学校検診、就学時児童検診の疾患について
1:滲出性中耳炎
鼓膜の内側にある鼓室に滲出液がたまる状態、自分の声がひびいたり、他人の声が遠くに聞こえたりする
高い山に登ったりしたときに感じる不快感に耳閉感がくわわったような感じがしている。
基本的に鼻が悪いか、アデノイド増殖症、ほか上咽頭腫瘍などもごくまれにはある。アレルギー性鼻炎がある場合は、 抗ヒスタミン剤などをしっかり内服させアレルギーのコントロールをしっかりする。
慢性副鼻腔炎がある場合は、内服と同じによく鼻をかませ、みみぬき(バルサルバ法)をさせる。
2:慢性副鼻腔炎
とにかくよく鼻をかませる。低学年の子供さんの場合、親がついて片一方ずつ押さえてかませてください。
学校では、友達の前ではなかなかかめないので、家にいるときにしっかり、15分ごとにかませる。 ゆっくり長くが基本で今はでないからでなく、かめるうちにかませる、つまると少々ではかめなくなる。
面倒くさくても、学校へ行く前、帰宅時、風呂に入るとき、風呂から出たとき、寝る前は愛情をこめて片一方
ずつかませる。(高学年も)
3:扁桃肥大
いびきでもかかねばあまり問題はありませんが、片一方だけが、おおきいのは覚えておいてくださると
将来、扁桃腺の大きくなるような病気が疑われるとき判断材料になります。
手術の適応としては年に5から6回扁桃炎で高熱が出る場合や、ほかの慢性感染症がある場合です。
もし、手術をするなら小学1年くらいが、術後疼痛も少なく、術後出血も大人より少ないです。