグレルナトリウム等
   抗凝血剤
    ワルファリン、ヘパリン等
   血栓溶解剤
    ウロキナーゼ製剤、t−PA製剤等
   プロスタグランジンE1製剤およびI2誘導体製剤
 3:糖尿病製剤
    インシュリン製剤、トルブタミド等
 4:メトトレキサート
 5:リチウム製剤
 6:チアジド系利尿剤
 7:フロセニド、アゾセニド、ピレタニド
 8:非ステロイド系消炎鎮痛剤
    インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)、フェノブロフェンカルシウム等
 9:イブプロフェン
10:オキシカム系消炎鎮痛剤
     ピロキシカム等
11:アミノプロフェン
12:ニトログリセリン
13:テトラサイクリン系抗生剤
   ニューキノロン系抗生剤
     抗菌剤の抗菌力が低下する
14:副腎皮質ホルモン剤
     ベタメタゾン、酢酸コルチゾン、メチルプレドニゾロン等
15:乳酸ナトリウム
16:バルプロ酸ナトリウム
17:フェニトイン
18:アセタゾラミド
19:アンジオテンシン変換酵素阻害剤
20:βー遮断剤
     βー遮断剤の降圧作用が減弱する
21:塩酸ドネベジル
22:タクロリムス水和物、シクロスポリン
23:ザフィルカスト
24:プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗剤
    セラトロダスト、ラマトロバン
25:アルコール


D:副作用


  1:喘息発作
 2:ショック、アナフィラキシー様症状
 3:耳鳴り、難聴、鼻出血
 4:皮膚粘膜症候群、中毒性表皮壊死症
 5:脳出血等の頭蓋内出血・・・頭痛、悪心、嘔吐、意識障害、片麻痺などが初期症状
 6:肺出血、消化管出血、眼底出血などの出血
 7:再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少
 8:肝機能障害、黄疸
 9:消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍
10:下痢、吐き気、蕁麻疹、めまい、過呼吸、血圧低下など

参考事項
 海外の大規模な疫学調査では、妊娠中のアスピリン服用と先天異常時出産の因果関係は否定的である
 との報告もあるが、妊娠中または妊娠の可能性がある場合は産婦人科の先生によく相談してください。


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ロキソニン 

禁忌
 1:消化性潰瘍のある人
 2:重篤な血液異常のある人
 3:重篤な肝障害のある患者さん
 4:重篤な腎障害のある患者さん
 5:重篤な心機能不全のある患者さん
 6:本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者さん
 7:アスピリン喘息またはその既往歴のある人
 8:妊娠末期の御婦人

A:用法用量
 一回一錠、一日3回

慎重投与
 1:消化性潰瘍の既往歴のある人
 2:非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者さんで、
   本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている
   患者さん
 3:血液異常またはその既往歴のある人
 4:肝障害またはその既往歴のある人
 5:腎障害またはその既往歴のある人
 6:心機能異常のある人
 7:過敏症の既往歴のある人
 8:気管支喘息の患者さん
 9:潰瘍性大腸炎の患者さん
10:クローン病の患者さん
11:高齢者
12:妊婦さんまたは妊娠している可能性のある御婦人
13:低出生体重児、新生児、乳児または小児 


B:相互作用

 1:クマリン系抗凝血剤
    ワルファリン・・・抗凝血作用の増強
 2:スルホニル系尿素系血糖降下剤
    トルブタミド等・・・血糖降下作用が増強
 3:ニューキノロン系抗菌剤
    エノキサシン水和物等・・・痙攣の誘発
 4:メトトレキセート
 5:リチウム製剤
    炭酸リチウム・・・リチウム中毒
 6:チアジド系利尿薬
    ヒドロフルメチアジド、ヒドロクロロチアジド等


C:副作用


 1:ショック
 2:溶血性貧血
 3:喘息
 4:皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症候群
 5:急性腎不全、ネフローゼ症候群、間質性腎炎
 6:うっ血性心不全
 7:間質性肺炎
 8:消化管出血
 9:消化管穿孔
10:肝機能障害
11:無菌性髄膜炎
12:発疹、発熱、蕁麻疹
13:腹痛、胃部不快感、下痢、口渇、胸やけ
14:血圧上昇
15:眠気、しびれ、めまい、頭痛
16:血小板減少、貧血
17:AST,ALT上昇
18:血尿、蛋白尿、浮腫など 


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ロルカム 


A:用法用量
 一回4mg一錠、一日3回、3日まで


B:相互作用
 ジゴキシン、ワーファリンなど

C:副作用
  消化性潰瘍、ショックなど


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ボルタレン 

禁忌
 1:消化性潰瘍のある人
 2:重篤な血液の異常のある人
 3:重篤な肝障害のある人
 4:重篤な腎障害のある人
 5:重篤な高血圧のある人
 6:重篤な心機能不全のある人
 7:本剤の成分に過敏症の既往歴のある人
 8:アスピリン喘息のある人またはその既往歴のある人
 9:インフルエンザの臨床経過中の脳炎・脳症の患者さん
10:妊婦さんまたは妊娠している可能性のある御婦人
11:トリアムテレンを投与されている患者さん

A:用法用量
 一日 25mg錠を3錠から4錠、空腹時はさける

B:相互作用
  本剤は主に代謝酵素CYP2C9で代謝される

C:併用禁忌
  トリアムテレン(トリテレン)・・・急性腎不全を起こしたとの報告あり

D:併用注意
 1:ニューキノロン系抗菌剤
    エノキサシン等
 2:リチウム
   強心配糖体
    ジゴキシン等
   メトトレキサート
 3:アスピリン
 4:非ステロイド性消炎鎮痛剤
 5:副腎皮質ステロイド剤
    プレドニゾロン等
 6:降圧剤
     βー遮断剤
     ACE阻害剤
 7:利尿剤
     ヒドロクロロチアジド、フロセミド等
 8:抗凝血剤および抗血小板薬
     ワルファリン、レビパレン、クロピドグレル
 9:シクロスポリン
10:コレスチラミン

E:慎重投与
 1:消化性潰瘍の既往歴のある人
 2:血液の異常またはその既往歴のある患者さん
 3:出血傾向のある患者さん
 4:肝障害またはその既往歴のある人
 5:腎障害またはその既往歴のある人
 6:腎血流が低下しやすい患者さん
 7:高血圧症のある患者さん
 8:心機能障害のある患者さん
 9:SLEの患者さん
10:過敏症の既往歴のある人
11:気管支喘息のある人
12:潰瘍性大腸炎の患者さん
13:クローン病の患者さん
14:食道通過障害のある患者さん
15:高齢者および小児
16:非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者さんで、
   本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が
    おこなわれている患者さん
17授乳中

F:基本的な注意
 1:小児ウィルス疾患に使うときは、ライ症候群(バファリンを見てください)に注意する。
 2:副作用に注意する。
 

G:副作用
 1:消化性潰瘍、ショック再生不良性貧血
 2:出血性ショックまたは穿孔を伴う消化性潰瘍
 3:再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少
 4:皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、紅皮症
 5:急性腎不全
 6:重症喘息発作(アスピリン喘息)
 7:間質性肺炎
 8:うっ血性心不全、心筋梗塞
 9:無菌性髄膜炎
10:重篤な肝障害(劇症肝炎、広範な肝壊死等)
11:急性脳症
12:横紋筋融解症
13:脳血管障害
14:聴覚障害、耳鳴り、味覚障害、頻脈、頭痛、眠気、不眠、しびれなど


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