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あかんべえ 宮部みゆき PHP研究所 509P 北部図書館蔵書 -6-
もう、最初の10ページの七兵衛さんのエピソードで泣いてしまいました。さすが宮部みゆき。
得意の江戸お化け話。しかも主人公は少女(少年でないだけましか)と見事にパターンにはまった内容。
舞台が料理屋であるため、いつもよりも食べ物の描写が多く、それも楽しめます。
玄之介、おみつ、笑い坊、お梅、おどろ髪のお化けさんたちが個性的ですごく生き生きしているのに対して、生きている人間達は押されてしまっていまいち元気がない感じがしました。 |
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ぬしさまへ 畠中恵 新潮社 2003年05月 247P 静岡市立図書館蔵書 -7-
「しゃばけ」の続編。軽くすらすら読める。
基本的には推理小説なのだろうが、ジャンルはよくわからないですね。
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三国志 第1巻 宮城谷昌光 文芸春秋 2004年10月 344P 静岡市立図書館蔵書 -8-
後漢の終末期が描かれています。曹操の祖父曹騰がメインなのだろうが、外戚に翻弄される後漢王朝の姿、宦官と官吏のせめぎ合いなどが巧く描かれています。
ここまでは宮城谷さんらしく、儒教的?な世界観が活きていますが、三国時代は殺戮と陰謀の時代であり、仁や義や礼や孝などというものが生き残れなかった時代であったと僕は思っています。
以前読んだ本で、当時の人口の減少がすさまじかったと書かれていたと思います。勿論、租税対象の人口なので、遊民が多かったともとれるが、安定した定住地を持たない人々は生き延びるのに苦労したでしょう。
この本音の時代を宮城谷さんがどう描くか、今から非常に楽しみです。
2巻も図書館の予約を入れておいたので今週末には手にはいると思います。
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