スペイシー125ストライカー


ストライカーとは


素材調達編

(2010/12追記)
自分のスペイシー探求は終了しました。
Webでのコンテンツ公開も終了させようかと思いましたが、
どなたかのお役に立つかもしれないと思い、出来る限りここに残しておきたいと思います

No.
内容
写真
ストライカーとは
1983年に世界初!リトラクタブルヘッドライトを装備してホンダから発売されました。当時日本に大型スクーターの市場はなく125ccでもとびきり豪華装備のスクーターとして話題になりました。販売台数的には中間排気量ということで(当時は250、400ccが大ブームの頃)あまり目立たなかったように思います。特徴はなんと言ってもヘッドライトとデジタルメーターでした。デジパネの初代ソアラがみんなの憧れだった時代です。リトラのライトはスーパーカーの象徴であり、ホンダの四輪ではこの頃フルラインナップ?くらいに展開していました。他の四輪メーカーからもスーパーカーでもないようなクルマ?にどんどん採用していたものです。
本来、空力特性向上の目的だったハズのものがファッションと化していました。それでもコストは確実に掛かるハズで、メカの信頼性とか耐久性とかメーカーはいろいろ考えることがあったでしょうから徐々に衰退して行きました。現在はセリカもNSXもMR2もロードスターもみんな固定ライトに変更になりました。(RX7はどうだっけ??)
二輪では格納スペースの制約もあるでしょうから採用したのはこのスペイシーとスズキのGSX750S(通称:3型・パカタナ)のみで90年代からは昼間も常時点灯が普及しライトを格納する必要性が無くなってしまいました。
今後世界的に見ても二度と出てくることはないでしょう。車体のデザインはこの頃「近未来」をイメージすると妙にカクカクと鋭角的なデザインが好まれ流行しました。ガンダムブームもこの頃でしたね。
その後、流面形セリカがブームとなり世の中急にエアロダイナミクス?な時代になりました。二輪でもCBR400AEROなんてのが登場したりして、スペイシーも急に丸いデザインに変更すると同時にリトラは一代で終わってしまったというわけです。もともと実用車排気量ゆえに動力特性に目を見張るものでもありませんでしたからいつのまにか農家の納屋にしまい込まれ忘れられた物件が多いようです。

新車当時のカタログです。
プレステージスクーターだって!
資料提供:本田技研工業株式会社様


リトラのカバーはポップアップ
しかしレンズはライズアップ?なのです。
薄目開け仕様?は出来ません
素材調達編
ストライカーには前期型と後期型があります。
外観では判別しにくいです。簡単に言ってしまうとデジパネ、リヤキャリアなし(但しキャリアのOP設定有)が前期型。アナログメーター、リヤキャリア標準装備が後期型です。よくデジパネはOP設定だったとか、デジパネが後期型とか間違った知識を持っている方も居らっしゃいますが私が正解です。
リヤキャリアは前期用のOP品は角張ったデザインタイプ、後期標準品は一般的な丸パイプキャリアで前期後期の互換性はありません。(車体フレームを加工すれば付くかも)メーターもポン付け装換は難しいはずですからこの見分け方で合っていると思います。
販売台数についてはわかりませんがWebオークションなどを眺めた感じとしては前期型の方が多く発掘?されているようです。やはり新車当時はデジパネの方がセールスに有利だったのでしょうか。私の入手した物も前期型です。
が、しかしこれからカスタム素材を探す方にはデジパネにこだわらない(バーハン化するならいらないですネ)のであれば私からは後期型をお奨めします。外観、外装は同じでも中身は相当に?改良されています。

前期→後期のその他変更点
1)前後足回り。特にリヤサスは2本サスなのですが前期型は右側が特殊で市販品が使えない。後期は左右同じ長さのものが使える(300〜310mmくらい)
2)駆動系丸ごと別物(理由は不明、信頼度UPか?但し一説には前期の方が最高速は伸びるらしい?)
3)リトラ機構に緊急時用の手動開閉ハンドル追加(前期オーナーは緊急時にどうすればいいの??知っている方連絡下さい)
4)足元ヒーター?の開閉シャッター廃止
(元々意味無かったから?)
5)マフラー取付け位置と構造変更  (前期型では過熱して外装を溶かした個体も・・)

などです。パーツリストを見る限り外装以外の部品で互換性は低いです。古いだけにメーカー欠品も多いですから他車種部品の流用などを考えた場合後期型を探すのが良いのです。とはいっても販売終了から15年くらい経っていますから選べないのが実情でしょう。現在の市場価格もイロイロで車体の程度には余り関係無く、売り手の価値観で決まってしまっているような状態です。(これは珍しい!トカ)業販では6〜9万くらいでしょうか?高いです。個人出品ではそれこそ1万から探せそうです(笑)
新車時は年配ユーザーが多かったはずですから手荒く乗られた個体は少ないと思いますが、長期軒下放置などが多く、下回りのサビや片面のみ異常に退色!や掘りたて新鮮ドロだらけ!などが多く見られます。又このテのユーザーは破損部品の交換などは余りやらず、ボンドでくっつけていたりします。大型のメーターカウル?は転倒時に割れ易いようですから左右どちらかがボンド仕様になっている物もよくあります。(わたしのです。)
いずれにしろ外装部品はメーカーからは出るとは思えませんので外装の良い物を見つけることがポイントになります。
シートもこれくらいの年数ですと破れているものも多いのですが張替え業界の発達している現代では余り気にしなくても良いでしょう。

私の車体選定ポイント
1)外装に欠品がないこと
2)リトラの開閉が調子良いこと
3)エンジンの始動性が良いこと
エンジンはさすがカブのホンダ!か?実動車が多いようです。
前後サスは・・あきらめましょう。
バッテリーやプラグ、タイヤはフツーに市販品が手に入ります。
意外な盲点は前述のリヤキャリアです。無いよりは有った方が絶対に良いです。あたりまえですがメットインではないので、実用にするならばBOXを付ける所が有った方が助かります。不要ならば外すのは容易です。前期型のOP品は新品では手に入りません。後期型流用も車体側に加工が必要です。間違い無く不便な乗り物ですので真剣に実用をお考えの方は現行車種の新しいスクータを購入することをお奨めします。
(それじゃぁこのHPは面白くないよネ・・次いってみよう)

掘りたて新鮮!のストライカー 汚いデス
後方で片目だけニラんでいるのはインテDC2
背景がゴチャゴチャしてるのは見逃して・・(商売道具??)


デジパネです。ここだけ樹脂が茶色でカッコわるいデス


前期型のリヤキャリヤ
デザインはこっちの方が断然イイです