VOL. 52 
● 追跡 ホンダVFR1200F オーナー座談会

開催日:2012年8月25日(土)


 8月の最終週となる土曜日。ボクは朝からホンダVFR1200F DCTに乗って東京に向かって新東名高速道路→東名高速道路を走行していました。実はこの日は『別冊モーターサイクリスト』の人気連載企画である『追跡』シリーズでオーナー数人とメーカー開発者の方を交えた座談会に参加するために八重洲出版社に向かっていました。
 途中、初の利用となる新東名高速道路のNEOPASA駿河湾沼津で休憩をとりつつ、集合時間から1時間以上も早く八重洲出版社に到着してしまいました。近くで時間潰しができる喫茶店なども無かったので守衛さんに事情を話して担当者に連絡を取ってもらい営業部の部屋で待たせてもらいました。当然、まだ他の参加者は誰も来ておらず一番乗りでした。
 誌面でも紹介されていますが実はボク、オーナー座談会は2回目の登場なのです。前回は約6年前のホンダVFR800-VTECの時でした。今回の参加者の中では唯一、取材経験があり最年長で、しかもちょっと訳ありな事情からボクが参加者の中でリーダー格な立場でした。誌面でボクが一番、尺を取っている印象を受けるのはそれも関係していると思われます。

 集合時間は12:00となっていましたが、前回参加した時には八重洲出版社が用意してくれた昼食前にバイクのディテール撮影や集合写真の撮影を行ったので今回も同様だろうと思って早めに到着したのですが10:30着は早過ぎました。30分ほど待ったところで担当編集者やカメラマンが集まったので挨拶をしてボクから撮影や個別インタビューを受けます。個別取材を受けていると続々と今回の座談会参加者が集まり、順に取材と撮影をこなしていきます。最後に今回のメーカーゲストとしてVFR1200Fの開発責任者(ホンダではLPLと呼びます)であるホンダ技術研究所の長谷川様が、ご自身のVFR1200F DCTで到着しました。あわせてHMJ(ホンダモーターサイクルジャパン)の方が到着し、会議室に移動して昼食を食べながら、ざっくばらんな感じで座談会のスタートです。

 残念ながら取材風景は撮影するチャンスがなかったので写真はありませんが、約2時間の座談会の予定がボクを筆頭に皆さん、時間が過ぎ去るのを忘れて大盛り上がりとなったので時間が押しに押して3時間超の座談会となりました。ちなみに前回のVFR800-VTECの時も同様でした。
 燃費の話になった時に、この日(来るべきVFR1200F座談会)の為に新車購入後、ずっと記録し続けている燃費記録データを提示して説明したら、長谷川様が「貴重な生データなので、その記録グラフを是非頂きたい」と言ってくれた時には、ちょっと嬉しかったです。なんかVFR1200Fの今後の開発に貢献できた気がします。
 開発秘話などは誌面に書いていない(書けない?)ネタの方が面白かったのですが、こちらは参加者だけが知りえる貴重な逸話と言う事でご容赦を。鈴鹿8耐最多勝男にしてVFR1200Fの操安性の開発に携わった宇川徹氏の開発秘話などはとても遊び心があって面白かったです。時間が押しまくったので編集担当者はボイスレコーダーからの原稿起こしが、さぞ大変だった事でしょう。

 お土産としてHMJ様からは『わんおふ』の団扇とVFR1200Fのシリコンストラップ,そして2012年式のVFR1200Fカタログを、八重洲出版様からは取材記念ウエスとステッカーを頂きました。取材終了後は社屋玄関前で長谷川様や担当編集者の方を交えて、お互いのカスタマイズや気になる不調について試走をしたりチェックをしながら盛り上がりました。
 誌面の中でも書かれていますが、ボクは歴代のホンダV4車をずっと乗り継いで今日に至ります。おそらく次期VFRが出たら、その時点での『我が家のレンホウさん』の事業仕分けの対象にならなかったらきっと買い換えるでしょう。ポルシェには『最高のポルシェは常に最新のポルシェである』という哲学があるそうですが、ボクにとって『最高のVFRは常に最新のVFRである』と思っていますから。しかし、噂されるモトGPベースマシンのRCV1000(仮称)は買いません。というか、1000万円もしたら買いたくても買えませんから。(涙)

 帰りは今年の東京モーターサイクルショーの岐路でガス欠の危機に直面した教訓から首都高速に入る前に都内で給油してから帰路に就きます。海老名SAでヘルメットのシールドをクリアシールドに交換して先を急ぎ、夕食は新東名高速道路のNEOPASA駿河湾沼津でお目当てのお店があったので、途中では何も食べずにNEOPASA駿河湾沼津までやってきました。お目当てのお店とは牛タンの【しおや】さんで、毎日、仙台から直送されてくる牛タンを使用した『牛タン定食』です。奮発して1.5人前を注文して ご飯大盛り無料だったのでこちらもモチのロンで大盛りで♪
 牛タン+麦飯+牛テールスープ+とろろ汁+朝漬けの組み合わせですが、各地で牛タンを食べても麦飯+とろろ汁の組み合わせが多いのはナゼでしょう? お腹もいっぱいになり大満足な気分で帰路につきます。

 2012.10.15の発売日に八重洲出版社から取材協力に対するお礼の手紙と座談会が掲載されている408号の雑誌、そして誌面で使用されている写真2枚が送られてきました。普通、取材時の写真などは読者には提供されないものですが、こういった配慮が嬉しいですよね。集合写真などは自分のカメラで撮影できなかったのでとても良い記念写真となりました。ただ、デジタルデータでなく写真紙へのプリントなのでスキャナーで取り込んでも画質が少し荒く見えるのが痛いトコロ。

 通算3回目となる座談会への登場は後継機種が発売されてしばらく時間が経った頃となる約8年後かな? 取材時からもう2ヶ月以上が経過しましたが、408号を何度も読み返しているとあの日の楽しいひと時が鮮明に思い出されます。ちなみに八重洲出版社から頂いた408号は永久保存用とし、自腹で2冊購入しました。自分用とバイク雑誌なんか普段は読まない相方が1冊、欲しいというものですから。

個別取材中 提供された昼食のお弁当 誌面で使用されたボクの写真 帰りは奮発して牛タン定食で舌鼓


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