2011 KUSHITANI サーキットミーティング in スパ西浦モーターパーク
開催日:2011年11月5日
11/5(土)はバイク用ウェアメーカーである【クシタニ】が主催するサーキット走行会『クシタニ・ライディングミーティング2011』が愛知県のスパ西浦モーターパークで開催されたので参加してきました。10/23(日)に自宅前のショッピングモールで開催されたバイクイベント『バイクの集い in 浜北2011』を見学に行った際に、ブースを出していた顔馴染みのクシタニスタッフから「大将さんも参加してよ〜」とお誘いを受けていたので急遽、参加する事にしたものです。
開催日は雨の予報でしたが日中はなんとか天気が持ちこたえそうだったので予定通り、MV AGUSTA F4-RR1078で自走でサーキットに向かいました。
当日は8:00からの受け付け開始だったので、1時間前に到着すれば問題ないと判断して、クシタニの走行会であるにも関わらず遠慮なしのHYOD製レーシングスーツをその身に纏い、5:00過ぎに浜松の自宅を出発します。浜名湖北岸を走行し豊橋市街地を抜けて国道23号線→国道247号線で海岸線沿いを西浦温泉を目指して走行します。地図は持って行かなかったので事前に見た地図情報と昔、西浦温泉に行った記憶を頼りに走行しますが、道路が整備されていて昔の記憶と微妙にズレたところを走行していた模様です。でも海岸線沿いに走行すれば到着できるはずと思いながら走行していたところ、右手の土手の上に長いフェンスとコントロールタワーらしき建物が見えました。スローダウンして様子を伺いながら走行すると、そこは今回の会場となるスパ西浦モーターパーク(以下、SNMP)でした。
7:00前に到着してしまい、クシタニスタッフがテントの設営や受付準備を始めたところでした。どうやら早く到着し過ぎた様です。だって、ボクがよく参加するライディングパーティーでは1時間前到着は当たり前でピットやターフテントの設営の場所取りをしなければならないので同じ様に考えていたのです。早く到着しましたが、自走なのでやらなければならない準備はたくさんあります。灯火類にテーピングしているうちに参加者が続々と到着してきます。SNMPは三河湾に面した場所にあるためにメインストレートから1〜2コーナーにかけては海が目前に見えます。曇天だった空にも太陽が刺す場面も見られました。
8:00からは受け付けが開始されます。走行参加者全員にクシタニTシャツとDIDチェーンの協賛でボールペンとステッカーがプレゼントされました。太っ腹デス。今回、ボクはSNMP初走行となりますが、レザースーツ着用で他のサーキット走行経験もあるので準ハイペースクラスにエントリーしました。今回のクラス分けは、レザースーツ着用のハイペースクラスとなるAクラス,同じくレザースーツ着用で準ハイペースクラスのBクラス,ライディングに適したライディングジャケット+パンツで走行可能な体験クラスのCクラス、そして30名限定の無料女性クラスの4クラスです。A,Bクラスは20分×4本、体験クラスは20分×2本、そして女性限定無料クラスは20分×1本となっていました。
受付のあとは車検です。テーピングの有無や走行に支障のあるトラブルがないかクシタニスタッフがチェックしていきます。車検が済むと予め割り振られたピットボックスへ車両を移動し、1つのピットエリアを6名位でシェアします。ボクは12番ピットで13番ピットからはレースカウルを取り付けた市販車レーサーがタイヤウォーマーを巻いて待機していました。同じクラスを走行する事はありませんが、ボクは思うんです。いかにお金を払っているからと言っても、こういう和やかな雰囲気の走行会に市販車ベースのレーシングマシンは持ち込んじゃいけないんじゃないかと・・・。周囲のライダーが委縮してしまいます。
![]() |
![]() |
![]() |
会場のスパ西浦サーキット | 受付開始 | 車検中 |
走行開始前のピットロードが空いている隙を狙って車両を移動して記念撮影をしておきました。だって、万が一の事態が発生すると撮影をするチャンスがありませんから〜♪ 8:40から開会式が行われ、SNMPスタッフからサーキット走行をするにあたってのルール説明とフラッグ説明が行われました。ライディングパーティーと同じくレースではない自分のペースで楽しむサーキット走行会ですが、万が一のアクシデントは残念ながら発生してしまうものです。そんな事態に遭遇した時にどうすれば良いか、他車のアクシデントに巻きこまれない為にはどうすれば良いか、みな真剣に説明を聞きます。
そして毎回、先導係を兼ねた豪華な特別ゲストが招かれるのもこの走行会の特徴です。今回はモーターサイクルジャーナリストの和歌山さん、国際A級ライダーの小西選手、そして今年の鈴鹿8耐にも参戦した安田選手の3名です。皆さん、クシタニの契約ライダーです。ちなみにシーズンオフに筑波サーキットで開催される走行会には世界GPに参戦している高橋裕紀選手が招かれる事もあるそうですよ。
開会式の後はいよいよ体験クラスのCクラスから走行開始となります。ゲストの3名の先導について完熟走行から始まります。ちなみにCクラスは全セッション、先導付きですが、適度なペースで先導してくれるので、ありがちなノロノロ運転にならずに結構なペースで走行していました。ツナギ着用の参加者も何名かいましたし。
いよいよボクが参加するBクラスの1本目です。先導してくれるライダーの後ろについてコースを覚えながらライン取りも覚えたいので、一番手でピットロードに並びます。そしてコースインします。ボクは和歌山さんの後ろについての走行です。2周の完熟を終えて最終コーナーで和歌山さんが急に後ろを振り返りました。ボクは「??」と思って何かボクにアクシデントなのかな?と思った途端、後続のドゥカティ2台が両側からボクを抜いて行きました。「なんで??」と思ったボクはこれは何かトラブルが出ているのか?と思ってラインを外してペースを落としながら確認しますが、何も起きていません。チェッカーポストからも何かしらの異常を示すフラッグの提示はありません。そうこうしているうちに後続車が次々とパスしていきます。この時、「何? もしかして先導付きの完熟走行って2周なの?」と悟りました。ライディングパーティーでは最初の1セッションはハイペースクラスであっても先導付きで走行するので、今回も同様と思っていましたが、そうではなかった模様です。
ボクはコースを覚えながらの走行なので、後続車を先に行かせて自分のペースで走行します。メインストレートは市販車レーサーを持ち込んでいるAクラスの参加者などは200Km/h程も出すそうですが、ボクはそんなタイムアタックなどは無関係なので、ストレートだって伏せずに見事なまでのツーリングレベルの走行です。
今回のボクは、11/19(土)に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催されるライディングパーティーに向けてF4-RR1078でのスポーツライディングに慣れておきたいのと、購入以来、なかなか強い旋回性が引き出せないでいるF4-RR1078で、どうやったら旋回性が高められるかセッティング出しを目的に参加しました。
ちなみにボクはホンダRVF/RC45に乗っていた時にはライディングパーティーで膝スリもできていました。それがRVF/RC45⇒VTR1000SP-1⇒F4-RR1078と乗り換える度にシート高が高くなっていき、膝と路面が離れていきました。ちなみにRVF/RC45のシート高はカタログ値で770mm,VTR1000SP-1は813mm,F4-RR1078は810mmです。ライダー人生で一番、乗れていた(気がする・・・)RVF/RC45から40mmもシート高が高くなると足つき性が悪くなるのはもちろん、やはり着座位置が高くなるので、高い位置からフラッと倒れこむ感覚に馴染めません。元来、怖がり屋で慎重派なので、なかなか思い切って倒し込めず車両のセンター付近にドッシリと座ってしまうのとリーンインの瞬間にイン側のステップを踏んでしまうのが原因だと分かってはいるのですが・・・。しかし、その解決のヒントはこのあと得る事ができました。
![]() |
![]() |
![]() |
ブリーフィング中 | 今回の特別講師の3名 | 先導付き完熟走行から開始 |
クシタニでは全国各地で『クシタニ・コーヒーブレイクミーティング(KCBM)』というイベントを開催していますが今回、この走行会にKCBMが行われました。普段はツーリングライダーに無料コーヒーを振る舞う交流イベントですが今回はサーキット来場者に無料コーヒーが振る舞われました。
またランチは毎回、浜松市内にあるカジュアルフレンチレストランの【Hillman's(ヒルマン)】さんがワンボックス車に機材を載せてケータリングサービスを行ってくれます。今回のメニューはビーフシチューとパン、フルーツケーキです。パンはこの日の為に冷めても味や軟らかさが変わらない様に特別に作ってもらった拘りのパンだそうです。ビーフも軟らかくウマウマでした。このヒルマンさんのオーナーシェフはヤマハのウェブサイトで『食材探しの旅』という連載コーナーを担当している方です。オーナー自身がバイク好きで店内にもバイクが飾られているそうです。ボクはお店の所在は知っていましたが、残念ながら訪れた事はありません。リーズナブルな料金で食べられる家庭的なフレンチという事なので今度、行ってみたいと思います。
また今回は和歌山さん、小西選手、安田選手が特別ゲストとして先導役や来場者へのファンサービスに応えていました。体験クラスに参加したボクの友人は、どうしても膝擦りがしたくて、小西選手からパイプ椅子を利用してライディングフォームについてのマンツーマン指導を受けていました。その為にはレザースーツがなくては安心できないからと、レンタルツナギの試着などもしていました。これはきっと近い将来に購入に踏み切ると見ました。さてさて、その効果が発揮されるのは次回以降かな?
また小西選手や安田選手は鈴鹿8耐でもお馴染みのライダーとあって参加者らと記念撮影やサインに気軽に応じていました。そしてランチタイムの休憩時間を利用して集合写真が撮影されました。最前列でHYODのフルオーダーレーシングスーツで満面の笑みで映るボク。くどい様ですが今回はクシタニさんの走行会です。他社製なのに目立ってスイマセン、クシタニさん(汗)。
完熟走行に徹した1本目とは打って変わって、2本目はコースレイアウトやレコードラインもある程度分かってきたので少しペースをあげて走行します。ボクが所有するMV AGUSTA F4-RR1078はシート高が高く、STD状態ではバレリーナ状態です。またSTDのリアサスペンションはザックス製が装着されていますが、超高荷重設定となっているので日本のワインディング走行や小規模サーキットでの走行会くらいではサスが全く動いている気がせず結果、リアの接地感が希薄なので攻められませんでした。
この対策としてリンクロッドを最短に縮めてリアのシート高を下げ、ボクが信頼を寄せている名古屋市のサスペンション専門ショップ、【スクーデリア・オクムラ】でリアサスペンションは長年愛用しているアメリカのペンスキー製に交換しフロントは同店のチューニングメニューであるMEチューンを施してあります。ボクは長年、ホンダのスポーツバイク一筋で育ってきたので、ホンダ車の様なサスの動きを求めていました。
しかし、F4-RR1078でのサーキット走行は今回が3回目です。全て走行コースが違っていて今回のSNMPの様なタイトコーナーが多いショートコースは初めての走行となります。この為に低い速度でリズム良くコーナーを繋いでいく必要がありますが、どうしても低速コーナーになるとアンダーステア傾向が出てしまいます。またコーナーでハングオフを試みますが、アウト側の足がステップから離れ気味になってしまいリアブレーキの操作が疎かになります。またアウト側の足がステップから離れ気味になる事で怖いので無意識のうちにイン側のステップを踏んでいまい、セルフステアを阻んでいると思われました。この対策としてMV
AGUSTA純正カスタムパーツであるMV CORSE製のマルチポジションステップキットに交換してあります。
MV AGUSTA F4は最終型となるボクのF4-RR1078でも基本設計が15年以上も前のモデルになります。現在のスーパースポーツと比べるとロングタンクでしかもハンドルが開き気味となり、大柄な欧米人向けの車体サイズとなっているので胴長短足なボクでは車両のポテンシャルを最大限に引き出せる適正な位置に座れません。またそのスタイルから最新のレース参戦を念頭に置いて開発されたスーパースポーツと同ジャンルに思われがちですがMV
AGUSTA F4はレース参戦とは無縁のバイクで、あくまでもプレミアムロードスポーツバイクなので、サーキットという特殊な環境で走行するとネガが目立ってきます。
そんな問題点を折角の機会なので、ST600クラスでチャンピオン獲得経験もあり現在、ハルクプロでアドバイザーを務める小西選手とモーターサイクルジャーナリストの和歌山さんにアドバイスを仰いでみました。
まずは小西選手には昼食前の貴重な時間を頂いて実際にボクのバイクまで来てもらって実際に跨ってポジション合わせの仕方について相談しました。小西選手は全日本ST600クラスやJ-GP2でチャンピオンを獲得した経験を持つ、開発に長けたライダーです。
ボクは
@:コーナー中に外足がステップから離れてしまう事でそれを補正しようと全身が力んでしまってコーナーがうまく回れない事。
A:右脚が不自由なので左コーナリング中に右脚のつま先が外を向いている事を自覚している。これはつまり、右膝が開いているという事でいわゆるタンクホールドができずに身体が落ちそうになってしまう事。
B:右脚が完全に曲がらないのでストリートでは楽な膝の曲がりとなる様にステップバーの位置はSTD相当にしている。しかもこちらの方が膝が路面に近いので膝が擦れる気がする。
などなど。
ここで小西選手から頂いたコメントは、「そこまで色々な問題に対して自覚症状があるのは非常に対策が見つけやすい」という事。意外と多くのライダーが問題や乗りにくさを感じていても「こんなものかな?」と思って乗りにくい状態で乗っているそうです。ボクの場合は問題点が具体的に分かっていて、その解決ができやすいステップに交換してあるので積極的にステップ位置の変更を試してみては?との事でした。
小西選手が教えてくれた事は、ポジション合わせはストレートで伏せている時の足の置き場よりもコーナーリング中に身体をしっかりとホールドできる位置にステップを合わせるという事でした。ステップで調整できない場合はハンドルや外装類の追加パーツでとにかく一体感が得られるようにするのが肝心なのだとか。
ボクは3列×3段の9ポジションの設定が可能なポジションのうち、STD相当の中央の位置に合わせていましたが、ハングオフの体制を取ると一番高い位置が一番しっくりと来るポジションである事が分かりました。ボクのステップはボルト2本を緩めるだけでステップバーの位置が簡単に変更できるので早速、その場で変更してみました。たった数mmの変更ですが、このあと3本目の走行ではつま先がそれまで程外側を向かなくなった事で、太ももの内側でタンクホールドがしやすくなり、また切り返し時のステップワークもやり易くなりました。
ボクの場合は社外品のマルチポジションタイプのステップに交換してある事で実現できた事例ですが、調整できない純正のステップでも若干の取り付けガタがあるので、このガタ範囲内で調整してあげるだけでポジションが驚くほど変わるそうです。ポジションでお悩みの方がいましたら、車載工具でも調整可能ですので試してみては如何ですか?
小西選手、貴重なアドバイスを有難うございました。
![]() |
![]() |
![]() |
無料コーヒーで一息 | ケータリングランチ | 小西選手のアドバイスで激変 |
そして次は和歌山さんからのアドバイスです。バイク雑誌に『ハイパーバイク』という単一車種をフューチャーした書籍がありますが、その中で以前、【MV
AGUSTA F4&ブルターレ】版が発売されました。ボクのカスタマイズやメンテナンス等のアグスタ情報源となっています。
この中で和歌山さんがF4-RR1078が発表された時にジャーナリストとしてイタリアに試乗しに行ってインプレッションを記事にしていますが、その内容とは反してどうもうまくサスが動いてくれず、アンダーが出る症状を訴えてみました。この対策としてリアサスペンションをペンスキー製に交換してピッチングが出る方向にセッティングしてあるのですが、どうしても強い旋回力が引き出せない事を相談です。
すると和歌山さんは2本目の走行枠でボクの後ろについて数周走行しながらボクの走りを観察していてくれたらしく、ボクの走り方の悪いところを指摘して頂き、また小西選手と同じくボクのバイクまで足を運んでくれてサスセッティングの方向性をアドバイスしてくれました。下の写真でボクの後方に映っているYZF-R1が和歌山さんです。
この時のボクのライディングフォームを見て、「誌面ではサスペンションの動きが秀逸とは書いたものの、やはり日本人向けのセッティングではないので旋回力を引き出すのは積極的に自分が動いてやる必要があるバイクです。君はまだ車体中央にドカッと座っているので、もっと積極的に身体をイン側に入れるともっと曲がりが強くなると思うよ」との事。自分では結構、頑張って身体を中に入れていたつもりですが、こうして写真で見ると全然、身体が中に入っておらずバイクも全然寝ていません。
そしてバイクに跨ってサスペンションの動きを見てもらうとリアの伸び側が動き過ぎとの事。ボクはスクーデリア・オクムラでの初期セッティング状態からピッチングモーションを積極的に利用して旋回に移行したいので、リアの伸び側を2クリック弱に変更していましたが、どうやらこれが邪魔をしている様です。
和歌山さんの見立てでは
@:リヤの車高をあげる。
A:リアのプリロードをかける。
B:リアの伸び側をもう少し強側にアジャストする。
こうすれば、リアタイヤの追従性が上がるので旋回性も向上するのでは?との事でした。
その場ではすぐに対応できるのはBだったので手を伸ばしてリアショックの伸び側を2クリック、強側にアジャストしました。結局、スクーデリア・オクムラによるベースセッティングに戻りました。
ステップ位置の変更も行い、積極的に身体を動かしてバイクを操作して3本目を走行してみましたが、明らかにコーナリングスピードが向上し今までF4-RR1078では足を踏み入れた事が無いバンク角領域に入ってしまいました。万が一の事があってはいけないので後続との間合いを計りながらクリアラップを作ってひたすらイメージしたライディングに取り組みます。かなり旋回力が出てきて身体を積極的に動かして操作した事で、今までから2ランクくらいレベルが上がった気がします。しかし低速コーナーでは相変わらずリアの車高が低い事によるアンダーステアが気になります。イメージとしてはチョッパーハンドルのバイクに乗っている様な感じです。
@のリアの車高調整は11月中旬に開催される袖ヶ浦フォレストレースウェイでのライディングパーティでトライしてみます。Aのプリロード調整はスクーデリア・オクムラに持ち込んで相談しながら決めるとします。
今回は11月中旬の袖ヶ浦フォレストレースウェイでのライディングパーティーに向けて、F4-RR1078に少し慣れておきたかっただけですが、思わぬライテクやセッティングの収穫がありました。小西選手や和歌山さん、そして今回はお話しする機会がありませんでしたが安田選手などは「ボク達は皆さんが楽しく走行できるお手伝いに来たので遠慮せずに声をかけて何でも聞いて下さいね」と言っていましたが、こういう事だったのですね。新車購入から3年弱。今まで遠く感じられたMV
AGUSTA F4-RR1078と初めて一体感が得られた気がしました。
そして走行会中の安田選手のエピソードをひとつ。国内仕様と思われるCBR1000RRに乗って先導役を務めていましたが、バカっ速!(笑) ちょっと速いペースのライダーやスーパースポーツに乗る女性ライダーなどがいると前へ出て引っ張ってくれていました。そんな中、ボクを追い抜いて行った1コーナーへの侵入で、V・ロッシらGPライダーがやっているイン側ステップから足を離してコーナーアプローチをするライテクを見せてくれました。あの様な走り方をすればイン側のステップを踏まなくなるので旋回のきっかけがつかみ易くなるのかなぁ? でもボクがやると誰が見ても「あぁ、コーナーアプローチを失敗しやがったな?(ニヤリ)」と思うんだろうなぁ?
3本目で思いのほかペースが上がってしまい自分の想定した領域から出てしまったので、これ以上調子に乗って攻め続けると今の状態では危険すぎると判断して途中で走行を切り上げたその瞬間、無情の雨が降り出しました。そして、残念ながら転倒者が出て赤旗中断となってそのまま3本目は終了となりました。転倒された方はバイクも身体にもかなりダメージがあった様で、ちょっと心配です。
3本目に降った雨は通り雨だったので4本目も走行出来たのですが、西からは本降りの雨雲が間近に迫っていて1時間もしないうちに西浦や蒲郡近辺も本降りとなりそうだったので4本目の走行はキャンセルして早めに帰宅の途に就きました。途中、蒲郡市内で本降りの雨の中を走行する事になりましたが音羽蒲郡ICから東名高速に乗り、浜松西ICまで爆走♪
サーキットを走行するという事は少し敷居が高く感じますが、ボクが毎年参加しているライダースクラブ誌主催のライディングパーティーなど初心者でも気軽に(料金はそれなりにしますけど)参加できる走行会が近年増えてきました。多くはジャーナリストの方や有名ライダーがゲスト参加して参加者と気軽に交流できるイベントが多くなっています。レースを行う訳ではないので、参加資格要件を満たした車両であれば自分のバイクで自分が気持ちの良いペースで楽しく安全に走行できます。その先にはきっと公道で役に立つライテクなどが身に付くと思います。
しばらくはサーキット走行会もシーズンオフとなりますが、来春からの開催枠への参加を目指して今から色々と準備しては如何ですか?
さぁ、きっと、楽しいことがありますよ、サーキットには♪
![]() |
![]() |
![]() |
初サーキットは慎重に | コーナーアプローチのBefor → After |