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☆ 切る道具 = 革 包 丁 = ☆

 今まで、ホームセンターで購入した某カッターメーカー製の革包丁もどきの製品を使っていました。

 1月26〜27日にお伊勢参りに出かけたとき、立ち寄ったドライブインの中に刃物屋がありました。
 始めは時間つぶしにのぞいていたのですが、棚の奥に革包丁を発見。
 モノを見せてもらって、試し切り。即、購入を決めました。
 これから使い込んで、また、感想をアップしたいと思います。
 
 お店で皮包丁を購入し刃先を包んでもらっている時に、店長?のオヤジさんにバックやガルーシャの財布を見せて、皮談義。
 革細工の話をして「革を切るのはどうにかできるんですが、薄く剥くのが難しくて、滑らせるようにして均一に剥いていくのが下手なんだよネ。」というと、棚の中から左の刃物を出してきました。
 これは革用の刃物ではなく、ふすまや障子を張る時などに家具職人がつかう包丁なんだそうです。
 上記の革包丁と同じ鋼材を使っており切れ味は折り紙付き、滑らせながら切るにはこれが使えるんじゃあないかというアドバイス。
 お店では試せなかったので不安はありましたが、皮包丁の切れ味が良かったので併せて購入してきました。
 これもまだ使っていませんが、そのうちに感想をアップしたいと思います。
 ただ、この曲刃は研ぐのが大変そう・・・というより、自分で研げるかな?
 また新たな情報がありました。2月18日〜19日に高知県に出かける機会があり、そこで話を聞くことができました。高知は日本の四大刃物産地の一つなんだそうです。
 上の刃物は「革包丁」、下のカーブしている刃物は「革裁ち(革断ち?)または裁ち包丁」というようです。使ってみた感じで「革を切るには捨てがたい」と自分も書いたとおり、「切るための刃物」ということで剥くためではないですね。
 そこのご主人が言うには、「革裁ちには青鋼が、ふすまや障子には白鋼が使われることが多いのでは・・・」ということです。これはふすまや障子は「さん」に張って使うため、切れ味は良いが硬くて刃こぼれしやすい青鋼より、ちょっと柔らかくても粘りがある白鋼のほうが使いやすいためではないかということだそうです。
 これから考えると、私が購入したものは白鋼の製品のようです。
 そこで革細工に使うならぜひとも青鋼の刃物を・・・長く使うなら青鋼の刃物に優るものはない。と進められましたが、先日購入したばかりですのでもう少し使い込んでみます。と貴重な情報だけいただいて帰りました。
 話をお聞きしてますます両方の包丁を使い込んでみたいと思うようになりました。
 あわせて「研ぎ」も上手にならなければ・・・。
 
 このページを見て購入に走った方はいないと思いますが、すいません。よく考えた方が良いです。
 上の写真の普通の革包丁の方が使いやすく、曲刃の方は使い勝手が良くありません。
 いえいえ、決して使い物にならないと言うことではなく、クラフト社などのカタログに載っている、海外製品のカーブした革包丁のように使えるかな?と思ったのですが、革を剥くには普通の革包丁の方が使いやすかったということです。
 それでも、革を大きな曲線に切るときには、刃を広く使える下のタイプのほうが使いやすく、捨てがたいです。
 ただ、研げない。研ぐのが難しいです。
 もっとも日本の刃物と革工芸が始まって何百年過ぎているのかわかりませんが、真っ直ぐな革包丁が使われてきたのが現実で、始めて1年や2年の新参者が思いつきでやってみてもダメですね。
 良ければず〜っと前に誰か試していたでしょうから・・・