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グアルディア 仁木稔 早川書房 2004年8月 P470 静岡市立図書館蔵書 -9-
仁木さんの処女作です。いろいろ文句をつけたいこともあったが、とても面白かった。
4人のメトセラの物語。そこを突き詰めていったことでこのお話はできあがったのだろうと思います。
ぐいぐい読ませるし、良くできている。アイディアもすばらしい。中米という舞台設定も良いし、歴史の設定も納得できる範囲で大きな瑕疵がない。評価が高いのもうなずけます。。
しかし、同一人物がいろいろな表音(アンヘル、エンジェル・・・・)で書かれるのは、許容しがたい。
この本も、血と殺戮が多すぎる。
才能豊かな著者の次回作を期待します。 |
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マルドゥック・スクランブル The First Compression−−圧縮 ハヤカワ文庫 冲方丁 2003年05月 316P -10-
大森さんあたりの評価が高かった本、1冊目を買ったが、少女娼婦という最初の設定から引いてしまってなかなか読まないでいましたが、春から続編が出ることや、仁木稔からちょっとSF方面へ嗜好が振れてきていたこともあり、手に取ったら・・・やめられないとまらない状態。
こんなに面白い本を2年も本箱の肥やしにしていた不明を恥じています。
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マルドゥック・スクランブル The Second Combustion−−燃焼 ハヤカワ文庫 冲方丁 2003年06月 344P -11-
鏡明さんの解説がありますね。
鏡さんは日本SFの初期から活躍されて、お名前はよく知っていました。
「本の雑誌にも」SF本書評を書かれています。
数年前、電通静岡支社の講演会があり、出席させていただきましたが、
そのとき海外のCMの紹介をしてくださったのが鏡さんでした。
電通でそんなえらい人とはつゆ知らず、同姓同名の方かとおもって講演を聞きましたが、知っていたらサインの一つねだってみれば良かった。
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マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust−−排気 ハヤカワ文庫 冲方丁 2003年07月 379P -12-
カジノの場面は圧巻でした。この強烈なシーンが2巻の後半から、3巻の前半までびっしり続いていきます。
息も付けないとはこのことです。
また、あとがきにもある、「我々は無数の価値観を作り上げることで、かつて地球上のどのような生命もなしえなかったほどの規模で社会発展を果たした、人類という名の種である」という命題は私には非常に印象的でした。
2日ほど暇な時を見つけて考えていますがこれはすごい真理なのかもしれません。
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ねこのばば 畠中恵 新潮社 2004年07月 246P 静岡市立図書館蔵書 -13-
お、今回は叙述トリックがあるぞ。
しかし、叙述トリックの1編には謎はない。
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