VOL. 77
● 夏恒例・滝ウォッチツーリング2011
2011年9月8日(木)

ここ数年、夏場は相方のリクエストによりマイナスイオンを浴びてリフレッシュする為に中部圏内にある滝を見に行っています。昨年からはドライブでなくタンデムツーリングとし、昨年はビーナスラインツーリングの帰りに奥蓼科にある乙女滝を見に行きました。
そして9/8(木)は東日本大震災の影響により9月末まで輪番操業による土日出勤・木金休日となっているボクの休日に合わせて相方が代休を取得してくれて、この日に滝を見に行きたいと言う事だったので行先を検討する事にしました。今年も日帰りが可能な範囲で美味しい物を食べられて滝の名所がないかツーリングマップルで探しながら数ヶ所をピックアップしました。その候補の中で相方がソースカツ丼を食べた事が無いという事で伊那路・木曽路を巡るルートに決定しました。
当日は5:00に起床し、相方への貸し出用とするヘルメットやジャケットやらをパニアケースに放り込み、6:00に浜松の自宅を出発する為にガレージからVFR1200FDを出し、スタートボタンを押すと、「ギュル、ギュル、ギュ、ギュ、ギ、ギ・・・」。まさかのバッテリー上がりです。いかにお盆休み中の広島ツーリングから帰ってきて3週間近く、エンジンをかけていないからといって購入から1年でバッタリーが逝ってしまうなんてシンジラレナーイ!ここ数日、朝晩が急激に冷え込んで来たので放電してしまったかな?
一瞬、ホンダV型エンンジン搭載車の唯一のウイークポイントであるレクチファイヤーのパンクを疑いましたが、流石に14000km/1年で寿命を迎えてしまう事はないだろうと思い純粋にバッテリー上がりだと判断しました。
手持ちのトリクル充電器に接続してエンジンを始動しようと思いましたが、先日のサーキット走行会の準備でコンテナボックスの中に入れたまま棚の下に保管してあるのでMV
AGUSTA F4が邪魔で取り出せません。MV AGUSTA F4を移動させている時間がもったいなかったので、意を決して最後の悪あがきを敢行し、完全にバッテリー上がり覚悟でスタートボタンを押したところ運よく「ギュル!」でエンジンが掛かってくれました。
エンジンは始動できたものの、この後エンジンを停めてしまうと再始動が可能か確信が持てません。思わずMV AGUSTA F4で行こうかと思いましたが、これは1人乗り専用で相方が乗れないので車で行く事も考えましたが、走行していれば数回のエンジン始動に必要な電圧は充電できるだろうと判断して、その場で少し4000rpm程をキープして暖機しながら充電します。バッテリー上がりを起こしてしまった場合、充電器を使わずに充電するにはレッドゾーン回転数の半分くらいの回転数を20分ほど維持すれば発電に加えて充電も可能となります。これならば相方が待つ豊橋までの約50分の移動時間を利用して充電する事ができそうなのでそのまま出発する事にしました。しかし高回転域を維持しなければならないので、燃費が悪化してしまいますがオートマの選択をスポーツモードにして高回転域を維持しながら移動します。
約束の7:00になんとか相方を迎えに行く事が出来ました。そして出発前の恒例のポース。「今春の伊勢ツーリングの時の写真の使い回しじゃないの?」と思ったアナタ! 着ているジャケットが二人とも違うんですよ。フッフッフ♪
豊橋からは県道31号線→国道362号線→国道151号線で飯田街道を走行して三遠南信自動車道を目指します。山影に入ると涼しさを通り越して寒いくらいの国道151号線を順調に走行して行くと愛知県・静岡県・長野県の県境となる東栄町を通過したところの県道80号線との交差点で迂回路の案内が出ていました。この先の国道151号線の大和金トンネル内で崩落事故が発生して通行止めとの事です。迂回路の案内に従い、県道80号線→県道428号線を20分程走行し、かなりの大回りをして国道151号線に戻ります。
寒さと山から流れ出る湧水と落葉でスリッピーな予定外のツイスティロードを走行する羽目になった事でかなり疲れたのと、運よく営業開始時間以降の通過時間となった事で、まだスタンプをゲットしていなかった【道の駅・豊根グリーンポート宮嶋】で休憩。いつも営業時間外に通過するばかりだったのでようやく道の駅スタンプをゲットできました。そしてこの夏、初めてのホット缶コーヒーでほっと一息。相方も思いのほか寒かったのか、1枚着こんでいました。
予定よりも20分以上遅れているので先を急ぎます。国道151号線をひたすら飯田市方向を目指し、何年たっても全線開通する見込みの無い無料区間の三遠南信自動車道を経由し飯田山本ICから中央道に入り伊那ICを目指します。
今回、相方のリクエストでソースカツ丼を昼食として食べる事にしましたが、ソースカツ丼といえば駒ヶ根市です。有名どころとして【明治亭】や【ガロ】があり、その両店を候補にしていましたが、ガロのヒレソースカツ丼は男性でも厳しいボリュームなので女性では完食はまず無理!(ドギーバックが有料であります)。 明治亭は行った事がありませんが、ソースカツ丼以外のメニューも扱っていて色々と選択肢が広がるのは良いのですが、美味しいソースカツ丼が食べたいと言う漠然としたリクエストによりボクがソースカツ丼としては№1に推しているお隣の伊那市にある【青い塔】さんに行く事にしました。
相方はロース肉のソースカツ丼(¥980)、ボクは前回、ロースは食べたので今回はヒレ肉のソースカツ丼(¥1100)にしました。またメニューに大盛りは¥90アップと書いてあったのと前回、ロース肉のソースカツ丼を食べた時にちょっとご飯の量が食べ足りなかったので¥90の安さに魅かれて大盛りとしました。しかし、この¥90が悲劇を招く事に!
配膳されて丼の蓋を取った瞬間、久々に「やっちまった!」と思いました。大盛り¥90の値段からご飯の増量分はせいぜい2割増しくらいだと予想していましたが、どう見ても4割増しです。しかしカツの下に敷かれた千切りキャベツやヒレ肉の量は普通盛りと同じなのでご飯の量が胃袋を占有して行きます。そして悔しい事にヒレ肉なのに肉厚で簡単に噛みきれるほどの軟らかさ。さすがはとんかつ専門店のお肉です。相方と一切れずつ交換して相方にも賞味してもらいましたが、「美味しい♪」と喜んでいました。
相方ともども頑張って食べ、お残しせずに食べ切りましたよ。
しかし完食後、お腹がいっぱいでしばらくお店の中で休憩したのは言うまでもありません。人気店なので土日の昼食時間ともなると客足が途絶える事はないそうですが、平日のお昼前だったのでまだ座席に余裕があって助かりました。しかしお昼過ぎともなるとお客さんが増えてきたのでお腹をさすりながら店を出て本日最大の目的である滝を見に行く事にします。
ちなみにボク個人の意見ですが、この青い塔さんに行く場合は11時の開店直後に行き、初めて訪れる時にはまずはロース肉のソースカツ丼を食べる事をお勧めします。
開店直後は油がまだ新しいので衣が軽く感じますし、ロース肉は脂と身肉のバランスが絶妙で、あえてヒレ肉を注文しなくても良いくらいに肉が美味しいです。
お店を出てからは途中で給油をし(やはり充電の為に少しエンジンを回し気味にしたので燃費が悪かったです)、初めて走行する事になる国道361号線で木曽方面に向かいます。途中にある全長約4.5kmの権兵衛トンネルの開通によってそれまで権兵衛峠を越えて行かなければならなかった伊那路と木曽路が結ばれて交通の便が格段に良くなったそうです。
 |
 |
 |
さあ、出発だ! |
ヒレソースカツ丼に挑戦 |
美味しく頂きました |
権兵衛トンネルを通り過ぎループ橋をグルグル回りながら中山道となる国道19号線に出て南木曽方面に南下します。木曽福島から国道361号線に入り、開田高原方面に進みます。途中から地蔵峠に通じる細道に入り、【二本木の湯】という町営温泉を過ぎて間もなくすると左手奥に大きな滝が現れます。そこは落差100mとなる『唐沢の滝』です。この滝、元々は140m程の高さだったそうですが、道路工事等で削られてしまった為に高さが低くなってしまったそうです。ちなみにこの滝に通じる細道は江戸時代は飛騨に通じる主要道路だったそうですよ。ちなみにこの細道は開田高原方面側から過去に何度か走行した事があったのですが、この滝の存在には全く気付いていませんでした。
唐沢の滝は三段の段差になっていて遊歩道を通って滝坪や途中の段差付近まで近付く事ができます。撮影しながら相方とフィールドアスレチックみたいな散策道を歩いて上部へ近づいていきます。この夏に購入したデジカメを使用して色々な条件で撮影してみますが、、まだ自分のイメージ通りの写真が撮れません。難しいなぁ・・・。
この滝の駐車場は滝の前に小さなスペースがあるのみです。土日はともかく平日は人通りの少ない道ですので車やバイクを停めるのに困る事は無いでしょう。
1時間ほどこの場所に滞在して15:00過ぎとなったのでそろそろ帰路に就く事にします。ここまで来たのですからトイレ休憩を兼ねて開田高原に抜けて【開田高原アイスクリーム工房】で本日唯一の儀式です。二人とも注文したのは、『とうもろこしソフトクリーム(¥350)』です。コーンスープを飲んでいるみたいな濃厚なとうもろこしの味がしてウマウマでした。
ここからは国道361号線→国道19号線を走行し恵那市を目指します。平日とはいえ国道19号線は大型トラックの通行量が多く、また追い越しやスリ抜けができないので移動時間がかかります。また中津川市から恵那市の区間は道路工事により慢性的な渋滞区間となっていて17:00以降にこの区間に入ってしまうと帰宅ラッシュに巻き込まれてしまいます。できるだけ17:00前にこの区間を抜けたかったのでちょっとペースをあげて走行しますが、こういう時に限って前方に大型トラックが数珠つなぎ。スリ抜けするスペースもないので諦めて大人しく走行して中津川を目指します。
ちょっと予定よりも遅くなりましたが17:30前に恵那市から国道257号線に入る事が出来ました。ここからはひたすら国道257号線を走行し豊橋を目指します。開田高原を出てから2時間以上、ノンストップで運転してきたのでボクも疲れが出てきましたが、相方が乗り疲れてきたと思われたので、国道153号線との交差点近くの【道の駅・どんぐりの里いなぶ】に立ち寄って休憩する事にしました。この日は休業日となっていて早い時間帯に到着しても売店等は閉まっていましたが自販機で本日2回目のホット缶コーヒーでほっと一息です。平日ですが、国道153号線と国道257号線の交差点近くでライダーの利用が多い道の駅という事で、多くのライダーが立ち寄って行きます。みなさん、同業者かな?
休憩を済ませ国道257号線→国道153号線を走行し豊川市へ。時刻は既に20:00を過ぎていますが、まだ夕食を食べていません。二人とも昼食のソースカツ丼のダメージが思いのほか残っていてあまり食欲は無いけれど少し食べておきたいと言う事で東名豊川IC近くのセルフ方式の讃岐うどん店となる【平田屋製麺】に入りました。セルフ方式の讃岐うどんチェーン店は【はなまるうどん】か【丸亀製麺】しか入った事がありませんが、このお店は静岡県内では見た事が無く初めて利用します。
相方は『おろし』、ボクは他のお店では見た事が無い『みそころ』を注文。『みそころ』の「みそ」は見た目から八丁味噌だと分かりますが、「ころ」はてっきりコロッケかなにかだと思っていましたが、何の事か最後まで謎が解けませんでした。
予定よりも1時間遅れとなる21:00に相方宅に到着し、そこからは朝、走行したのと同じ県道4号線→国道362号線→国道257号線→県道391号線を走行して浜松の自宅には22:00に到着しました。
出発時に思わぬハプニングがありましたが、なんとかエンジンが掛かってくれたおかげで今年もタンデムツーリングで滝を見に行く事が出来ました。今回のツーリング中に何度もエンジンの始動を行いましたが、以降は何ともなくエンジンがかかりました。しかし、年の為にトリクル充電器に接続して一晩、バッテリー充電を行ったのは言うまでもありません。
今年も相方が楽しんでくれたので良かったです。おっと、もちろんボクも楽しみましたよ。
 |
 |
 |
権兵衛トンネルで木曽路へ |
滝の前で記念撮影 |
とうもろこしソフトで儀式ですよ♪ |
本日の走行距離:511Km
戻る