タミフル
 用法用量
  成人、および体重37.5kg以上の小児には
  一日2回、一回1カプセル、5日間

   10歳以上19歳まで原則使用禁止

予防投与(保険は使えません。田中耳鼻科ではピアスなど保険外の診療は
   しない方針なので出しません。)
  平成16年7月より可能になりました。
  適応は一緒に住んでいる人がインフルエンザにかかった  ひとのうち、高齢者、もしくは心臓や肺などの悪い人
  一日1回1カプセル 7日から10日
  個人的にはかなり有効とおもいます。 


副作用


 1:ショック、アナフィラキシー、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
 2:劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、劇症肝炎等の重篤な肝炎
 3:皮膚粘膜眼症候群中毒性表皮壊死症
 4:心室性期外収縮、心電図異常、上室性頻脈
 5:気管支炎、咳、口内炎、発熱、低体温、耳の障害(灼熱感、耳痛等)
 6:急性腎不全、血尿
 7:白血球減少、血小板減少、不正子宮出血
 8:精神神経症状(意識障害、異常行動、幻覚、痙攣など)
 9:腹痛(カプセル剤で6.8%、ドライシロップ剤で5%未満)、下痢(カプセル剤で5.5%、ドライシロ   ップ剤で20.0%)、吐き気(カプセル剤で3.9%、ドライシロップ剤で5%未満)嘔吐(カプセル剤   で0.5%以上、ドライシロップ剤で24.3%)ただし、吐き気や嘔吐などはインフルエンザ脳炎の   症状の場合もあるので本人の調子や体温がうまく下がっていない場合は小児科の受診か脳外   科のある大きな病院の耳鼻科(静岡でいえば日赤や県立総合病院など)を受診してください。

 10:1歳未満へは禁忌(絶対だめ)にはなっていませんが、投与しないことが
   望ましいとメーカはいいますが、小児科の先生と話をすると使わざるを得ないと   いう先生が多いです。

耐性
 国外及び国内臨床試験におけるタミフルの耐性ウィルスの出現率は成人及び青年では0.32%
  1から12歳の小児では4.1%、耐性ウィルスは2007年12月現在A型のみ。


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リレンザ
 用法用量
  成人及び小児には一日2回、2ブリスター(ひとふくらみ)
  小児も一回2ブリスターです。
  水平に保ってうまく吸うのはなかなか難しいので、2ブリスター
  してください。カバーを垂直にしっかり引き上げないとブリスター
  に穴が開きません。
  味は甘く子供さんにも嫌われないと思います。
  5日間、熱が下がっても、ウィルスは出ています。
  家族にうつさないためにも5日間してください。
  他の吸入薬を使う場合はリレンザより先にする
  説明書はよく読まないと
  いけませんので、カプセルが飲める人はタミフルのほうが
  使いやすいと思います。
  B型にはタミフルより効くという話もあります。
 予防に用いる場合(保険は使えません、田中耳鼻科では保険外診療を
  ピアスなどを含めしない方針ですので、出しません。)
  成人及び小児に1日一回2ブリスターで、10日間使用


 副作用


 1:ショック、アナフィラキシー様症状
 2:気管支攣縮、呼吸困難
 3:頭痛、下痢、嗄声など

 4:因果関係は不明であるものの、リレンザ使用後に異常行動等の精神神経症状
  が出たとの報告があります。
  小児、未成年者については、異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための
  予防的な対応として、リレンザによる治療が開始された後は
  @ 異常行動の発現のおそれがあること
  A 
自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児、未成年者が
    
一人にならないようにすること
  上記のことはインフルエンザ脳症によっても、同様の症状が引き起こされるとの報告があります。
 吸入後3時間ぐらいのときに異常行動がおきやすいのではという話もあります。子供さんに使われるときは
 十分な観察をお願いいたします。


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プレドニン、プレドニゾロン

禁忌:本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある人

原則禁忌
 1:有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者さん
 2:消化性患者さん
 3:精神病の患者さん
 4:結核性疾患の患者さん
 5:単純疱疹性角膜炎の患者さん
 6:後嚢白内障の患者さん
 7:緑内障の患者さん
 8:高血圧症の患者さん
 9:電解質異常の患者さん
10:血栓症の患者さん
11:最近行った内蔵の手術創のある患者さん
12:急性心筋梗塞起こした患者さん


用法用量
 大人、一日5から60mg、1から4回にわけて
 急性難聴で使う場合漸減療法なので朝昼夜で
 飲む量がことなります。
効果・効能(耳鼻咽喉科領域)
 急性・慢性中耳炎
 滲出性中耳炎・耳管狭窄症
 メニエル病およびメニエル症候群
 急性感音性難聴
 血管運動(神経)性鼻炎
 アレルギー性鼻炎
 花粉症(枯草熱)
 副鼻腔炎・鼻茸
 進行性壊疽性鼻炎
 喉頭炎・喉頭浮腫
 食道の炎症(腐食性食道炎、直達鏡使用後)
 食道拡張術後
 耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
 嗅覚障害
 急性・慢性(反復性)唾液腺炎
 難治性口内炎
 


慎重に飲む人
 1:感染症の患者さん
 2:糖尿病の患者さん(血糖が上昇)
 3:骨粗鬆症の人
 4:腎不全の人
 5:甲状腺機能低下のある患者さん
 6:肝硬変の人
 7:脂肪肝の人
 8:脂肪塞栓症の患者さん
 9:重症筋無力症の患者さん
10:高齢者
11:妊婦さんまたは妊娠している可能性のある御婦人
12:授乳中は授乳を避けること
13:小児等(発育抑制があらわれることがある)

相互作用
 1:バルビツール酸誘導体
    フェノバルビタール
  フェニトイン
  リファンピシン
 2:サリチル酸誘導体
     アスピリン、アスピリンダイアルミネート、サザピリン等
 3:抗凝血剤
     ワルファリンカリウム
 4:経口糖尿病剤
    塩酸ブホルミン、クロルプロパミド、アセトヘキサミド等
   インシュリン製剤
 5:利尿剤(カリウム保持性利尿剤をのぞく)
    フロセミド、アセタゾラミド、トリクロルメチアジド等
 6:活性型ビタミンD3製剤
    アルファカルシドール等
 7:シクロスポリン
 8:エリスロマイシン
 9:非脱分極性筋弛緩剤
    臭化パンクロニウム、臭化ベクロニウム

副作用
 1:誘発感染症、感染症の増悪
 2:続発性副腎皮質機能不全、糖尿病
 3:心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤
 4:血栓症
 5:消化管潰瘍、消化管穿孔、消化管出血
 6:膵炎
 7:精神変調、うつ状態、痙攣、多幸症
 8:骨粗鬆症
 9:緑内障、後嚢白内障、中心性漿液性網脈絡膜炎、多発性後極部網膜色素上皮症
10:硬膜外脂肪腫
11:腱断裂
12:発疹、月経異常、下痢、食欲不振、体重増加など


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セルシン
 用法用量
  大人一日2から4回、一回一錠(2mg)くらい
 相互作用
  リトナビル、中枢神経抑制剤、アルコールなど 


 副作用
 眠気:眠気があるのでセルシンを飲んでいるときは
     自動車の運転等危険を伴う機械の操作は
     しないこと、特に高齢者は注意
     一日3回飲む場合、昼間の眠気が強い場合
     朝、夕にすること
 発疹、倦怠感、脱力感など


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ハルシオン
 用法用量
  寝る前に一錠(0.25mg)
  高齢者は0.5から1錠


 相互作用
  アルコール、中枢神経抑制剤、エリスロマイシン
  クラリス、クラリシッドなど


 副作用
  精神症状(錯乱、攻撃性、幻覚、妄想など)
  呼吸抑制、朦朧状態など


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テオドール
 用法用量
  大人・・・一回2錠(当院は1錠100mg)
  小児・・・一回1から2錠(朝と寝る前)
       割れにくいですが一錠半もOKか 


 慎重投与・・・てんかん、甲状腺機能亢進症、肝障害、急性腎炎、うっ血性心不全
         妊婦(動物実験で催奇形性)、授乳(乳児に神経過敏)など
 相互作用・・・麻黄、塩酸エフェドリン、交感神経刺激剤、ハロタン、塩酸ケタミン
         クラリス、クラリシッド、エリスロシン、アシクロビルフェノバルビタール、
           カルバマゼピン、ノルフロキサシンなどなど 


 副作用
  痙攣、意識障害、急性脳症、横紋筋融解症、消化管出血、肝機能障害
   アナフィラキシーショックなど
   過量投与に注意・・・消化器症状、精神神経症状、頻脈、血圧低下など