VOL. 96
● 日本のマチュピチュ『竹田城跡』へ雲海を見に行こう
2012年10月05日(金)~10月06日(土)
※一部の画像にオンマウスすると画像が切り替わります。
当日は4:00に起床し出発の準備をして4:40に浜松市の自宅を出発します。いつものエクスプレスで給油してから浜松西ICに向かい東名高速道路に乗り入れます。まだ夜明け前という事で気温が20℃を示しています。この週の日中は、まだ汗ばむほどの陽気だった事からメッシュTシャツにメッシュジャケット+防風インナーのウェアリングで出かけましたが、1時間も走行していると体が冷えてしまい気分が悪くなってきました。たまらず伊勢湾岸自動車道の刈谷PAに緊急ピットインをし、万が一の事を考えて持参した購入したばかりのユニクロのダウンベストを中に着こみます。コレ、めちゃくちゃ温かくて重宝しました。ダウンベストの効果で身体が温まった事と朝日が昇って来た事で気温も上昇していきます。
東名阪自動車道の四日市ICや亀山JCT付近を通勤渋滞が発生する時間帯前に通過できたので7:00頃に新名神高速道路の土山SAに到着しました。ここまで来るのにかなり寒かったのでコンビニ弁当ではなく、フードコートで豚汁定食(¥450)で朝食を食べ、身体の中から温まります。そういえば今年のGWの四国ツーリングの時にも思いのほか身体が冷えたのでダウンジャケットを着こんで、ココで豚汁定食を食べたっけ・・・。SAで給油して再び新名神高速道路に飛び出していきます。信楽付近では道路沿いに雲海も発生しました。これは幸先が良いか?
宝塚付近の慢性的な渋滞を避ける計算で出発時間を決めましたが、慢性的な渋滞に加え事故渋滞が発生していて中国自動車道の豊中を過ぎてから不本意ながらスリ抜けを敢行。まもなく前方に事故処理に向かうと思われるピーポ君の姿を確認したので前に出る事ができす我慢の時間を強いられます。しかもこのピーポ君は交通案内にあった事故ではなく、事故発生直後の別の事故処理に向かっていて、本当の事故はまた先で発生していました。そしてその通過後に再び追突事故渋滞が発生していました。関西ドライバーは運転マナー悪すぎ! おかげでココだけで予定よりも30分近くも時間をロスしてしまいました。
中国自動車道の加西SAで休憩をし、竹田城跡を眺めながらホットコーヒーを飲むべく自動販売機で焙煎コーヒーを購入して、持参したステンレスマグボトルに移し替えます。福崎ICで中国自動車道を降りて、BikeJIN誌9月号で紹介されていたルートと同じく播但連絡道路を北上していき和田山ICで降ります。和田山料金所の目前に見える小山の上になにやら構造物が見えますが、まさかこれが竹田城跡? 播但連絡道路って竹田城跡がある山の中を通っているの?
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寒くてダウンベスト着用 | 朝日と共に気温も上昇 | 土山SAの豚汁定食はお勧め | 立雲峡に到着するも… |
この和田山ICを降りた時点で既に9:00を回っています。国道312号線を走行し、まずは竹田城跡から約2Kmほど離れた正対する山の中腹にある立雲峡を目指します。狭い山道を登り駐車場に到着したのは9:30。駐車場には車が2台しかありませんでした。平日だからなのか、はたまたもう雲海が見える時間帯は過ぎてしまったからか?
足場の悪い急な斜面が続く散策道を登っていくと全身から汗が吹き出します。生憎、飲み物は加西SAで仕込んできたホットコーヒーしかありません。途中にあった沢の水でハンドタオルを濡らし汗を拭きながら歩いていきます。というか、急斜面をよじ登っていく感じです。途中で対面する竹田城跡の周囲を確認すると雲海が現れる様子がありません。 「今回はダメかも・・・」
するとボクと入れ違いで下山してくるご夫婦に「こんにちはぁ。今日は雲海は出そうにないですかね?」と聞いてみると、「今日は雲海が出たんですよ。ちょっと見に来るのが遅かった様だねぇ…」と。そしてご主人がデジカメで撮影した写真を見せてくれました。そこには誰もがイメージする竹田城跡の雲海の景色が写っていました。
まぁ、雲海は見れなくても立雲峡から眺める竹田城跡も良いだろうと自分を慰めつつ、駐車場から30分歩いて第一展望台に到着しました。そこから見えた景色は・・・? 周囲には雲ひとつ無い竹田城跡の姿でした。見たかったな、雲海・・・。絶景を独り占めしながらマグボトルに仕込んできたホットコーヒーでホットひといき♪
さて、この立雲峡に行った事が無い方に注意事項を。バイクで訪れるにせよ自家用車で訪れるにせよ、靴はアウトドアタイプやライディングシューズが必須です。女性はお洒落をして行きたい気持ちも分りますが、パンプスなどは大怪我をしたり山から水が流れ出ているので汚れます。歩きやすい靴で出かけましょう。
また第一展望台までは散策道が整備されているとはいえ、ほとんど急斜面です。30分も歩くと季節を問わず汗をかくと思いますので、飲み物とタオルなどは持っていく方が良いでしょう。早朝、日が昇る前に行かれる方は懐中電灯など足元を照らす物も必要です。野生動物に襲われますよ!
登りよりも下りの方がキツイのは言うに及ばずですが、ポンコツの足腰を保護する為にギブスを右膝に装着して来て正解でした。下山後はバイクで竹田城跡地へ移動します。周辺には自動車(バイク)専用の誘導案内が出ているのでそれに従って山を登って行き、山門がある無料駐車場に到着しました。
ここから徒歩で20分ほど石垣が残る山頂まで登っていくと書いてあります。立雲峡に続いてまた山道を登って行かなくちゃいけないの? 意を決してズンズンと歩き出し、数分で息が切れ始めトボトボと歩く羽目に。スラロームで歩いてみたり後ろ向きで歩いてみたりと小学生みたいな発想で身体の負担が少なくなる方法を試し、気晴らしをしながらようやく大手門前に到着しました。大手門から高い段差の石段を一歩一歩、登っていき二の丸跡地へ。そして二の丸を過ぎて、本丸跡地の最高地点に到着します。
「わー、マチュピチュみたいだー♪」 本家のマチュピチュは見た事がありませんケド・・・(汗)。 周囲には視界を遮る人工構造物は何もありません。通り抜ける秋風が頬にとても当たり気持良かったです。気に入った構図で記念撮影などをしてちょっと休憩します。そして、山道を駐車場を目指して再び急な山道を下って行きます。せっかく汗がひいたのに再び汗だくです。
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立雲峡から見る竹田城跡 | コーヒーでホットひといき | 竹田城跡入口山門 | 本丸の天守台跡から望む |
さて今ツーリング最大の目的である竹田城跡観光を達成したので(雲海は見れませんでしたケド)、翌日の丹後半島巡りに向けて今回の宿泊地である豊岡市を目指しながら豊岡周辺を観光して行きます。
おっと、その前に既に13:00を回っていますが昼食がまだです。昼食場所にと決めていたお店を目指して国道312号線→県道10号線を走行し、向かった先は『但馬の小京都』と呼ばれる出石町です。BikeJIN9月号でモンちゃんも訪れていましたね。ここまで読んでお気付きかと思いますが、初日は完全にBikeJIN9月号でのモンちゃんツーリングのコースをトレースしようと目論んでいました。写真の構図も真似しながら。
昼食場所として訪れたかったお店は、9月号でモンちゃんが訪れた【そばの里 大門】さんです。町営駐車場にバイクを停めると有料だったのでお店の前まで行って出迎えてくれた店員さんにお願いしてお店の横にバイクを停めさせてもらいました。生憎、バイク乗りでもあるご主人は不在でしたが、スクーターにしか乗った事がないという店員さんらが、ご主人から「バイク乗りのお客さんには手厚く奉仕するように!」と申しつかっているそうで厚遇されました。
注文したのはこの出石の郷土料理となっている『皿そば』と、竹田城跡巡りで著しく体力を消耗したのでご飯ものが食べたくなり、唯一のご飯ものメニューとしてあった『ちまき(3コ入り)』があったのでこれを注文しました。
皿そばはその昔、信州上田からこの地に移封されたお殿様が信州の蕎麦が食べたいという事で信州一の蕎麦打ち名人を出石に呼び寄せた事がきっかけなのだとか。そして出石焼という陶器作りが盛んになると、小皿にお蕎麦を持って食べる現在の方式が確立したそうです。でもなぜに5枚かは分らず終いだったなぁ…。
この大門さんでは皿そばを5枚単位で追加注文でき、10枚以上食べると証明手形が貰えるそうで大食い大会なども開催されていて大食い自慢の間では有名なお店らしいですよ。ちまきを注文する前に教えてくれれば、ボクも皿そばの大盛りチャレンジをしたのに・・・。(10枚くらいですけど)
店員さんに浜松から朝4時起きでBikeJIN誌9月号のルートをトレースしながら訪れた事を告げるとブログで紹介したいとの事だったので、撮影に応じて【そばの里 大門】さんのブログ内で紹介してもらいました。
さて、出石は『但馬の小京都』と呼ばれるそうで観光したくなる場所が何ヶ所か目につきました。バイクを移動するのも面倒くさかったので、【そばの里 大門】さんに1時間くらいバイクを停めさせてもらえるようにお願いしたところ快諾してもらえたので町の中を散策します。
まずは出石のランドマークともいえる【辰鼓楼】です。元々は明治4年に出石城の旧大手門脇の櫓台に建てられた建造物ですが、明治14年に医師だった池口氏から大時計を寄贈されてからは時計台として現在まで時を刻んでいるそうです。ちなみに現在の時計は3代目だそうですよ。
次は全くノーマークだった【出石城跡】。ツーリングマップルにも載っていませんでした。元々、天守閣は存在せず櫓がその機能を果たしていたそうですが、昭和43年に再建されたものが現在残る隅櫓です。ちなみに皿そばの件で書いた信州のお殿様が居城としたお城です。
次になぜにここで幕末のヒーローの名前が?と思ってしまう、桂小五郎が潜伏した屋敷跡地の記念碑。どうやら幕逆の汚名を着せられた逃亡中にmここ出石に身をひそめていた時期があったそうです。
【そばの里 大門】さんの店員さんには1時間くらいと言っておきながらたっぷりと2時間近くも散策してしまいました。歩き疲れたのでここで久し振りの儀式をば! ソバ入りジェラートです。そば粉のツブツブが見え、確かにおソバの味がほんのりとしました。歩きまわってカロリーを消費した後なので、ウマウマでしたー♪
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出石のシンボル、辰鼓楼 | 出石城跡でポーズ | 桂小五郎・潜伏跡地 | そばジェラートで久々の儀式 |
さて、BikeJIN9月号でのモンちゃんは出石を出発した後は日本海側に抜けて城崎温泉郷に向かいましたが、ボクは出石での観光を終えた頃には16:00を回ろうとしています。この日の宿泊場所として豊岡市内のビジネスホテルを予約してあったので城崎温泉郷まで足を延ばすと豊岡市に戻る頃には周辺は真っ暗になってしまい、景色を楽しめないので気が向いたら翌日の丹後半島ツーリングの途中に立ち寄る事とし、宿泊先を目指す事にします。
ツーリングマップルを眺めていると豊岡市から数分で行けそうな場所に【玄武洞】という見学無料(これ、ケチケチツーリングにはとっても大事!)の観光場所が目に止まりました。玄武洞がどんなものかは全く分らず、山口県美祢市の【秋芳洞】や静岡県浜松市の【竜ケ石洞】みたいな鍾乳洞かと勝手に想像していました。現地に到着すると何やら玄武岩というマグマでできた岩肌と洞窟でした。しかも一番の見せ場である玄武洞は、あろうことか工事中で立ち入ることができず、その隣にあった【青龍洞】という場所で記念撮影だけして退散!まぁ、入場無料ですから文句は言えませんねぇ。
玄武洞見学をしたあとはナビの誘導に従い、今回の宿泊先である【Oホテル豊岡】へ。昼食を食べ終わったのが14:00過ぎと遅かったので18:00の時点で全く空腹になりません。コンビニで軽食を購入して済ませ、翌日の丹後半島ツーリングのルート等を検討しながら就寝しました。が、しかーし! ボクは枕が変わると寝付けないナイーブな性格なので夜中に何度も目が覚めてしまい、二日連続で睡眠不足のまま走行を余儀なくされるのでした。
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入場無料の玄武洞に到着 | 玄武洞の横にある青龍洞へ | 今回の宿泊先のビジネスホテル | 夕食は少食でもデザートは別腹 |
初日の走行距離:450Km
二日目(10月6日)
豊岡市内のビジネスホテルで一夜を明かし…というか疲れているハズなのに枕が変わった事で殆ど眠れずに朝を迎えてしまいました。そして無料朝食付の宿泊プランを選んだので朝からそれなりに食べます。「自前のマイボトル等にコーヒーや水を入れて持ち出してはいけません」と注意書きがありましたが、カップに一度入れてから移し替えればいいでしょ?とコッソリとステンレスマグボトルにはホットコーヒーを、前夜の夕食時に購入したミネラルウォーターのペッドボトルには冷水を注いで持ち運ぶ事にします。セコイでしょ?(笑)
6:30過ぎにチェックアウトして、VFR1200F DCTの進路を姫路方面にとります。今日は丹後半島巡りのハズなのに、なぜ姫路方面を目指すのか? 実は前夜の天気予報によると二日目となる土曜日もまずまずの天気でホテルの無料朝食も6:00から食べる事が出来たので、1時間程走行すれば和田山まで戻れるかな?と考えたからです。
そうです。初日に見逃した竹田城跡の雲海にもう一度、チャレンジする事にしたものです。早朝の気温は17度とあまりにも寒いのでこの日は最初からダウンベストを着用し、グルップヒーターも半年ぶりにスイッチオン!
国道312号線→国道9号線を約50分走行し、7:30前には再び立雲峡に到着しました。駐車場に到着すると前日と打って変わって車だらけでバイクを置くスペースがありません。登山口前の一角が空いていたのでここにバイクを停め、前日の登山で要領は心得たのでペース配分をしながら、また30分ほどかけて第一展望台を目指します。
すると入れ替わりに下山してくる人がたくさんいました。「しまった!今日はもう雲海が出てしまったのか?」と思って竹田城跡へ目線を送ると雲海の姿は見えません。「今日もダメだったか・・・」と思いながら第一展望台に到着。前日と違ってまだ雲海の見物者が多く残っていました。三脚とデジカメをセットし、ホテルから仕入れてきたホットコーヒーで暖をとりながらしばらく待ちます。和田山市街地方面には低い位置に雲の姿が見えていますが、竹田城跡がある小山周辺には雲の姿が見えません。祈るような気持ちで待つ事20分。すると立雲峡と竹田城跡の間を通る国道312号線に沿うように左手から雲が現れ始めました。
シャッターを切りながらさらに数分。竹田城跡の前に帯状に雲海が現れ出しました。「わー!雲海だ!」思わず叫んでしまいました。竹田城跡で誰もが思い浮かべるBikeJIN9月号で紹介された雲海写真と比べると少し雲の出方が少ないですが、紛れもなく雲海です。時々、シャッターを切るだけで雲海が消えるまで、ただボーッと雲の流れを見入ってしまいました。たった350mの小山に雲海が出るなんて不思議です。昔の竹田城城下に住んでいた人々はどんな思いでこの幻想的な光景を見ていたのでしょうか?
第一展望台に到着してから1時間近く経過しましたが、もう雲海が出る気配がありません。完璧な姿ではありませんでしたが、念願だった雲海を見る事が出来たので二日目の予定を変更して再び立雲峡を再訪した甲斐がありました。満足の気分で下山し始めると第二展望台付近まで戻ってきたところで再び竹田城跡の周りに雲が出始めます。今度は竹田城跡の裏側にまで雲が回り込んでいます。下山を中断し、再び三脚とデジカメをセットして、じっと雲の流れに注目します。待つ事、数分。竹田城跡の手前側の雲海は上昇し始め、竹田城跡を飲み込んでいきます。そして竹田城跡の石垣だけが見える、誰もがイメージする竹田城跡の雲海が目の前に現れました。
ボクのミラーレスタイプのデジカメの交換レンズではこれ以上のズームが利かず、画質を最大にして撮影しましたが肉眼で見た光景はこの写真(ページトップの写真)の比ではありません。石垣周辺に薄い雲が掛っていて背景が晴天ではないので100点満点の光景ではありませんが、滅多にお目にかかれない光景を見れただけでもう満足です。宿泊したビジネスホテルの朝食が6:00からでなければ来る事が無かった二日目の立雲峡でしたが、これは神様からのご褒美かな?
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第1展望台から見る、手前側に発生した帯状の雲海 | 第2展望台から見る、竹田城の周囲を囲む幻想的な雲海 |
立雲峡から眺める竹田城跡の雲海の興奮冷めやらぬ中、満足な気分で二日目の観光に向けて出発します。当初の予定では豊岡市から国道178号線で丹後半島をグルリと回ろうと思っていましたが、竹田城跡の雲海を見に来た都合上、時間がかなり経過していたので観光するポイントを絞り込む事にしました。和田山から国道9号線で福知山方面にひたすら走り、国道176号線で宮津方面へ。片側1車線区間が続きますが、交通量と信号が少ないので結構なペースで進めます。しかし空は曇天で相変わらず寒いのでダウンベストを脱ぐ事が出来ません。グリップヒーターもずっと稼働しっぱなしです。
宮津市入りしてからは【名勝・天橋立】を右手に見ながら海岸線を北上していきます。そして到着したのは舟屋で有名な伊根町です。まずは舟屋を海側から見る事が出来る【伊根湾クルーズ】という観光船に乗る事にします。約30分のクルージングは¥660で楽しめます。
陸上からは見る事が出来ない伊根湾に面した舟屋の民家を近くで見る事が出来ます。自動車が普及していなかった時代は現在の様な道路(それでも車1台分の幅しかありませんけど)が整備されておらず、交通の手段は小型の舟だった事から住居の1階部分を舟のガレージとして利用する舟屋が発達したそうです。時代の流れによって自動車が普及すると道路も整備され、舟も大型化された事から1階部分の舟のガレージという使命は廃れてきたそうですが、まだまだ活躍しているご家庭も多いそうです。
クルージングが終了した後は、船上から見つけた一般の人も入れそうな駐車場があったのでそちらに向かいます。有料駐車場となっていて地元の方の釣り場となっていた様ですが、駐車料金を徴収しに来た地元のオバチャンに「写真だけ数枚撮らせて♪」とお願いして撮影だけして撤収します。
さて撮影も終わったところでちょうどお昼時です。昼食はすぐ近くの【道の駅・舟屋の里伊根】と決めていました。実は丹後半島周辺は烏賊の漁場となっていて烏賊の刺身を1ハイまるごと食べようと思っていたのです。同僚から以前、道の駅の食堂で烏賊の刺身を食べたという情報を得ていたので、それがお目当てでした。
道の駅に到着して2階の食堂に行ってメニューを確認すると烏賊のお刺身が見当たりません。とりあえず席について店員さんに確認すると、その様なメニューは無いとの事でした。「なんてこったい!」 いまさら伊根町内で烏賊のお刺身を扱っている食堂を探すのも面倒だったので、一番コストパフォーマンスが高そうな海鮮丼(¥1500)を注文しました。これはこれで美味しかったです。
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伊根湾クルーズ | 伊根の舟屋 | 舟屋をバックに記念撮影 | 伊根の道の駅で海鮮丼 |
伊根町観光のあとは、せっかくなので10年ぶりに【名勝・天橋立】を見る為に【笠松公園】へ。国道沿いの民間の有料駐車場にバイクを停めて、リフト&ケーブルカー乗り場へ向かい、ソロでのんびりと空中散歩ができるリフトで笠松公園まで登っていきます。笠松公園に到着すると相変わらずの観光客の数ですが、土曜日にしては思ったほど混雑していませんでした。10年前に訪れた時には無かったガラス張りの張り出し展望台や名物?な股のぞき台も増えていました。
しかし今回は、ここで股のぞきは行いません。リフト&ケーブルカー乗り場のある場所から更に数分、石段を登った場所にある『股のぞき発祥の地』と記された更に高い場所の股のぞき台から天橋立を眺めます。こちらは下の新しい股のぞき台とは違って転落防止柵も手すりもありません。台に上ってグラリとくれば崖下にまっ逆さまとなります。そして逆さまの状態で見える天橋立は天に舞う白い架け橋の様に見えるそうですが、手前の民家が目立ちすぎてちょっと興ざめな気がしなくもありません。昔はもっと景観が良かったんだろうなぁ・・・。
帰りもリフトで下山して順序が逆の様な気がしますが、元伊勢籠神社を参拝して駐車場に戻り帰宅の途につきます。
ナビは京都縦貫道へ誘導しようとしていましたが、時間帯的に中国自動車道の宝塚付近で渋滞に巻き込まれる可能性があったので、それを避けるために北陸自動車道から高速に入ろうと思い、国道178号線→国道175号線→国道27号線で小浜市へ。ボクの所有するツーリングマップル関西2011年度版では小浜から敦賀まで高速道路が整備中となっており、もしかしたら開通しているかな?と淡い期待もしてみましたが、やはり未開通だったのでずっと国道27号線を車列について走行する事になりました。しかもせっかく宝塚の渋滞を回避できたと喜んだのも束の間、小浜付近で無情の雨雲に突っ込み、半年ぶりにレインスーツを着用する羽目になってしまいました。
しかも敦賀って結構、浜松から離れた方向にあったので帰りは大回りとなってしまい、結局、天橋立を出発してから2時間かけて敦賀に到着します。敦賀ICから北陸自動車道に入り、米原JCTから久し振りとなる名神高速道路→東名高速道路を走行し、上郷SAで休憩&夕食です。
ここ上郷SAの軽食コーナーで毎回、食べるのは『三河丼+小きしめんのセット(¥780)』。名古屋名物のどて煮+メンチカツの見事な共演に、これまた名古屋名物のきしめんがセットになった欲張りメニューです。ご飯大盛り無料との事だったので大盛りで頂きました。
食後に上郷SAを出発しようとしたら雨が降ってきたので再びレインスーツを着用し、浜松の自宅へは22:00前に到着しました。
初日に見る事が出来なかった竹田城跡の雲海。諦めきれずに翌日に再訪して幻想的な光景を見る事が出来た事は、ここ数年のツーリングの中でも一番の思い出です。
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リフトで笠松公園へ | 本家の股のぞき台から覗き込み | 名勝・天橋立を逆さまに見た光景 | 上郷SAではいつもコレ! |
二日目の走行距離:500Km
二日間合計の走行距離:950Km